ほんとにあった!呪いのブログ

呪いのビデオシリーズのレビュー・考察など

呪いのビデオ Special 3 レビュー【インチキ霊媒師】

さてさて、お久しぶりです。

Special版を借りることが出来たのでレビューします。

ナレーターが中村義洋から朝コータローになってます。渋い声、なかなか好きです。

 

早速、

いきましょう。

 

 

首都高の霊

レベル : ★★☆☆☆

内容

九州・福岡に住む投稿者カップルが旅行で初めて東京を訪れた際、初めて乗る首都高を走行中に撮影したもの。

助手席から運転する彼女を撮影する彼氏。ふと車窓に東京タワーが見えたとき、車のボンネットの先あたりに半透明な子どもの影が映る。

しかも同時に『殺すぞ…』という声も録音されていた。

感想

初めて東京にきて殺すは言い過ぎじゃないか?

 

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映像は大して怖くないけど、彼女の博多弁がいいね。っていうか福岡にも都市高速あるんだからそこまで首都高で興奮するのか?

 

 

巨大団地

レベル -

内容

オカルト好きの女子中学生2人が都内の某巨大団地を訪れた際に映ってしまったという。

その団地は昔飛び降りが相次いで発生し多くの人が死亡しているという。そのため現在では鉄の柵などで飛び降りれないようになっている。

女子2人と団地を訪れ、問題の映像が撮影された場所を案内してもらう事となったが、あまりにスケールの大きい団地のため、2人はなかなか思い出せずにいた…。(後編へ続く)

 

感想

高島平団地ですね。

1970年代初頭に建てられたマンモス団地でオイルショックの時も直ぐに品薄だったトイレットペーパーが支給された、当時は憧れの的な場所だったらしいです。

ちなみにSMAP稲垣吾郎の実家はこの団地だそうで。

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自殺が相次いだのは1980年代で、確かに多くの人が飛び降りて死んでいるみたいで。

さて、投稿者の女子中学生はなかなかのオカルト好きで守護霊のイラスト(?)をプリントして部屋に貼るほどなのでヤバいレベルに達しているかと。

感想は後ほど。

 

 

最後の一人

レベル : ★★★★☆

内容

劇団で記録用として撮影した公演の映像に不可解な顔が映っていたという投稿者。

3年前に撮影されたというが、それ以降劇団員が次々と不幸な目に遭い、残った投稿者含む4人のうち投稿者以外の3人は半年前の公演日と同じ週に事故や火災に遭ってしまう。

そしてまだ唯一不幸が起きていない投稿者の身に何かが起こる日が来るのだろうか?

感想

これはちょい怖いかな。

顔は幽霊寄りの工藤静香みたいな感じ。不気味。

この後投稿者がどうなったのかめちゃくちゃ気になるけどね。

 

 

人影

レベル : ★☆☆☆☆

内容

投稿者は2年前に引っ越してきた現在の自宅で日用品に勝手に異変が生じる(包丁が刃こぼれ、歯磨き粉が洗面台に吹き付けられてた等)ようになり、何者かの仕業かと思い監視カメラを設置した。

カメラには女性のようなシルエットの人影が階段を上り、2階のとある場所に着くと消えてしまう様子が記録されていた(日付は2001年10月22日)。

その影が消えた場所には投稿者宅に昔からある古い鏡があった…。

感想

投稿者とのやり取りの中で投稿者が「そしたら映ってたんですよ」って言ったあとリポーターの北川さんが「えっ、泥棒ですか?」って返してたの笑った。いやいやそういうコンセプトじゃ無いだろう。

古い鏡に霊魂が取り憑いていた、って解釈でよろしいのかな。

 

 

漂流する霊

レベル : ★★☆☆☆

内容

河川の水門を管理する投稿者は監視カメラで妙なものを見たのだという。

投稿者曰く、水門には家具や車、水死体が流れ着くこともあるらしく、問題の映像を確認してすぐに水門付近へと確認に向かったが何も無かったという。

しかし投稿者はその映像が撮影された3日前に関東地方を襲った大型台風により、上流で中学生が川に流され行方不明になっているという心当たりがあったのだが…。

感想

撮影地は東京都北区の岩淵水門ですね。

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荒川と隅田川を仕切っているらしいです。

肝心の映像なんですが、マジでふっと消えたりしない限りはガチのドザエモンかと思うレベルで怖いというよりリアル。

で、監視カメラの日付は平成20年(2008年)7月2日となっていて、色々調べてみたんですが、どうやら2008年に日本に上陸した台風は1つも無かったようです。

〈追記〉

平成20年の日付となってますが、本作が発売されたのは2002年なので辻褄が合わない。

知ってる人いたら教えろください。

 

 

 

霊公園

レベル : ★★☆☆☆

内容

とある住宅街の公園で4歳の愛娘が遊んでいる様子を撮影したホームビデオ。

しかし、このビデオの異変に気付いてからというのも娘の様子が心此処に在らずといった様子になってしまったという。

スタッフ達は投稿者と問題の公園に出向き、霊媒師も連れて霊視してもらうことにした。

霊媒師は『良くない感じがする』の一点張りであったのだが…。

近所に住んでいる投稿者のママ友曰く、この公園をよく利用していた子どもが虐待死したという事件があったという。

親子揃って行儀悪く周りから敬遠されていたというが…。

ビデオには滑り台の下に手のようなものが砂に埋まるように映り込んでいた。

しかしそれだけに留まらず、投稿者の旦那さんは妻(投稿者)が娘に対して乱暴になっている、と後日指摘してきた。

隠れて設置した監視カメラの映像には娘を毛布でグルグル巻きにして殴る投稿者の姿があった。

感想

この霊媒師、無能か?

嫌な感じは霊感などなくても本能的に感じるものですよね。

部位系だけどちょっと気持ち悪い感じはするかなぁって感じです。

あと、投稿者のバイオレンスシーンは大変好みなものなんだけど、襖の死角でやるな。カメラの前でやれよ。

 

 

区画整理

レベル : ★★★★☆

内容

投稿者の男性は会社の退職金でカメラを購入し、都内近郊のある地区で試し撮りをしていた。

その地区はバブル期に多くの地上げ攻勢があり、あまりに無計画が故にバブル終焉後は荒廃した家屋が残る地域であった。

カメラのピントを合わせるとき、画面右側に浴衣を着た子どものような人影が映る。

感想

荒廃した昭和家屋に相まって浴衣姿とはノスタルジーな感じがして雰囲気はめちゃくちゃあるかと。

そして子どもの影の表情が呪怨の俊雄君みたいで、うっすら映るんだけど気づくとちょっとゾッとするタイプの映像かと。

Wikipediaによるとこれが撮影された場所は東京都渋谷区の富ヶ谷付近だそうで、富ヶ谷は代々木に近く安倍総理などが居住してる地域らしいです。

 

 

コンビニの噂

レベル : ★★★☆☆

内容

投稿者の住んでいる地域のコンビニには女性店員の霊がいるという噂がある。

それは深夜にコンビニを訪れるとまるで働いているかの様に自然であるのだが、気づくと消えてしまっているというものであるという。

そして、その女性店員と会えた人間と言うのは、必ず高熱にうなされるという。

浅川さんの話によると2年前に複数の外国人のコンビニ強盗によって殺されてしまった女性店員がいるという噂があった。

そんな噂を検証すべく、車で深夜、地区のコンビニを見て回る投稿者たち。

するとコンビニの横を通り過ぎるとき、女とも男ともつかない半透明な影がウインドウ付近に映っていた。

感想

実はこれ、触れられてないけど取材中にも女の顔みたいなのが一瞬映るんですよね。それは別に12巻で紹介されています。

若いとはいえ、こんな噂を信じて車出して見て回るなんて小学生かよ?!と思ってしまいますが。

 

 

子供の声

レベル : ★★★★☆

内容

投稿者カップルが三軒茶屋近辺をデートした際に撮影した映像。

しかし映像には終始子供がハミングしているような異様な声が聞こえている。

また、最後の方に至ってはこれまでのハミングとは違う『痛い』というハッキリとした声が聞こえる。

感想

音声だけでもなかなか怖い映像かと思います。

彼氏がやつれたB'zの稲葉みたいで笑っちゃうけど。

不協和音みたいなハミング?は聞いてて不安になるような感じがして気持ち悪いですよ。

 

 

中古ビデオ

レベル : ★★★★★

内容

投稿者がフリーマーケットで購入したビデオテープにこの世ならざるものが映っていたという。

投稿者は映画好きで抱き合わせで前の持ち主が録画したであろうテープをよく購入していたという。

が、その中の1本に全く関係の無い、気味の悪い映像が重ねられていた。

それは南国を彷彿とさせる場所でカップルと思しき男女がデートしている様子が収められていたが、古い映像ゆえに画質は悪く劣化したものであった。

その中でノイズが発生し、不気味な機械音とともに歪んだ女の顔のようなものが現れる。

感想

ナレーションではどこで撮影されたか不明との事ですが、後に沖縄の金城ダムで撮影された映像と判明しましたね。

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2ちゃんとかでもたまに上がってるけど、機械音とともに現れる顔はかなり不気味で本当に呪われそうな危うい雰囲気を醸し出しているんですよね。

 

 

巨大団地 後編

レベル : ★★☆☆☆

内容

投稿者の連れである林さんに異変が生じた。

実は林さんは幼い頃、この団地に住んでいたことがあり、ある年の夏に仲がよかった隣人一家が交通事故に遭い全員死亡する悲劇が起こっていた。

幼い林さんはいつかまた会えると思っていたのだという。

そして問題の箇所が撮影された階段、屋上への入り口を見つける。そこは鉄格子と南京錠で完全に屋上がある "向こう側" には行けなくなっていた。

問題の映像はその格子の向こうから人の顔のような影が隙間から見ているものであり、その前の団地の商店街を抜けたシーンからノイズや異音が生じていた。

まさか、映像に映った霊とは林さんと仲が良かった家族の魂で、久しぶりに会いにきたというのか。

それでも鉄柵の向こう側はこの世とあの世の繋ぎ目であり、消して向こう側へ行ってはいけない。それがどんなに愛おしい人が居たとしても…。

感想

完全に話の方向が林さんに向いて、悲しい過去が明らかになるというシークエンス。

なんか書いてて切なくなってしまいましたよ。

核心は飛び降りが相次いだことではなかったんですね。なんか切ないな、ちょっと。

 

 

 

さて、Special 3、全体的に薄味な感じがしました。

個人的には『最後の一人』『区画整理』『子供の声』『中古ビデオ』が良かったけどそれ以外は地味っちゃ地味。

ただ巨大団地は少し感慨深い内容でしたね。

 

草々。