今回は菊池政権時代の65巻をレビューします。
前回レビューした禁忌はあっぱれという出来でした。今回はどうなるんでしょうね。
いきます。
目次
サバイバルゲーム
レベル : ★★★☆☆
内容
投稿者たちが都内近郊のとある廃墟でサバイバルゲームを行なっていた際の映像。
投稿者が敵チームの場所へ移動する際に、廃墟の天井に蜘蛛のような異様な人のようなものがへばりついてこちらへ向かってくる。
感想
スパイダーマンですかね。
インパクトはあるけどCG感が否めなくてレベル3です。
遊女
レベル : ★★★★☆
内容
投稿者の同居人が仕事先の特殊清掃の現場から持ち帰ってきたビデオテープの映像。
ビデオテープには「麻子 19」と書かれており、扇子を持った女性が布団の上に横たわるような内容であった。
20分ほどある映像を最後まで見た同居人は最後に女の顔が見えたという。
しかしその後同居人は法事で実家へ戻ると言い行方をくらましてしまう。
その特殊清掃の現場は神奈川県であったが、調べたところかつて現場の近くは色街と呼ばれる風俗街があったが、1980年代に大規模な火災があり多くの犠牲者を出したのだという。
問題の映像は終盤、画面にノイズがかかり砂嵐の中に女の悶え苦しむ顔が映し出される。
感想
まず、ノイズの音が呻き声みたいで既に怖いです。
神奈川の色街というと横浜の黄金町あたりでしょうか?
調べたところ黄金町では大昔に大火があったみたいですが…。
なかなか怖い映像ではあるかと思います。
納骨堂
レベル : ★★☆☆☆
内容
ヨーロッパに住む投稿者の知人がフランスを訪れた際にパリにある巨大な地下納骨堂を撮影した際の映像。
人骨が壁のように並べられている異様な光景を撮影していると一つの頭蓋骨の目の窪みに目玉のようなものが映る。
ここは紹介されていないが、その前にも天井に大きな顔のようなものが映っていた。
感想
カタコンブ・ド・パリですね。
映像自体は全くもって怖くはないですが供養の仕方よ…。
MEMORY 前編
レベル : ★★★☆☆
内容
投稿者の宍戸さんは女から付き纏われてるような感覚がや女の独り言などが聞こえてくるようになったのだという。
その為恋人の日高さんは常にビデオカメラを持ち歩くようになった。
ある日、宍戸さんが指す、ベランダの奥の路地裏に女と思しき影が現れて消えたという。
その後スタッフが日高さんの元恋人や宍戸さんの周りを調べたが、それらしき情報はなかった。
ただ、宍戸さんが幼稚園の頃に一時的に引っ越した事があったという。
宍戸さんに確認したところ、幼い頃に同じ団地に住んでいた古瀬百夏さんという女児が宍戸さんの前で階段から転落死したのだという。
それもあり両親が考慮し、実家の寺に一時的に預かってもらっていたのだという。
また、古瀬さんが映る映像が実家にあったと宍戸さんから連絡があった。
2000年の正月に撮影されたというその映像。
後日、事故の有無を裏付けるために図書館で当時の新聞を調査したところ、1999年12月某日に実際に発生していた。
また宍戸さんと思しき女児は転落直前に女の姿を見たと書かれてあった。
しかし、古瀬さんが亡くなったのは1999年12月中旬であり、2000年に撮影された映像に映るのはおかしい。
後日、宍戸さんからそのビデオを送ってもらう事にした。
感想
だいぶ端折って書きましたが、問題のベランダの映像はテレポートする女がこの世ならざる者感があって不気味です。
スタッフが日高さんの元恋人にストーカー紛いと舌禍した際に菊池が「おい!」って言ってました。
タイトルが斬新ですね。MEMORYって、BOØWYかよ!
後編へ続きます。
写真
レベル : ★★★★☆
内容
投稿者たちがとある廃屋が立ち並ぶエリアに行った際、一軒の家の中に顔を削られた無数の写真があった。
その中の1つ、女の子が映る写真をカメラ越しに手に取るとその背後に女と思しき姿が記録されていた。
スタッフが調査したところ、これらの写真はこの廃屋の持ち主のものでは無いことが判明した。
一体誰が何のために…。
感想
出てくるところが不意を突かれます。
結構怖い映像かと思います。
ナレーションでは再開発で立ち退きがあったものの事情により放置されているエリア、との事ですが横須賀にある田浦の廃屋群ですかね?
こちらは現在は解体されて無いようですが。
家族
レベル : ★★★☆☆
内容
投稿者が旦那さんの昇進祝いで行ったサプライズパーティー。
ドッキリ風で行われたパーティーのフラッシュの中に家族のような、3人の影が食卓に腰掛けていた。
近所の人によるとかつてこのマンションに虐待児が住んでおりマンションの持ち主が変わると同時に他の街へ引っ越したのだというが…。
感想
なかなか興味深い映像ですね。
シルエットはたしかに父母子の3人だと分かりますがぼんやりしてて曖昧でもある。
この空間に入り込んで映るなんて図々しいとしか言いようがありませんが。
シリーズ監視カメラ マンホール
レベル : ★★☆☆☆
内容
とある郊外の高架橋下に設置された監視カメラ。
近年犯罪が多発していることにちなみ取り付けたものだという。
そんな中、マンホールから女の上半身が出て来て通り過ぎる人たちを見ている。
この近辺では過去に下水管に隙間なく詰め込まれた女性の腐乱死体が見つかった事件があったといい、加害者と疑われた元恋人の男が最近になって変死したというのだが…。
感想
女の霊が犯人を探しているという感じですかね。
元恋人の男も不起訴処分になったとか云々でリアリティを感じます。怖くはないですが。
MEMORY 後編
レベル : ★★★☆☆
内容
宍戸さんの弟から送ってもらったHi8のビデオテープと弟の手紙。
彼曰く "映っている人物は姉(宍戸さん)" であるとの事だった。
一通りビデオを確認するとそこには奇妙な点がいくつかあった。
その後古瀬百夏さんの関係者を探し、そちらに取材をしてみることにするスタッフ達。
百夏さんの母である古瀬清子さんへ取材する。
清子さんによると、宍戸さんが事故当時言っていた女の人はいなかったという。
またビデオに映る女の子は宍戸さんであると断言。
この赤い着物は亡き百夏さんのものであり、宍戸さんが羨ましがっていたことがあったため、死後に譲ったものなのだという。
それらの事を踏まえて宍戸さんの家に出向き、事実確認をするスタッフ。
しかし曖昧な彼女の返答や突如としてヒステリックに声を荒げる様子でこれ以上のインタビューは困難であると判断された。
後日、古瀬さんの幼稚園の教諭である小出さんに取材を試みたスタッフ。
小出さんは宍戸さんの「女の人」に関しては当時、教諭の間でも話題になっていたといたが、誰もそれは信じていなかったと語る。
何故ならば、宍戸さんには虚言癖があると皆、気づいていたためである。
また百夏さんが亡くなった1ヶ月後に前野さんという女児が自転車事故で即死しているという。
彼女が乗っていた自転車は亡き百夏さんの物であった。
その後、宍戸さんの母に電話で取材した。
宍戸さんの母は、あのビデオは2000年の正月に母の実家で撮影されたもので確かに着物は古瀬さんから譲り受けたものであった。
ところが、前野さんが清子さんから譲り受けた百夏さんの自転車に乗って事故死していることで不安を覚えた母は宍戸さんをお祓いの為に一時的にお寺に預けたという。
つまりショックで預けたのではなかった事が判明した。
スタッフはこう推論した。
同じ団地に住んでいた宍戸さん、古瀬さん、前野さん。
娘が転落死した事に納得がいかなかった清子さんが副葬品である自転車や着物をそれぞれ前野さんや宍戸さんに送った。
もしこの仮定が正しければ、清子さんは今も生きている宍戸さんを良く思ってないはずである。
そして実家で古瀬さんの着物を着た自分が映るビデオを見て改めて呪いが発動した、その影には百夏さんの霊を清子さんが操っているのではないだろうか。
最後に公開される問題の映像には古瀬さんの着物を着た宍戸さんの背後にある押し入れから手が出てきてゆっくりと開く。
すると今度は激しいノイズと共に宍戸さんの顔が歪み、別の顔が重なっていた。
感想
犯人は誰なんでしょうかね。
ここまでくると宍戸さんの虚言癖も気になりますし、女の存在も何だったのか。清子さんでは無いだろうけど。
清子さんの「気の毒ですねー」の後のニンマリ顔も何か恨めしい感じがします。
小出さんの証言も葬儀を友引の日にやったとかどこかどうでもいいような事ばかりだし…。
映像はそんなに怖くはないですね。それよりもストーリーのが要素が多すぎて。
まとめ
写真以外はイマイチな感じでした。
MEMORYはなかなか興味深い内容でしたが後味が少々悪い感じを残しています。
ではまた!