毎回ここの部分を端折りがちなんだけど本編を閲覧しながら書いてるから特に○○がすごい!とかは言えないんだなぁ。
という感じですが宜しくお願いします。
本巻から大長編「贈り物」がスタートします。
ベランダ
レベル : ★★★☆☆
内容
とある少年がマンションのベランダで野鳥を観察するための自由研究、という名目でカメラを設置し観察していた。
この部屋はマンションの3階にあるのだが、ベランダの欄干の下から男と思しき顔がこちらを睨むように見ていた。
感想
男の正気のない感じが少し不気味。後に夢に出てくるようになったってのも頷ける感じはします。
超怖い訳ではないのに気味悪すぎて後がやばい感じ。
それより初っ端からショタものはいいっすね!
伝説の自主映画
レベル : ★★★★☆
感想
20年ほど前に製作されたホラー自主映画のカット。
投稿者はこの映画の音響を担当しており、問題のソレに気づいてしまった第一人者である。
問題のシーンは女性が雑木林に逃げ込むシーンで、彼女が木の幹にしがみつくと、後ろの林に眼鏡をかけた(ジョンレノン?)のような顔がうっすらと映り込む。
以降、本物の幽霊が映り込む「伝説の自主映画」と話題となったらしい。
投稿者は作品を投稿するにあたり当時の監督と再会し、経緯を説明したところ、当時監督が撮影の直前に1人でこの近辺を訪れたとき、首吊り死体を発見したそうだ。
死体があっては撮影ができない、通報すればどのみち事情聴取などで撮影は難しいと判断した彼は死体を別のところへ移動させたのだという。
結果撮影は成功したが、死体を動かしてしまったので警察には通報できなかったという。
この森で無念の死を遂げた霊魂がフィルムに現れた、とでもいうのだろうか?
感想
前回レビューした
呪いのビデオ Special 4 レビュー【シャブ中のフレディマーキュリー?】 - ほんとにあった!呪いのブログ
の『地下駐車場』に出てくるジョンレノンみたいな男性の丸眼鏡バージョンと言いますか。
エピソード内で監督は枝の写り具合じゃないかと茶を濁していたと語られていますが、確かにぼんやり映ってる感じは目の錯覚と思う人はいるでしょうね、という具合に本当ぼんやり映ってるんですがこれがリアルというか不気味です。
最初は大した映像じゃないと思いましたが後がやばい感じなので高評価です。
曲がり角
レベル : ★★★★★
内容
投稿者がネットオークションでウェアラブルカメラを購入し、テストとして自転車で近所を走っていた際の映像。
とある曲がり角に差し掛かると不自然な女性の後ろ姿と衝突してしまう。
しかしそこには誰もいない。
よく見るとカーブミラーのポールから不自然な現れ方をしている。
その後、投稿者がアパートの駐輪場に自転車を止めた際、カメラを取り止める投稿者の背後に一瞬、酷く歪んだ顔の女性の姿が映り込む。
その服装は曲がり角で衝突した謎の女性と酷似していた。
この曲がり角では15年ほど前にひき逃げ事件があり、女性が死亡しているといい、犯人は現在も見つかっていない。
この女性は身元不明であり、警察庁の身元不明遺体には現在でも詳細が掲載されているという。
感想
場所なんですが、東京都杉並区西荻北ですね。
2017年当時とはちょっと変わっていますが…。
さて、問題の映像ですがめちゃくちゃに怖いものだと思います。
カーブミラーから不自然に出現した女も不気味だし何より最後のついて来てるというのでめっちゃビックリした。顔も歪んでて生々しい。
あの曲がり角で衝突して以降ずっと後ろからついて来てたと思うとゾッとしますよ。
ちなみに警視庁の身元不明遺体のページで15年ほど前(本巻が2017年発売なので2002年辺り)、場所は杉並区で探しましたがそのようなものはヒットしませんでした。
最後にモザイク処理されて映る身元不明遺体のページの似顔絵、映り良すぎだろ!笑
おくりもの 前編
レベル : ★★☆☆☆
内容
2016年12月に撮影された映像。
この日投稿者の久松香澄さんと旦那・正伸さん夫婦は正伸さんの同僚・磯崎茂さん、薫さん夫婦の家で家族ぐるみの集会をしていた。
こうした交流は度々あったというが、今回はその団欒が台無しになってしまう事象が発生してしまう。
団欒の途中に磯崎茂さんが突然
『いい加減にしろよ!』
と言い激昂し出す。
すると茂さんは徐に台所へ向かうと包丁を片手に薫さんに襲いかかった。
幸い周りの人達に取り押さえられ事なきを得たが、襲いかかる直前の茂さんの顔はゾンビのように変わっていた。
それ以降、茂さんは精神的に参り会社を休むようになってしまった。
磯崎家に取材に向かったスタッフ。
茂さんに事情を聞くスタッフだったが、後に薫さんの携帯の着信音が鳴ると、
『あいつのせいだ…』
と呟き激昂し、グラスをスタッフ・寒川に向けて投げつける。
うずくまる寒川、薫さんに襲いかかる茂さん。
スタッフは磯崎家から出るしかなかった。
後日、薫さんと会い、取材をする。
薫さんによると、茂さんは会社の部下から虐めの相談を受けていた事や、職場の元上司・近藤という人物から言い寄られていた事や度々連絡を受けていた事などが判明。
茂さんが激昂する時は決まって薫さんが誰かと連絡を取るように携帯を見ていることに気づいた川居は近藤さんに取材を交渉する。
茂さんは近藤の存在に気づいており、嫉妬して取り乱していたのではないかという推測のためであったが、近藤さんはしらを切りつづけ、取材は断念せざるを得なかった。
そして茂さんの部下・溝内さんからある話を聞くことになる。
感想
いや修羅場ですね。
なかなかヘヴィーで笑ってしまう、というか寒川は大丈夫なんかな。可哀想に…。
問題の茂さんが暴れるシーンで香澄さん(?)がキッズたちを守ってて母は強し…と感動しました。
なかなか興味深いエピソードですがどうなるんですかね?
存在しない友達
レベル : ★★★★☆
内容
投稿者は後にスタッフに加入することになる大塚である(投稿者として初登場)。
大塚は廃墟や心霊スポットなどが好きで、よく探索に行くのだという。
映像はとある廃ホテルに大塚とその友人・Aさんが探訪した際のもので、大塚とAさんは各1台、計2台のカメラを使い、二手にわかれ探索を始める。
大塚とAさんは途中まで電話でやり取りをしていたが、大塚の携帯が圏外になり途切れてしまう。
が、一方のAさんは大塚(とおぼしき人物?)と通話しており、謎の人物はホテルの真ん中の部屋へAさんを誘導する。
しかし部屋の中には誰もいない。
ふと、Aさんが『お前、誰…?』と呟きカメラを振り返るとそこにはのっぺらぼうの謎の人影が立っており、映像は途切れてしまう。
Aさんは後に倒れているところを大塚に発見され無事であったが、この件については頑なに口を閉ざしたまま、大塚はそれ以降、霊感のような妙な違和感やそれまで無かった仏眼(指の関節にある手相)が開いたなど、異変が生じてるようであった。
感想
大塚が成り上がり投稿者として初登場しましたね。
映像は大塚ではない誰かと会話するAさん、知らない人物の登場など不気味で不可解すぎるもので、インパクトは結構あるかと。
Aさんの「お前誰?」がゾッとする口調で怖かった。
『存在しない友達』というタイトルを見て、イマジナリーフレンドを連想しました。
これは精神的なもので、ぬいぐるみや人形などの物が喋ったりして友達のようになるという "極 -きわみ-" のような精神状態を指す言葉です。
シリーズ監視カメラ 野菜泥棒
レベル : ★★★☆☆
内容
とある農家のビニールハウスに設置された追尾式の監視カメラ。
この日の夜8時頃、1人の常習犯とみられる男がビニールハウスに侵入し野菜を泥棒していった。
日付が変わって2時2分頃、カメラのセンサーが反応するが誰もいない。
するとカメラが回転しながら落下し、ビニールハウスを地面から映すとそこには手足が異様に長い、クソでかい女と思しき陰が映り、暗闇へ消える。
この女が立っていた方向には神社があり、ここ一帯は霊の通り道、所謂「霊道」になっているのだという。
感想
女、デカすぎ。異様なフォルムは不気味ですね。
さっきから不気味しか言ってないかも。
野菜泥棒は到底許し難いですが敢えて野菜を盗むというのは健康的で良いと思います(良くない)。
これはパーフェクト・ヤサイ・ジュニアの仕業です‼️
続・おくりもの 前編
レベル : ★★☆☆☆
内容
前回の溝内さんから聞いた話はこうであった。
彼の職場にT子さんという女性がいて、彼女は先輩にあたる人物であったが2016年11月29日に電車に飛び込んで亡くなったという。
T子さんは仕事に厳しく、特に女性には尚更厳しい人であったそうで溝内さんの同期の真山悦子さんという女性がT子さんから虐めを受けていたとして悩んでいたらしい。
そんな中でのT子さんの自殺。
その後に行われた葬儀には会社仲間が参列したが、その帰りの飲み会で悦子さんは人が変わったかのように茂さんにキスをしたという。
元々悦子さんと茂さんは仲が良かったが、そういう言動を取るような人ではないので驚愕したという。
溝内さんと茂さんは常に一緒に仕事をしていた関係であったため、冗談混じりに悦子さんとの関係を聞いたところ、肉体的な関係はないが、悦子さんからおくりものを貰ったと話したという。
ところが悦子さんは2016年いっぱいで退職してしまう。
- 2016年11月29日 T子さんが人身事故によって死亡。
- 12月3日 T子さんの葬儀の帰りに茂さんと悦子さんがキスをする。
- 12月18日 茂さんがホームパーティーで薫さんを襲う(投稿映像が撮られた日)
- 12月22日 悦子さんが会社を退職。
一ヶ月もしないうちに茂さんの周りでは余りにも沢山の出来事が起こっている。
また、磯崎家では茂さんが失踪し、娘の由美ちゃんが失踪前の茂さんのようになってしまっているという。
そして演出の寺内はある投稿映像が今回の件と酷似していると指摘。
それは2016年11月29日に駅の待合室で撮影されたもので、待合室のなかに明らかに様子がおかしい悦子さんの姿が。
奇声を上げ、待合室を出る時、悦子さんの顔は茂さんのようにゾンビのようになってしまっている。
その後電車が急停止するところで動画は終了する。
ホームにいた人の様子や走る駅員など、それは人身事故が発生したように見える。
また、悦子さんの奇声は
『モッカイナレ!』とも聞こえる。
そして茂さんが薫さんを包丁で襲おうとした場面でも茂さんは『モッカイナレ!』と叫んでいたのだが…。
感想
つまり、T子さんの自殺現場に悦子さんもいた、という事ですよね?
けたたましい汽笛を鳴らして急停止する小田急線の列車、走る駅員、ホームの人達の見てはいけないものを見てしまった感じがガチの人身ではないかと思わせるほどです。
それより、悦子さんの変化した顔面が「この世の終わりみたいなインスタの投稿」に出てくるゆかりにしか見えないんですよね。笑
娘にまで異常がでるというのは薫さん、流石に気の毒ですよ。
次巻、続きますがどうなる事やら。
まとめ
改めて、メインエピソードが怠くなくて見やすく、久しぶりに
投稿映像 < メインエピソード
という具合だったかと思いますし、投稿映像も全部それなりに怖かったし秀逸な巻だと思いました。
久々の大長編「おくりもの」の続きも気になるところですが、今回はここら辺で(?)
また次巻!