呪いのビデオ Part 74 レビュー【集団パニックがエロい】
前回に引き続き、Part 74のレビューです。
実はこの巻、後述の『ドッキリ』までは観てるんですよね。
でも途中からおくりものの終盤に差し掛かることを知らずにいたんで、最初から見てみようという事になったんです。
んで、今回の3部作を中心にレビューしてる、ということに至ります。
ではいきます。
山道
レベル : ★★★★☆
内容
投稿者がとある山間の街をマウンテンバイクで走行しており、それを頭部に付けた小型カメラで撮影した映像。
投稿者は獣道のような山道にどんどん入っていくのだが、転倒してしまう。
すると横たわり悶絶する彼の前に四つん這いになった黒い人影が這って近づいてくる。
悲鳴を上げる投稿者。
影は消えたかと思われたが再度そちらを映すと先程の影が猛スピードで再接近してきた。
さらに阿鼻叫喚の投稿者だった。
この付近は心霊スポットが多いエリアとして知られているのだという。
感想
場所は奥多摩ですね。カーブミラーのポールに「奥多摩町」と書いてありました。
にしてもなかなか衝撃的な映像だと思います。
それよりも投稿者の生々しい絶叫はとても良いです笑。
積載車
レベル : ★★★★★
内容
投稿者はレッカー者のドライバーで眠気防止の意味合いもあり、運転中に生配信を行っているという。
その日も廃車のスクラップ置き場から黒い軽バン(三菱・ミニキャブ)を積載車に乗せ、指定の場所まで運ぶ。
しきりに後ろに積まれたミニキャブを気にする様子の投稿者。
目的地へ到着し、配信を切る時、トラックの助手席にこの世ならざる女が座って投稿者を見ていた。
驚いた投稿者はトラックから慌てて逃げ出してしまう。
後に、投稿者は社長に連絡したところ、トラックを置いてタクシーで帰るように指示があったという。
20年ほど前に幽霊を目撃した社員が事故で死亡するという怪事件があったらしい。
ちなみに投稿者がミニキャブを気にしていたのは、車のドアを開けるような音が聞こえていたからだという…。
感想
後ろから這ってでるのかな?笑
なんて思ってたらかなりびっくりしました。
一瞬だけ映る女とそれの状態から72巻の「曲がり角」を彷彿とさせます。
ミニキャブもエアバッグが作動した状態なので事故で廃車になったのは容易に想像できて生々しいです。
リアルに叫び声を上げてしまった、というか一本取られた気分になりました。畜生。
ドッキリ
レベル : ★★★☆☆
内容
とあるテレビ局に勤める投稿者が、本物の幽霊が映ってしまいお蔵入りとなったドッキリ映像を投稿した。
その内容とはタレントの佐野マリアが室内から出てくる貞子のような幽霊役に翻弄されるものであったが、室内の照明が明滅するシーンで、幽霊役とは別の影のような存在が明滅に合わせて移動している。
さらには佐野マリアの側に設置されたカメラにはハッキリと異様なモノが収められていた。
感想
番組側の演出が多すぎる!
佐野マリアって実在するタレントさんみたいで(失礼)、鳥取県出身のグラビア女優ということです。
何が起こるかわからない状況下でそのようなモノが映ってしまうというのは人間ならば恐怖感というか不安を覚えますよね。
おくりもの 後編
レベル : ★★★★☆
内容
寒川を押し倒した由美さんは寒川に何か口移ししたのだという。
その後、寒川の意識が遠のいたという。
また、寒川も由美さんと同じように、嘔吐し、吐瀉物の中に幼虫が紛れていたのだという。
その幼虫は鑑定機関に調査してもらったところ、寄生蜂の幼虫である事が判明した。
話を戻してみると、茂さんが悦子さんから貰ったとされる「おくりもの」。それはT子さんの葬儀の後に行われたキスにより寄生蜂の幼虫を口移しされたのでは無いだろうか、と推測される。
また、寒川は夢の中で「母体をもらった」という声が聞こえてきたというがここぞとばかりに舞木が反論。
彼女曰く寒川は処女なので母体をもらうというのはおかしい、という事であったがよく分からぬまま進行する。
不可解な謎は深まるばかりで、磯崎家に設置された監視カメラの映像で由美さんは薫さんに対して、
"本当のお母さんじゃないくせに"
という意味深な発言をしていた。
しかし、磯崎家には取材に行きづらい状況が続いていた。
それは近藤さんとの不倫の話を舞木が薫さんに単刀直入に聞いたことが問題で薫さんが怒ってしまった為である。
そんな中、ある情報提供者、Kさんが現れる。
彼女は自殺した少女と同級生だった人物で、自殺少女はRさんといい、彼女は学校で集団虐めを受けており、学校側もそれを黙秘していたという。
例の自殺動画は虐めた相手にむけて撮影され、送られたものであるが、ここで大きな疑問が生じる。
少女は動画の最後に団地から身を投げる。では、一体誰が動画を送ったのか?
また、この動画を見た子ども達が集団パニックに陥り、その時に撮影されたエロビデオが公開される。
男女の子ども達が過呼吸を起こし倒れ込んでいる。
何人かの児童は何故か上履きを履いておらずかなりエロい
そして階段の踊り場を一瞬映したとき、Rさんの服装と酷似した少女が満足げに見ていたのであった。
この後のKさんの何気ない一言が一連の出来事を覆してしまうのであった…。
感想
舞木、寒ちゃんが処女だと3回も暴露しちゃって… こいつ… と思ったけど彼女のようなモラルの欠落具合は籐屋敷と通ずるものがあって嫌いなキャラではないです。
倒れ込む子ども達。実に良いです。
かなり好きな映像です。筆者的にはめちゃくちゃ満足しました💝
子どもの生足、いいね👍
シリーズ監視カメラ 二階の和室
レベル : ★★★☆☆
内容
パスワードを設定していない監視カメラ映像をとある海外のサイトで覗き見する事ができる。
投稿者はそのサイトで興味深い事象を見つけたという。
それは日本家屋の和室に設置された監視カメラで、影のようなものが襖や障子、またカメラの前に出てくる。
そのサイトにはカメラが設置してある場所まで公開されていた。
監視カメラがある家を訪問すると1人の女性が。
彼女はカメラの有無については知っており、亡き夫の部屋であるという。夫が生前に気に入ってた部屋にカメラを付けることによって、幽霊でも会えるのではないか?と思い至り付けたという。
しかも、心霊現象が発生している事も承知していた。
最後に寺内はパスワードを設定しないと全世界に公開されてしまうと言い、設定を促した。
後日、そのサイトから例の和室は消えていた。
感想
なんだか泣ける、良い話ですね。
幽霊の姿でも会いたい、という夫婦の愛が滲み出ています。
寺内のパスワード設定を促すシーンも愛情を感じました。
さて、彼は金沢行きの北陸新幹線に乗ってましたが、モザイクがなされたGoogleマップのピンは新宿駅近郊に見えなくもないんですが…。
それはそうとしても心の暖まる話でした。
カメラ機能
レベル : ★★★★☆
内容
投稿者が友人とスマートフォンのライブフォト機能を使い、短い動画を撮影していた。
ふと、オレンジの閃光が何箇所か走ると友人の背後にハッキリと恨めしげな顔が閃光の中に映り込んでいた。
友人はこの顔に心当たりがあり、ひょんな事から逆恨みされている相手であるという。
それ以降も部屋で怪現象が多発し、病んだ彼女は地元へ帰ってしまった。
投稿者はその逆恨みしている人物がのうのうと東京で暮らしていると思うと腑が煮え繰り返り、許せないという。
感想
都会のドロドロした人間関係がリアルでゾッとします。
顔も結構不気味だし、生き霊というのもまた現代的な感じがします。
ライブフォト機能ありますよね。
僕もこれ知らずに使ってました。iPhoneのデフォルトがこれになってるの、慣れてない人にはちょっとどうなんだろうと思いますけどね。
おくりもの 後編
レベル : ★★★☆☆
内容
Kさんは投稿映像に映る女性がRさんの母親と似ていると指摘。
その女性こそが磯崎薫さんである。
彼女は由美さんの継母であり、その前に継母だったRさんを亡くしていることも判った。
つまり、薫さんがRさんの家に住み着いてからRさんがおかしくなり奇行へと走り虐めに遭う。
病んだ彼女は自殺してしまう。
投稿者である久松さんに事実を確認すると、確かに薫さんは2015年から磯崎家に住み着いているといい、茂さんとは再婚であったらしい。
しかし、彼女が訪れる所で異変が生じているのも事実であった。
そして薫さんと由美さんは蛻の殻のように姿を消してしまった。
しかし投稿者の旦那・久松正伸さんの紹介により茂さんの父親・茂文さんと会うことができた。
そこには由美さんの姿もあり、現在は茂文さんのもとで暮らしているという。
現在は奇行も収まり平穏な日々を過ごしているとの事であった。
2017年7月。
ある投稿映像が送られてきた。
それはどこかの小学校で撮影されたものと思われ、親子が絵を描いている様子が窺える。
すると男の子の顔がゾンビのように変化している。
男の子の向かいに座っていたのは……。 <完>
感想
結局、ゾンビのような顔やサンスクリットのモッカの意味やおくりものの意味、寄生虫が何を意味するのか曖昧でしたが終わりましたね。
海外映画によくある、これでは終わらないような終わらせ方でしたが賛否分れる感じですね。
でもまぁ、由美ちゃんと寒川が一緒になって遊んでるシーンは終わり良ければ全て良しといった感じでほっこりしました。
その後のことはもうどうでも良いですよ、正直。笑
…なわけで、完結!
まとめ
いやぁ、後半から面倒になりましたね。
展開がドッタンバッタンでね。
75巻は確か以前レビューしてたと思うのでこの辺で切っときます。
次回は何巻になるんだろ。検討もつきませんがよろしくお願いします✨