ほんとにあった!呪いのブログ

呪いのビデオシリーズのレビュー・考察など

呪いのビデオ Part 47 レビュー【コロナよりもほん呪を見よう週間】

最近、岩澤時代のほん呪を時系列でレビューしてますが、これは偶然です。ただ、今回から始まるメインエピソードが長編なので自然に次は48巻のレビューとなるでしょう。少々お付き合いくだされ。

 

で、47巻まで達した呪いのビデオシリーズ。

これ、例えるなら北海道から順に沖縄まで47都道府県全部数えるのと同じ数ですよ…。

 

じゃ、いきますか。

 

 

• 泥人形

レベル 3.4 / 5

内容

投稿者の水野さん達はとある温泉地へ旅行にきており、旅館の一室で撮影された映像。

水野さん達がトランプに夢中になっていると友人の携帯に着信が入る。しかしその着信は投稿者・水野さんからであった。水野さんは当然電話などかけていないのだが…。

恐る恐る出てみる友人。その友人を映すと背後に泥だらけの子供の姿が映る。

感想

子供なのに「泥人形」とは…。掴みとしてはバッチリかと思います。

 

 

• マヨヒガ

レベル 3.7 / 5

内容

投稿者の塩谷さんは友人の三宅さんに誘われて、三宅さんのバイト仲間である梶原さんとある湖畔の温泉地へ旅行に行った際、道に迷い偶然辿り着いた廃墟の屋敷を探索した際に撮影された映像であるという。

その際の映像に不可解な人が映っていたというのだが、それは帰り際にファミレスに寄った際、男4人で訪れたはずが店員は水を5杯運んで置いていったという。残り1つは梶原さんの横に置かれたという。

それから帰ったあと、梶原さんに異常が発生しているという。梶原さんとカラオケでバイトをしている三宅さんによればボックスの清掃に行った梶原さんがなかなか帰って来ないので行ってみると誰もいないはずのボックスで誰かと談笑している姿を目撃したという。その後、梶原さんは精神に異常をきたし、実家にて療養中との事であった。

バイト仲間とお見舞いに行ったのだが、梶原さんはひたすら『約束… 約束…』と繰り返していたそうだ。

 

スタッフは塩谷さんと合流し、問題の映像が撮影された廃墟へ向かう。

塩谷さんらは近道としてメインから外れた山道で見つけた廃墟だと言うがそれらしき廃墟は見当たらないのである。確かにあった筈の廃墟は存在しなかったのである。

ここで地元住民に廃墟に関する話を聞いてみるがこれといった手掛かりは見つからない。

その時、地元のおじさんから興味深い事実が。

それは、ありもしない建物を見たという人がいるという話があり、山中の林道を走っていると突然現れるというものであった。地元民の間では "狐に化かされた" と噂されたというのだが…。

柳田國男の『遠野物語』において、「マヨヒガ」という説話がある。その内容とは、

ある日、村人が山深い森の中で道に迷った。

すると、山中に見知らぬ屋敷がある。

人が住んでいるような気配はするのだが、誰もいない。

村人はしばし休憩をとった後、屋敷を後にした。

そして、ようやく山を抜けることが出来た。

後日、村人はもう一度、その場にいってみるが、

どうしても屋敷を見つけることは出来なかったという。

問題の映像は廃墟の探索中、梶原さんの背後に2度、女性の顔が現れる。それはまるでそこに女性が居てもおかしくないほど自然に映り込んでいた。

感想

岩澤が取材で訪れた民家の犬が(恐らく)岩澤に挨拶しに来るシーン、岩澤がスルーしたらめちゃくちゃ吠えられてて笑った。

問題の映像はさほど恐怖度があるわけではないけど在りもしない場所に辿り着いてしまうという展開は秀逸かと思います。因みに取材で訪れていた湖畔の温泉地は山梨県の河口湖付近だと特定できました。

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オレンジ色でなぞったように、「足和田ホテル」の脇を右折して入っていきました。

 

 

• シリーズ監視カメラ 公衆トイレ

レベル 1.7 / 5

内容

とある市街地の公衆トイレの前に設置された監視カメラ。奥が男性トイレ、手前が女性トイレであると思われる。すると女性トイレの照明が明滅を繰り返す。すると明滅の中に女性と思しき影が悶え苦しむような影が浮かび上がる。

この公衆トイレではかつて女性が焼身自殺を図ったという事件があったという。

感想

シルエットのみ、増して踊ってるようにも見えるしあまり怖くない。大昔にヨーロッパで流行した奇病、「ダンシングマニア」を思い出した。

 

 

• 漫才の練習

レベル 3.4 / 5

内容

投稿者と友人は大学の文化祭で発表する漫才の練習風景を撮影していた。漫才が流れる中、画面がフリーズしノイズが走ると友人の身体が透けている。その背後に手招きをする人影が映り込んでいた。

後日、この友人は変死してしまったのだというが…。

感想

不気味ではあるけど漫才が寒すぎてそっちのが背筋凍るわ。

 

 

• 心の闇

レベル 3.6 / 5

内容

投稿者が会社の同僚と打ちっぱなしに行った際に撮影された映像。映像最後に同僚の首が無くなっている。よく見ると首から上が煙のように歪んでいる。投稿者はこの異変に気づき、驚いた拍子で録画を止めてしまった。

この同僚は後にノイローゼとなり首吊り自殺を図ったという。命に別状は無かったが重い後遺症が残り、現在も植物人間であるという。

動画に起きた異変は彼の心の訴えであったのであろうか?

感想

画面が横向いたり縦向いたり見づらいわ!首から上が萎んだ風船みたいになってて笑…、いや笑えない。他の方のレビューによると「盆栽」と呼ばれているそうでやっぱり笑う。

撮影地は東京江戸川区臨海町の「ロッテ葛西ゴルフ」。看板にモザイクがかかってませんでした(笑)。向こうに見える観覧車は葛西臨海公園でしょうね。

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• 廃墟の演奏会

レベル 4.6 / 5

内容

廃墟探索を趣味としている投稿者が関西のとある廃屋を探索した際に発見したビデオテープを持ち帰って見たところ不気味なものが映っていると投稿したものである。

また投稿者はその後に友人と電話したところ友人に「誰かと一緒にいるの?」と聞かれたという。どうやら友人には投稿者以外の女の声が聞こえたのだというが…。

問題の映像はピアノの演奏会を撮影したビデオであり、女の子がステージのピアノを演奏している様子を客席から撮影したものと思われる。するとステージ上の女の子の背後、左側から女性と思しき影が女の子に近づいてくる。

その後、カメラは客席の足元を映す。前の列のパイプ椅子らしきものが映っている中、演奏中のピアノの音に紛れて明らかに違う旋律のピアノの音が聴こえてくる。その上何かを呟くような女の声が混ざり始めると前の席から長い髪が垂れ、こちらを覗き込むような女の顔が現れる。

後に調べたところ、このビデオテープが見つかった廃墟には夫婦と娘が住んでおり、娘は幻聴を聞くようになりハサミで耳を突き絶命したというのだが…。

感想

ゴッホか!というツッコミはさて置きなかなかの映像ですよ。影の出現 → 別の旋律 → 女の声 → 女の顔というパチンコでいえば激アツリーチなんでしょうけど、顔が現れる前にメンタルがやられそうなヤバい雰囲気が醸し出されてて、これはおっかない。バックストーリーもヤバすぎでしょ。

 

 

• 死返 まかるがえし 前編

レベル 3.8 / 5

内容

スタッフ・菊池が2本の投稿映像について気になることがあると報告する場面から始まる。

1本目の投稿映像は大学生の鈴川さんが水族館へ行った際に撮影されたものである。その後、鈴川さんの投稿映像に映る友人・斉木さんが行方不明になってしまったという。

その1週間後、差出人不明の投稿映像が送られてきた。なんとその映像は斉木さんが鈴川さんと同時刻に撮影された水族館の映像であった。鈴川さんの映像に映る斉木さんはデジカメを持っていることから、この映像は斉木さんが撮影したものではないかと思われる。

鈴川さんへ取材をすると、鈴川さんは3ヶ月前に斉木さんに誘われて水族館へ行ったのだという。その帰りに寄ったレストランに行って食事をしていた際、斉木さんは「電話をしてくる」とだけ言い、外に出て行ったきり行方不明になってしまったという。

後日、水族館で撮影したビデオを確認すると映像の中にノイズが走り、画面が変わる。それはソファーに腰かけた斉木さんの後ろの鏡に老婆が映り込む、という奇妙なものであった。

また、斉木さんは水族館へ行った際に気になることを言っていたという。佐伯さんは派遣モデルの仕事をしているのであるが、水族館へ行く数日前に "嫌なこと" があったのだという。

念のため、差出人不明の映像を鈴川さんに見せたところ、確実に斉木さんが撮影した映像であると指摘し驚きを隠せない様子であった。

ここでスタッフは斉木さんが使ったと思われるレンタルスタジオを調査する。そこには映像にある老婆が映っていたソファーと同じ物が置いてあった。

その後、レンタルスタジオでアルバイトをしている米田さんという人物とコンタクトを取ることができた。

米田さんによると、斉木さんがスタジオを使った時、田沼と名乗る4,50代の男性が借りていたという。その際、貸出時間を過ぎても戻ってこなかったため、スタジオへ出向くと無数のカエルの死骸や血のような液体がばら撒かれていたという。

これは規約違反なので田沼に連絡をすると別の人に繋がったという。嘘の電話番号なので「田沼」という名前も偽造の可能性が高いという事であった。

差出人不明の映像には鈴川さんとは違うアングルで老婆が映っており、

『お前の身体にしよう』

と雑音に紛れて入っていたのである。

感想

ほん呪シリーズ屈指のエピソードと名高い『死返し』がいよいよ始まりました。今後展開が目まぐるしいので感想は控えます。

 

 

まとめ

『廃墟の演奏会』が印象深く怖かったなぁ、と思います。感想が下手か。

なかなか気が進まずに1ヶ月近く放置しておいたのを今日書き上げました。下書きが溜まっているので次回のレビューは48巻…、ではないかも。

 

 

あとがき

新型コロナウイルスが大流行してますね。

トイレットペーパーのデマ流した奴は一生うんこ拭けなくなればいいのにね。

 

また次回!

【呪いのロケ地】ほん呪ロケ地・撮影地まとめと考察 Vol.3

さて、今回は大好評企画、【シリーズロケ地】。

思うようにほん呪を観る時間が無くなってきているのでこの企画に走ります。全力疾走。

まだまだ紹介しきれてない場所が多数あるのです。地道にやっていきましょう。

 

 

窓(Part 5)

神奈川県鎌倉市鎌倉学園中学校 高等学校

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Part 5・呪われた学校編で紹介された窓から覗く人影の姿… ではなく当時のスタッフ・中村義洋が女子学生達に頼んで窓のある理科室にカメラを設置するのを頼むという暴挙に出た『窓』。肝心の映像は理科室奥から人の顔が浮いて映っておりましたね。

鎌倉の名所「建長寺」のすぐ横にある鎌倉学園という私立学校のようですが、なんと、男子高みたいです。しかも自殺者が1名もいないという話ですが…。

桑田佳祐の母校らしいです。

 

 

事故(Part 15)

東京都江東区若洲海浜公園

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OLが凄惨な末路を辿ってしまうPart 15トップランナーの『事故』。

映像に映る風力発電機はIHIが建設した国内最大級のものである、とのこと。事故現場は多目的広場北側の片側1車線道路みたいです。

 

 

不倫カップル(Part 22)

東京都文京区・東京ドームシティ ラクーア ヴィーナスラグーン

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不倫相手の娘と思しき顔が鏡越しに映ってしまう『不倫カップル』。

東京ドームシティアトラクションズの水上メリーゴーランド「ヴィーナスラグーン」で撮影された映像。よく見るとメリーゴーランドが回転しながら水上を移動するんですね。

ラルクの「Blurry Eyes」のPVを思い出してしまいましたよ。

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これはとしまえんですけどね。

 

 

文化祭(Part 23)

東京都小平市朝鮮大学校

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チマチョゴリを着たような不気味な女性が一瞬にしてワープする、この世ならざる不気味さが際立つ『文化祭』。

確か投稿者は大阪から母校の朝鮮学校の文化祭を撮影して懐かしんでいる感じでしたね。どえらいモノが映ってしまいましたなぁ…。

 

 

廃神社(Part 23)

群馬県勢多郡東村(現 みどり市)・武尊神社

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呪いの老婆伝説と過去の悲惨な歴史が明るみになっていく『廃神社』。

場所は群馬県みどり市、草木ダム付近の武尊神社という廃神社。ほん呪効果なのか肝試しに来る連中が絶えないそうで。

カップルが途中立ち寄った美術館はおそらく神社から程近い「富弘美術館」かと思われます。

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また、インタビューは県境を超えて、お隣栃木県にも範囲が及んでおり、足尾町の「古河橋」付近が映されていました。

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熊野観光(Part 25)

和歌山県那智勝浦町熊野那智大社

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タイトル通り、和歌山の熊野を観光した際に異様なモノが映り込んでしまった『熊野観光』。

那智の滝那智大社が映像に収められています。肝心のシーンは扇祭というお祭りかと思われます。

熊野といえば古より信仰の土地であるためこの世ならざる者が民衆に紛れている事もあるのかもしれませんね。

 

 

戦争遺跡(Part 28)

長野県長野市・松代大本営

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防空壕に大砲の音、阿鼻叫喚の断末魔が鳴り響いた『戦争遺跡』。

撮影された長野の松代大本営は太平洋戦争の際に当時の埴科郡松代町に日本の政府中枢機能移転のために掘られた地下坑道跡で、戦争の影響を懸念して東京から皇室や日本の政府機関を長野へ移す取り組みがあったとか。

また、付近にある3つの地下坑道のうち1つは皆神山という山にあるのですが、皆神山は日本のピラミッドと言われるほどの独立峰、しかも火山でオカルトマニアの心を惹きつけています。

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本当綺麗ですね。当初、皇居は皆神山に移転されるという予定だったとか…。

 

 

仏像(Part 39)

東京都練馬区 石神井台・三宝

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暗闇の中、シャッターのフラッシュに紛れて観音像に映り込んだ顔が印象的な『仏像』。

ナレーションでは地方へ里帰りした際に〜とかありましたけど友人が「都内にもあるんだ」的な発言をしちゃってますし、がっつり23区内です。

練馬だし。

 

 

心の闇(Part 47)

東京都江戸川区・ロッテ葛西ゴルフ

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同僚の首がえらい細くなっちゃった『心の闇』。

前方に見える観覧車は葛西臨海公園のものでしょう。筆者も幼い頃、大宮に住んでいてここら辺はよく遊びに来てました。

 

 

警官人形(Part 50)

山梨県山梨市

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警官人形の顔が浮いてこちらを睨むような不可思議な事象が発生した『警官人形』。

冒頭で若者たちが車内で騒いでいた場所はこの道沿いにある「デイリーヤマザキ 山梨万力公園前店」でしょう。因みに筆者が一昔前にお世話になった心霊スポット配信者のDORUDODUさんがよくここに行ってました(笑)

裏手には馬頭観音があるとの事で何かしら曰くのある場所なのかと感じさせますよね。

 

 

…はい!今日はここまで。

次はレビュー、いきたいところだけど、どうなることやら…。

呪いのビデオ Part 46 レビュー【東京のビジホに現れた全裸女体とお菓子ぶちまけ男の襲来】

一般投稿により寄せられた恐怖映像を紹介していく「ほんとにあった!呪いのビデオ」。

もとい

一般投稿により寄せられた恐怖映像を紹介していく「ほんとにあった!呪いのビデオ」を紹介していく「ほんとにあった!呪いのブログ」。

嬉しいことに更新ラッシュの今月、訪問者が過去最多を記録しました。ありがとうございます。

 

さて、前の45巻がハイクオリティなものでしたが今回はどうなるのか?!

 

いきましょう…

 

• シリーズ監視カメラ 漂流する写真

レベル 3.8 / 5

内容

投稿者の古畑さんは差し迫った状況にあり、自宅リビングに監視カメラを設置した際にそこに有り得ないモノが映っていたという。

封筒にはビデオテープと妙な写真が添えられてあった。

古畑さんの自宅は新築の家具付き物件で即契約したという。ちなみに古畑さんはこの部屋の1番目の住人である。しかし家を借りたその直後から異様な感じがしてならないのだという。台所の方から妙な気配を感じるのだという。

そんな或る日、仕事から帰ると台所に置いてあった皿が割れていたのだという。それから古畑さんは体調を崩してしまったという。何が起きているのか知りたい古畑さんは台所へ向けて監視カメラを設置した。

カメラの映像にはひとりでに落下する雑誌、そしてカウンター式の台所から女と思われる姿が現れ、それは目の前の仕切りを貫通してカメラのあるリビングまでやって来ると食器棚の隙間に入り込んでいった。

食器棚の隙間を調べたところ、前述した妙な写真が出てきたのだという。その写真は白黒写真であり女性の頭部が不可解な消え方をしているという不気味なものであった。

この写真についてマンションの施工会社などにも問い合わせたが手掛かりは皆無であった。この写真を懇意にしている霊能者に鑑定してもらったところ、この写真には霊力が宿っており、所有者(特に男性)には悪影響を与える危険性があるという。

古畑さんは投稿後、体調も回復し怪奇現象も起きなくなったという。

感想

初っ端から映像と写真のダブルパンチですよ。新築のマンションなのになぜ古い写真があるのか。なぜ古畑さんの所にあるのか、謎めいてます。写真も神社と思しき場所の石碑の前で撮影されてるもので些か不気味さを増してます。

それよりも台所に現れた女性がどことなくガラケー女に似てるというか、そんな感じがするんですよね。

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• クラクション

レベル 3.1 / 5

内容

投稿者の男性は恋人と、とある夜景スポットへデートに行った際に撮影したものである。一通り夜景を見て回る投稿者カップル。帰り際、駐車場で短いクラクションが鳴る。しかもそれは投稿者の車であった。動揺しながらも車が近づく投稿者。すると車の下からこちらを見つめる男の子の顔が映っていたのである。その男の子の目はキョロキョロとあたりを見回してるように見えるのだが…。

この駐車場ではかつて、男の子が誤って車に轢かれてしまうという痛ましい事故が起きた場所であったという。

感想

短く鳴る甲高いクラクションの音はあまり見ないタイプの映像だと思います。車の下からこちらを覗く男の子の顔も目がギョロッとしていて怖いです。

 

 

• タロット占い

レベル 2.3 / 5

内容

投稿者が女性の友達2人と飲んでいた際、酔った勢いでカメラを回していたというのだが、恐るべき事象が発生していたという。

友達の1人が最近「タロット占い」に嵌っているというんで、もう1人の友達が占ってもらう事になった。3枚のカードが並べられているテーブル。その3枚は今後の人生を表す絵柄が描かれており、3枚目をめくると、鎌を持った人物が描かれたカードであった。

その時、画面に赤いモヤのようなものが映り込むのだが、それが人の顔になって近づいてくる。しかし投稿者は気づいていないようであった。

ちなみに3枚目に引いたカードは「死神」であり、占ってもらった友達は数ヵ月後、線路に転落し電車に轢かれ亡くなったのだと言う。

感想

タロット占いなんかに運命だの人生だの決められちゃ困るわな?こういう占いを信じちゃう人、僕は生理的に無理。すぐ浮気すると思う(偏見)。前まではタロットにハマってたけど今度は裁縫〜、とか言ってそう(ド偏見)。

映像は衝撃系なんだろうけど怖くはないな。

ブルー・オイスター・カルトに『タロットの呪い』っていうアルバムがあったっけな。代表曲、その名も「死神」が収録されている名盤です。

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(Don't Fear) The Reaper

(Don't Fear) The Reaper

  • Blue Öyster Cult
  • ハードロック
  • ¥255

 

 

• 嫉妬

レベル -

内容

投稿者はなんと女子中学生の岩井さん。投稿映像は岩井さんの母親が男性と口論になっているものであるが、アングルからするに隠し撮りをしたものだと思われる。

岩井さんの母親は心筋梗塞で他界してしまったのだという。その際の遺品整理でこのビデオテープが見つかり投稿に至ったという。

映像に映る岩井母と対面で喋っている男性には心当たりがあるようで、友人の前園朋美さんの父親なのだという。朋美さんは映像が撮られた半年前くらいに不登校になっており、その直後から朋美さんの父親が紗英さんの家に押しかけてくるようになったという。

曰く、朋美父はいじめを疑い各家々に訪問し、いじめの有無を問いただし謝罪を要求していたという。しかし岩井さんは朋美さんを虐めた事は全く無いし、周囲から虐めや嫌がらせを受けている気配も無かったという。

朋美父は岩井母が亡くなった事を知ると家へ来なくなったという。投稿映像が撮影されたのは岩井母が亡くなる2日前であり、この頃から岩井母は様子がおかしく、台所作業をしているときに「いなくなればいいのに…」と、独り言をつぶやいていたという。

岩井さんと朋美さんは小学生の頃から同級生であり、朋美さんは小学校の頃は明るく成績もいい優等生であったが、中学に入った途端、暗くなり岩井さんと話をすることも少なくなったという。それから不登校になり今でも学校へ来ていないという。

ひとまずスタッフは朋美さんの家を訪れてみることにした。しかし不在の様子であり、名刺と手紙を残し後にした。

その数日後。

スタッフ・長田は朋美さんの姉・文香さんから電話がかかってきたという。直接会って話をしたい、という事であり何かしら差し迫った状況にあるのではないかと危惧する。

後日、文香さんに取材を行った。

文香さんは「本来話すべき事ではない」と前置きをした上で前園家の異常な状況を告げる。文香さんは朋美さんとは3歳違いの姉であり、現在は高校生である。朋美さんは元々勉強好きであり、有名私立中学校を目指して励んでいたが受験に失敗したという。

受験に落ちたことが原因で朋美さんの様子がおかしくなったと語る文香さん。

現在、朋美さんはうつ病を患っており夜中になると暴れ出すという。朋美父がそれを見て虐めを疑い、助けたい一心で同級生の親御さんの家へ押しかけて虐めの有無を問いただしていたのだという。

朋美父と朋美さんは当初は精神科に通院していたものの病状は回復せず、現在はとある宗教施設に通っている事を明かす文香さん。曰く、その宗教施設で「動物霊が取り憑いている」と言われているのだそう。

しかし、宗教施設に通わせるより病院へ通った方が良いに決まってることは文香さんも分かっているようであった。しかし父親は取り合ってくれないという。

改めて、文香さんを通して朋美父へ取材を申し込んだが、それは叶わなかった。

 

問題の宗教施設のホームページには除霊などを行っているという事は書かれておらず、あくまで建前で別の活動をしているという事であった。

施設周辺の住民へ聞き込みを行うと除霊目的で訪れる人が多いのだという。しかし、最近では施設から女性の叫び声などが聞こえる事もあるというのだが…。

感想

家庭内のドロドロが垣間見れるというか、どこかピリッとした印象を受ける作品。主な感想は後半にて。

 

 

• ビジネスホテル

レベル 4.2 / 5

内容

地方に住む投稿者と恋人が観光で東京を訪れた際に撮影された映像であるという。

初めての東京ということでテンションが上がっている投稿者とその彼女。しかしカメラが一瞬バスルームの扉を映すと、さっきまで閉じてた扉が少し開いている事に気付く投稿者。バスルームの電気を消し、ベッドの上の彼女を映すと背後に半透明の全裸と思しき女性がおりこちらに両手を伸ばしていた。

気づいた投稿者はカメラを放り投げトンズラこいて一目散に逃げ出すと彼女も追って逃げる。しかし誰もいないはずの部屋に不気味な女性の含み笑いが録音されていた。

感想

映り込んだ女性は人間というよりマネキン(?)みたいな無機質な感じで不気味です。顔はのっぺらぼうだけどちゃんとおっぱいと乳輪があってエロいんですよねぇ、これ。ラブドールみたいな感じですかね。それよりカメラを放り投げて声が録音されるっていうのはPart 25の『不気味な女』を踏襲している様にも思えます。

 

 

• ホームレスの遺品

レベル 4.4 / 5

内容

投稿者はボランティアでホームレスの支援活動を行なっている。或る日、投稿者が受け持つ地域のホームレスが亡くなったという。そのホームレスの遺品であるビデオテープが今回投稿された映像であるという。

約1分ほどのVHSの映像。それは亡きホームレスの家族や子どもたちがはしゃいでいる映像であるのだが、映像の途中に砂嵐が映し出されると砂嵐の中に巨大な顔のようなものが現れ何かを叫んでいる。その直後、

『許さない…』

と聞こえる。また今度はマンションの廊下の映像へと切り替わるのだが、映像にブロックノイズが走るとそれが多数の人間の目であることが判る。

このビデオを所有していた今は亡きホームレスはかつて事業に失敗し借金を抱え、家族と無理心中を図ったのだという。しかし男性だけが死にきれずにシャバに出てきてホームレス生活を余儀なくされていたという。映像に入り込んだ「許さない…」の声と複数の人間の目は無理心中によって亡くなった、映像に映る家族の怨念とでもいうのだろうか…。

感想

恐怖感、不気味さはさて置き、ここまでのコンボに打ちのめされると「ヤバい」としか言えません。それにホームレスの遺品を持ち帰り観るという投稿者の常軌を逸した行動もちょっとヤバいと思うんだけど…。にしても、このホームレスの過去がエグ過ぎる。恐らくは映像内の子供達も無理心中によって道づれになったのでしょう。そんな負の思いを抱えていたであろうホームレスの男性の気持ちったら…。想像を絶するレベルだと思います。

 

 

• 生き人形遊び

レベル 3.2 / 5

内容

投稿者の笠島さんはオカルトや超常現象に興味があり、「ひとりかくれんぼ」と並ぶ降霊術、「生き人形遊び」というものを実践した際に過程を記録した映像であるという。

ここではその方法は端折って書くので気になる方は調べていただきたい。

2枚の合わせ鏡の中に無造作に置かれた1体の市松人形。その隣には蝋燭があり、笠島さんは結局何も起きなかったのでこれを終わらせる手段として蝋燭に息を吹き消す。すると蝋燭が消える直前、左側の鏡の中に女の子のような顔が出現し人形の方を見ているのだが…。

笠島さんによるとこの市松人形はオークションで落札したものであり出品者は東海地方に住んでいる人だという。しかし出品者の住所を調べたところ、とある村に住んでいるというのだが、なんと、数年前にダムに沈んでいる村であることが発覚した。

一体この人形にはどういった過去があるのだろうか。笠島さんが神社でお焚き上げを行った今、それを証明できるものは何一つないのであるが…。

感想

映像に映る女の子が可愛い。どこかアンニュイな感じを醸しているんだけど、よく見たら目玉だけ人形の方を見ていたんですね。こういった遊びをふざけ半分でやるという投稿者の方が怖いんだけれども…。

 

 

• 続・嫉妬

レベル 4.6 / 5

内容

スタッフの長田は投稿者の岩井さんから衝撃的な事実を聞かされたという。朋美さんが亡くなったとのことである。朋美さんは例の宗教施設から脱出した際に不幸にも車に撥ねられ命を落としてしまったのだという。

その後スタッフは朋美さんの姉・文香さんへ連絡をするが繋がらないのである。

更に長田は岩井さんから気がかりな話を聞いた。

それは小学生時代、朋美さんの親友であった松原さんから聞いた話であるという。それは松原さんが卒業間近に朋美さんから "ある相談" を受けていた、という話であったがスタッフたちには俄かに信じがたいものであった。

その為、現在は家庭の都合で地方に住んでいるという松原さんをスタッフルームに招いて話を聞くことにした。

松原さんは中学に上がると同時に引っ越してしまったために、中学以降の朋美さんのことについては詳しくなかったという。

そんな松原さんは小学校の卒業式の前、朋美さんから受けていた相談の内容を話す。

それは半年前くらいから朋美さんの元に差出人不明の手紙が届くようになった。その内容は「受験に落ちろ」「お前なんか死んでしまえ」という脅迫めいたものであった。いずれもパソコンのテキストで書かれているため、誰が書いたのか分からなかった。当時朋美さんは私立の中学校へ進学するために受験勉強をしていたそうなのだが、受験に失敗すると同時にその手紙は送られてこなくなったというのだが…。

そんな或る日、朋美さんは姉の文香さんからノートパソコンを借りた際、朋美さんに送られてきた脅迫紛いの手紙の文面を見つけてしまったのである。

手紙を送っていた張本人が文香さんであったことを知ってしまった朋美さんはそれ以来、文香さんを恐れるようになったという。また、口もきけず家に帰るのも怖いと溢していたという。

当時の松原さんはどうして良いか分からずに的確なアドバイスを出してあげれなかったことを悔やみ涙する。川居は彼女を宥め、岩澤はハンカチを差し出し、彼も涙を拭っていた。

 

そしてスタッフは推論に行き着いた。

投稿映像に映る不気味な女の顔は文香さんの嫉妬の念が生み出した生霊であり、精神に異常をきたしてしまった朋美さんは両親から介護を受けるが、そこでも両親の気持ちが朋美さんに傾くほど、文香さんの嫉妬の念は強くなっていったのではなかろうか?

岩井母の死も、文香さんの生霊が取り憑いていたとすれば亡くなる直前に呟いていた『いなくなればいい』という独り言も説明がつく。

その後スタッフは文香さんへ取材を行うため彼女の自宅へ行くのだが父親が出てきた。文香さんに取材をする旨を告げると強い口調で反発する父親。その後川居カメラの存在に気付き襲いかかって来たのである。その後は部屋に入ってしまい出てくる事はなかった。

その後日、再び訪れると空き家になっていた。近所の住民に黒い噂が立ち込めていたというが…。

 

問題の映像は岩井さんの母と朋美さんの父が話をしている。『教育がなってない』など暴言を吐く朋美父に呆れる岩井母。謝罪を要求したり、岩井母の発言が仇となり激昂しテーブルに置いてあるお菓子をぶちまける朋美父。そんなやり取りの後、朋美父の背後に女の子と思しき顔が現れ徐々にこちらを振り向くと隠し撮りに気づいたのか、ノイズと共にカメラの前に凝視するようにアップで映る女の顔が映っていた。

感想

嫉妬心って誰にもあると思いますが、特に女性の嫉妬は醜いものですよ。マルチな妹である朋美さんに嫉妬した姉の文香さん。ところが手紙を送ったりやってる事が本当にチャチな事で呆れてしまう。でも負のエネルギーのベクトルは一人一人違うので、それがピークに達し生霊として周囲に悪さをする。怨念は誰にでも備わってるから生きる事は難しいんですよね、多分。

肝心の映像はかなり怖いレベルだと思います。ただ、内容が内容なんで人間の方が怖いな、と思ったのが正直な感想。

嫉妬(KURID/PHANTOM mix)

嫉妬(KURID/PHANTOM mix)

 

ちなみに岩井母はTOUR 2000 REALの頃のhydeみたいな服着てます。


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まとめ

割と粒揃いな印象でした。というか長田がしれっと復帰してて笑う。松原さんが泣いているシーンで川居と岩澤の優しさが見れて良いなぁと。

 

 

また次巻!

 

呪いのビデオ Part 35 レビュー【ハメ撮りカップルの悲惨な末路とは…】

今回は遡って35巻のレビューとなります。

この巻、筆者がまだほん呪フリークになる前の5~6年前に一度観ているんですよね。当時不眠症昼夜逆転に悩んでて、朝方、近くのビデオ店で35巻を借りた記憶があります。

なので大まかには覚えてはいたんですけど、改めて見てみると違う視点で見れるので変わってくるなぁと。

 

いきましょう。

 

 

• 中古ビデオカメラ

レベル 3.9 / 5

内容

投稿者はフリーマーケットで中古のビデオカメラを購入した際に、おまけとしてついてきたDVテープを見てみたのだという。その映像はどこか異国情緒溢れる観光地で撮影されている映像であり、外国人の女性たちがタンゴを踊っている。その時、画面がフリーズして乱れると右側に黒い影のようなものが広がり、その中に悶絶したような巨大な顔が現れる。

投稿者はこの映像を見た後、あまりの恐怖に背筋が凍りつき嘔吐してしまったそうである。

感想

一見海外っぽいですが三重県の「志摩スペイン村」で撮影された映像のようです。
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この頃の中村氏のナレーションは完全に声のトーンが怖い。それもあってか1発目から衝撃度の高い不気味な映像だと思います。

投稿者が吐くって珍しいですね。「皆さんもこの映像の見過ぎにはご注意いただきたい…」ってナレーションあったけど逆に見過ぎる人の方が怖いよ(笑)

 

• 海岸

レベル 0.7 / 5

内容

投稿者たちがとある海水浴場へ遊びに行った際に撮影された映像。水着姿の女性が寝そべるデッキチェアの下に焦げたような黒い腕が映っていた。

この海岸は太平洋戦争中、戦争による死者を埋葬する場所が無かったため、この砂浜に遺体が埋められたのだという。

感想

腕。以上。

 

 

• シリーズ監視カメラ 河川

レベル 1.8 / 5

内容

河川の増水や氾濫などを監視する為に設けられた監視カメラの映像。監視カメラには橋が映っており、人々や車が行き交う。その時、自転車に乗った男性が橋を渡るのだが、自転車の後ろ、男性にしがみつくように髪の長い女性が映り込んでいた。一見すると2人乗りをしているようにも見えるのだが下半身が消失している。

感想

河川かと思ったらそっちかい(笑)髪が長いというだけでなんか不気味ではあって興味深い仕上がりの映像です。

 

 

• 肝試し 前編

レベル -

内容

投稿者の吉田さんはアルバイト先の友人である宮前さんと一緒にお酒を飲んだ勢いで自宅近くにある心霊スポットとして名高い公園を訪れていた際の映像である。宮前さんはオカルトや心霊スポットなど、そういう類が凄く好きであったため、乗り気では無い吉田さんを連れてその公園へ行ったのだという。

そこには結核病棟の廃病院があるという話であったのだが、病院の廃墟は壊されて公園として整備されていたのである。吉田さん達はその公園でカメラを回していて、そこに妙なものが写っていたのだという。

その後は特に何事もなく宮前さんの自宅に帰ってきた吉田さんと宮前さん。

しかし、自宅に帰ってきてからの宮前さんの様子は明らかにおかしく、無言になってしまい何を話しても上の空という感じだったという。そんな中、吉田さんは腹痛に襲われてトイレに駆け込む。すると、

『そういうことから始まったんだ』

という宮前さんの声が聞こえ、彼は徐に家を出て行ってしまったという。吉田さんは朝まで彼の家で待ってみたのだが宮前さんが帰ってくる事はなかった。

吉田さんは用事があったため、宮前さんの家を空けたが夜に戻ってくると鍵がかかっていたのだという。その後、宮前さんはバイト先にも姿を現すことがなく、結局クビになってしまい、現在も連絡がとれない状態であるという。

児玉Dと演出補・長田は映像が撮影された公園へと出向くが、確かにそこは「公園」であった。調べてみるとその公園にはかつて結核病棟の廃墟があり2000年代に入ってから解体されたとのことであった。また心霊スポットとしても名高い場所であったことが判明する。

その後、吉田さんから連絡が入る。

吉田さんによると、バイト先の店長に事情を話して、宮前さんの実家の連絡先を聞くことができたという。吉田さんは宮前さんの実家へ電話すると、宮前さんは実家で病気の療養中であることが判明した。しかし宮前さん本人に電話を代わってくれと頼んでもいかんせん具合が悪く、代わってくれなかったのだという。

そこでスタッフは宮前さんの元恋人に取材を申し込んだ。

感想

長田の関西訛りが気になりますね。それと長田の背後にある菊池の遺影のような写真にしか目が行かなかった(笑)

ちなみにこの公園は中野にある「江古田の森公園」という場所で、実際に2007年に公園として整備される前まで中野病院という病院廃墟があったそうです。

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• 家族旅行

レベル 4.1 / 5

内容

投稿者と家族はカニで有名な観光地へ旅行へ行った際、旅先の旅館で撮影された映像である。カニが並ぶ夕食のシーンから一転、部屋を引き払う前に撮影された子ども達がはしゃぐ映像の中、窓の外からこちらを覗く女が現れる。この部屋は2階であり、投稿者の話では外に誰か立てるようなスペースは無いようである。

感想

元祖・恐怖映像というか、地上波でも見かける映像です。なので筆者が子供の頃に初めて観たんですけどその時はあまりにも怖かったです。今観ても不気味だなぁと思います。というか夕食のシーンがカニ・オン・パレードで笑うし家族がカニを食らうシーンもモザイクのせいで何がなんだか分からないし、テレビ(?)からXの「Forever Love」が流れてて笑った。

 

 

• 黒い物体

レベル 4.3 / 5

内容

投稿者の秋山さんが恋人と渋谷・道玄坂にあるラブホテルへ泊まりに行った際、携帯カメラで撮影した映像。映像内で秋山さんは恋人にヤってるところを撮影しないか?と言うが断られてい(そりゃそうだ)。

しかし、男という生き物は諦め切れないものである。恋人のシャワーシーンを隠し撮りする秋山さん。恋人の裸体には全身モザイクがかかっているのであるが…。そんなおふざけを続けていると、携帯カメラの前を黒い影が横切る。その影に気づいた秋山さんは影のいた方向にカメラを向ける。すると黒い女性の頭部と思しき物体がカメラに向かって近づいてくる。慄いた秋山さんは「チョット… 何かいる!!!」恋人に助けを求めるが恋人は何も居ないと言う。

後日、そのホテルについて調べたところ、心霊マニアの間ではかなり有名な曰く付きのホテルであったことが判明した。男に物凄いフラれ方をした女性が自殺したという。

秋山さんは取材の数日後、電車に飛び込み自殺をしてしまったという。

感想

本巻の白眉コーナーです。黒い女の頭部が一定のスピードで近づいてくるシーンは戦慄もの。しかし、SEXを撮影しようと言って拒絶されたり、挙句シャワーシーンを隠し撮りしたと思えば、招かれざる者に弄ばれ結局恋人を呼ぶという秋山さんの情けなさには少し笑える。でも彼の自殺が事実なら笑えないけど。

 

 

• 暗闇から…

レベル 2.9 / 5

内容

投稿者の梶山さんは息子の幸一くんと夜、花火をしている動画を撮影し、九州に単身赴任中の父親に元気でやっているということを伝えるために動画を撮影していた。

動画を撮影した翌日、幸一くんは首の痛みを訴えたという。幸一くんの首には痣が出来ており、病院で打撲と診断されたという。梶山さんは改めて花火の動画を確認すると光一くんの肩から首にかけて青白い手が彼の首を掴んでいた。

感想

手…、なんだけど青白い不可解な手は大きさとか色とか不気味この上ない映像だな、と思います。しかも割とはっきり映っているので部位ではあるものの、恐怖度はそれなりに高いかと。

 

 

バナナの叩き売り

レベル 2.4 / 5

内容

現在では縁日でもほとんど見かけることの無くなった「バナナの叩き売り」。投稿者は偶然街の中でこのバナナの叩き売りに遭遇して物珍しさに撮影したという映像。よく見ると、売買で使われている鍵テーブルの下から逆さになった人の顔と思しきものが一瞬映り込む。

感想

例の顔なんですが、よく見つけたなと思うほど申し訳程度に小さく映っています。ただ、逆さにしてアップになるにつれてちょっと怖いなと思いました。っていうか、いくらなんでも顔小さすぎ…。

 

 

• 肝試し 後編

レベル 4.2 / 5

内容

スタッフは宮前さんの恋人であったという沢井さんへインタビューを行う。沢井さんは宮前さんとお祭りに行く約束をしていたのだという。しかし待ち合わせ時間になっても彼が現れなかったために彼のアパートへ行ってみることにしたという。するとベッドでボーッとしている宮前さんの姿が。沢井さんは激怒していたのだが宮前さんは態度を変える事はなかったため、別れを切り出し宮前さんのアパートにある私物を全部袋にまとめて出て行ったのだという。しかし大抵謝ってくる事が多い宮前さんだがこの時は何の連絡も無かったという。

沢井さんが彼のアパートに行ってみると既に空き部屋となっていたという。沢井さんと宮前さんが最後に会った日は7月12日。投稿映像が撮影された2日後のことであった。

後日、沢井さんから連絡が入る。

沢井さんが宮前さんに貸しっぱなしであったデジタルカメラのSDカードを送ってきたのである。そのカメラは肝試しに行った際に宮前さんが持っているものと同じであった。7月12日に沢井さんが略奪した際にこのカメラも持って帰ったというのだが、SDカードには肝試しに行った際に撮影されたであろう写真が何枚か入っていた。

スタッフの長田はその中に妙な写真がある事に気づく。

それは2人で肝試しに行ったはずなのに2人が被写体となって写っている写真があったからだ。宮前さんはデジカメを持っているし、どう考えても第三者が撮影したとしか思えないものであった。しかも写真が全体的に歪んでおり吉田さんの顔は判別がつきづらいほどであった。

長田は電話にて吉田さんにそのことを報告すると、あの場所には2人しかいないはずであったと、ただただ怖いと長田に話したそうである。

 

問題の映像は公園で肝試しをする吉田さんと宮前さん。

カメラが宮前さんを映すと機械音のような音声とノイズが混ざった事象が3回起こる。1回目のそれは完全に人間の額から目にかけての部分であり、宮前さんの首元に現れている。

スタッフはそのノイズの部分だけを切り取り3つを繋ぎ合わせると歪んだ人間の顔が浮かび上がった。

また、機械音のような音声を繋ぐと

 

『ミシ』

『テ!』

『ヤーン』

 

これは『見せてやる』と言っているように聴こえるのだが…。

感想

問題の映像はなかなか怖いものでした。ノイズよりも音の方が先に気になるけど…。宮前さんには一体何を見せてくれたのだろうか?それより宮前さんのその後が不明なのでそっちも気になるんだけども…。

 

 

まとめ

シンプルかつ恐怖度の高い映像が多い気がする本作。『海岸』を除けば全編通してかなり怖いと思います。それから長田の背後にある菊池の遺影がめっちゃ気になるし死んだような扱いになってて笑った。

 

 

あとがき

Part 13収録の『…とある住人』の舞台となったマンションの特定ができました。


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東京江東区越中島にある都営住宅で1972年に竣工した歴史あるマンションみたいです。

 

また次巻!

呪いのビデオ Part 44 レビュー【カバンの中からフィルコリンズ】

『-Twenty Seven-』から続いていた菊池の件がいよいよ完結を迎え、しれっと川居尚美が初登場します。

にしても44なんて不吉な数字っすね…。

 

一体、どうなってしまうのであろうか…。

 

早速レビューに入ります。

 

 

• 閃光

レベル 3.0 / 5

内容

5年前に撮影された映像である。投稿者の友人に体の異常が見つかり検査入院をしている時にお見舞いに行った際に撮影されたものなのだが。

カメラが入院中の友人を映すとフラッシュのような閃光が何度か走る。しかし投稿者たちは気づいていない様子である。しかし3度目の閃光に、入院中の友人の肩に死神のような手が映り込んでいた。

友人はこの検査入院で重い疾患が見つかり1年後に亡くなってしまったのだという。

感想

閃光と共に現れる、この世のものとは思えない手は不気味を煽るものです。手系の映像は基本怖くないんですげど、これは映り方とか内容とか、非常に不気味であると思います。

 

 

• シリーズ監視カメラ 自動追尾型カメラ

レベル 2.1 / 5

内容

ある会社に設置された監視カメラの映像。この監視カメラは自動追尾型カメラと言って、被写体をカメラが追うようにして記録するという優れ物である。しかし入り口から廊下まで誰もいないはずなのに追尾を開始するカメラ。すると女と思しき黒い影が映り込み、影はやがて黒い女性の身体となっていく一部始終を記録していた。

感想

よく、機械と霊の波長が合うという話がありますが、この世ならざる者と波長が合ってしまったためカメラは影を追ったのですかね?怖くはないですけど影が身体に変化するのはターミネーターっぽいな、と(笑)

 

 

スカイツリー

レベル 3.8 / 5

内容

投稿者の増田さんは彼氏と浅草近辺をデートした後、建設途中のスカイツリーを見に行こうと業平橋駅で下車し、まだ建設途中のスカイツリーを真下から見上げていた。撮影していたのは増田さんの彼氏であるがご飯を食べに行くので、ビデオカメラをバックへしまうと電源を切り忘れていたといい、再び取り出すと電源をオフにした。

問題の映像はビデオカメラをバックにしまった後、バック内部を録画し続けるビデオカメラに赤い血をかぶったような男の顔が浮かび上がる。

この後増田さんの彼氏は信号無視の車に撥ねられるという不幸が起こったそうであるが…。

感想

スカイツリー」と見せかけて実はバックの中でした〜、みたいな感じ。男の赤い顔はどうもフィル・コリンズのアルバムに見えるんですよね。

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Phil Collins III」ですか。ちなみに僕はフィル・コリンズは嫌いです。フィル在籍時のジェネシスは好きなんだけど。

 

 

• 追跡録 後編

レベル -

内容

前回から数日後の事である。神社の謂れを抑えてくれた古賀さんから連絡が入る。曰く "神社が荒らされた" のだという。しかもその前日に古賀さんへ奇妙な電話がかかってきたらしく、『やないばこはあるか』と尋ねてきたそうで、「何のことだか分からない」と返すと切られてしまったという。

やないばことは『柳筥』の事であり、神社において経典などを入れる箱であるという。

Part 42で渡邊が夢の中で見る男性が発していた言葉、

やわいやこを燃やせ』

これは『柳筥を燃やせ』と言っていたのではないか、と推測ができた。

岩澤は、岩澤と渡邊が神社を訪れていた際に、二人の前に姿を現し、渡邊を殴った人間が日向さんであると仮定。その後、古賀さんに柳筥の存在を確認したということからすると、日向さんは柳筥を探しているのでないか?という推論を出した。

となると、日向さんが次に向かうであろう神社へ向かう。尚、渡邊は例の殴られた一件により戦力外なので新たに阿草祐己川居尚美を仲間に入れ、調査へ向かった。

神社への道のりはかなり険しいものであった。そんな中、阿草が誰かがマーキングしたであろうピンク色のテープを発見。テープは木を伝い、何処かへ続いているようであった。その日は山にテントを張り、野宿する事にした。

 

その夜の事である。

阿草が岩澤を起こした。彼は焦っているようで『川居がいなくなった』と説明する。ひとまず川居を捜索する阿草と岩澤。するとテープの辺りに川居の帽子が落ちており、懸命に捜索を続けるのだが…。

感想

ほん呪シリーズ屈指の人気を誇る川居が初登場しましたね。初登場でいきなり行方不明なんて幸先悪そうですけど。

 

 

• 峠の怪

レベル 3.7 / 5

内容

投稿者は彼氏と関東地方のとある峠をドライブしていた際に不可解なものが撮れたということであった。何気ない会話をしていると突然、運転している彼氏が急ブレーキを踏む。曰く何かを轢いたような感じであったらしいが、車から降りても誰かいた形跡はおろか車に傷もついていなかった。

この峠では数年前にペットの葬儀業者の男が犬の遺体をこの峠に100体近く遺棄していたいうことが判明した。またこの峠付近の地域では「山犬信仰」というオオカミなどを信仰する風習があるという。

問題の映像は、彼氏が何かに驚き車を止め、外に出るのだが、何も居ない。しかしヘッドライトで照らされた道の上には3体の犬の影のようなものが映り込んでいた。

感想

関東の峠でなんとなく場所がわかるかもしれないな、と思っていたらやはり筆者の思惑通りの峠でした。埼玉県の「正丸峠」です。正丸峠は埼玉でも有名な心霊峠で、道幅が狭いのにも関わらず走り屋が多く、「頭文字D」の舞台となっている程。なので命知らずの走り屋が峠で事故をよく起こしていたらしいです。また、

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ペット葬儀会社の死体遺棄の記事もすんなり見つかりました。

 

 

富士登山

レベル 2.7 / 5

内容

霊峰としても名高い日本最高峰の独立峰・富士山。投稿者はそんな富士山に登山をした際に撮影した映像なのだという。頂上に近づくにつれて濃くなってゆく霧。霧の中に人影のようなものが現れ、こちらに手を振っているようにも見えるのだが…。

感想

去年、閉山中の富士山に登って滑落した人がいましたね…。富士山といえど自然を侮ると命を落とす事もあるのでみんなも気をつけよう!

 

 

• ピアノ

レベル 0.5 / 5

内容

子どもがピアノ弾いてたら白い手がうっすらとピアノ弾いてた。

感想

手。なぜここまで「手だけ」という映像に嫌気が差してしまうんだろう…。

 

 

屋上遊園地

レベル 3.8 / 5

内容

投稿者が親戚の子供を預かった際、デパートの屋上にある遊園地に遊びに行った時に撮影された映像である。親戚の男の子がホンダ・S2000を模した車の乗り物で遊んでいる際にフロントガラス右上に子どもと思しき悲しげな顔が映り込む。

感想

そういえば屋上遊園地ってあんまり無いですよね。未だに残っているデパートとかも有るには有るみたいですけど絶滅危惧が予想されているということです。悲しげな表情をした子どもの顔はNASの「Illmatic」のジャケットを思い出しましたよ。

 

 

• 続・追跡録 後編

レベル -

内容

川居を捜索する阿草の携帯に川居から電話が入る。出ると川居曰く誰かを見つけて追跡したが途中で川居との電話は途切れてしまう。そして男性の声で

『関わるなって言っただろ…』

と聞こえてきたという。

捜索へ戻りしばらく探すと川居は森の中で気を失っていた。その様子を誰かが見ていたので追跡を開始する岩澤だったがまたも見失ってしまう。

ひとまず、川居をテントへと連れ出す男性陣。

テントへと戻り川居に何が起きたのか問う岩澤。川居曰く、外で物音がしたのを気づき、阿草や岩澤を起こそうとしたが熟睡中だったため1人で様子を見に行こうとテントを出たという。奥へ進んでいくと懐中電灯の明かりが見えたので追いかけてみることにするも見失ってしまう。その時、阿草からの着信があったことに気づき、かけ直したところ後ろから衝撃が走り気を失ってしまった、とのことであった。

とりあえず、その男の行方を追う事にしたスタッフ達。

ピンク色のテープでマーキングされたテープをたどっていくとそこにはPart 34で山荘跡地にあったテントと全く同じテントがあった。その中には菊池の携帯電話もあった。

 

ー 数週間後。

岩澤のもとに1通の連絡が入った。それは菊池が病院に入院しているということであった。すなわち菊池が見つかったのである。

岩澤は泣きながらカメラに向かって

『皆さん、本当にご迷惑をおかけしました。。。』

と謝った。菊池は路上で倒れているところを警察に保護されたのだという。

 

その数日後、27歳の誕生日を無事迎えた菊池がスタッフルームへと戻ってきた。菊池は『ご迷惑をおかけしました』と頭を下げる。

経緯について菊池は、26歳の誕生日を迎えた直後から黒い虫が目の前や身体の周りに飛び回っている幻覚を見るようになったという。その原因が例のビデオテープであると考えた菊池はスタッフルームからビデオテープを持ち出した。ビデオテープを全部捨てようと思っていたところ、日向さんからメールが届いた。それは「全部教えてやるから山荘跡地へ来い」というものだった。また、テントに落ちていた菊池の携帯は日向さんと菊池が接触した際、菊池が落とした可能性が高いという。

そして菊池27歳の誕生日、菊池の携帯に日向さんから

『ハッピー・バースデー』

というメールが届いた。

そして渡邊は菊池発見後、山荘跡地の夢を見る事が無くなっていた。渡邊が最後に見た夢には続きがあり、それは日向さん(?)が「やわいやこをもやせ」と言った後蹲み込んで泣いていたという。渡邊の推論では、自分が見ていた夢は記憶をなくした菊池が見ていた光景ではないかと推測した。

日向さんは幼い頃の誘拐事件の被害者である菊池と接触をする事により、同じ痛みを分かち合える誰かの存在が必要だったのではないか、と考えられる。

 

数ヶ月後、Part 32~34を観た視聴者から手紙が届いた。

その手紙の内容は、問題の山荘の近くに社があり、それは祖父が経営していたものであるという。視聴者は祖父から『絶対に開けてはいけない箱』が社にあるという事を口酸っぱく言われてきたのだそうだ。その箱には「子供の血」が入っているのだという。開けると化け物が登場し異界へと引きずり込まれるのだという。

もしかすると、誘拐事件の被害者である日向さん、柏木さん、菊池はその箱(= 柳筥)を開けてしまった為に呪われてしまったのではないか?という推論に行き着いた。
また、Part 32の編集画面で菊池の顔がノイズとともに上下に伸びるように歪む不可解な現象が発生していたのだという。それはかつて亡くなった柏木さんの恋人から送られてきた動画の事象と酷似しているものであった。

 

ようやく菊池が呪いのビデオに完全復帰を遂げた。

 

しかし数週間後、岩澤に1本の電話が入る。

それは日向さんの恋人・小池さんからであった。

日向さんが遺体となって見つかったのだと言う。奇しくもPart 42で訪れた廃屋の倉庫で首をつっていたという。

呪いはまだ続いているのだろうか…?

感想

長きに渡り失踪していた菊池が戻ってきたことにより、これにて完結です。日向さんが柳筥を探しているという事は呪いを解こうとしていたんですね。でもスタッフが邪魔だった為それを止めようと渡邊を殴ったり川居を気絶させたり、少々粗い手を使った、という事ですかね。つーか、菊池の顔が歪んでいる動画に前回触れた「ラムシュタイン演出」が使われてて爆笑した。

 

 

まとめ

やはり『追跡録』でしょうか。伏線や情報が多くて半分以上はこれに持ってかれたと言ってもいい。でも、まあ見つかって良かった。呪いは続いてるかもしれない事を匂わせるが、菊池は次巻から普通にスタッフとして動いてます(笑)

 

 

では次巻!!

呪いのビデオ43 レビュー【ラムシュタインと27’s Clubの話】

今回はほん呪43巻のレビューです。

前回、失踪した菊池を追っていた岩澤が渡邊とついに捜索に本腰を入れるのですが…。

 

ま、とりあえずいきましょうか。

 

 

• シリーズ監視カメラ 自動販売

レベル 2.0 / 5

内容

今回の「シリーズ監視カメラ」は近年、犯罪防止のため人が通りかかった時や飲み物を購入する者が現れたときなどに自動で録画される自販機に設置された監視カメラが撮影したもの。

ピンク色のパーカーを着た男性が現れ、飲み物を購入する。すると後ろに白い影のようなものがうっすらと見える。飲み物を取るのにてこずっているのかなかなかカメラの位置に戻ってこないピンクパーカー男。再び彼がカメラに映ると彼の背後に明らかにこの世のものではない女の姿があった。

内容

筆者は一通り映像が紹介された後、問題のシーンが効果音と共に追撃と言わんばかりに再びエフェクトがかかった静止画が映される演出をラムシュタインって呼んでるんですが、初っ端からラムシュタインでした。

ラムシュタイン」はドイツの凄いメタルバンドなんですけど、彼らの代表曲『Feuer Frei』の最後に追撃のような「バァン! バァン!」という音が入っているのでこのほん呪の演出と似てるなぁと。

Feuer frei

Feuer frei

映像は大して印象に残るものではないかと。

 

 

• アルバム

レベル 3.3 / 5

内容

投稿者の君塚さんは自宅にて彼女と一緒に自分の幼い頃の写真を眺めていた。そんなアルバムの中に幼い男の子の写真が映る。しかしその男の子は交通事故で他界してしまったと言うのだが…。そして問題のシーンはその男の子が映る写真の中で、横を向いている男の子がこちらを睨み付けるように正面を向いたのであった。

感想

携帯電話のカメラで撮影されたお世辞でもあまり画質が良いとは言えない映像だけど、男の子が振り返るシーンは2回目ぐらいでやっとわかった。あまり無いタイプの映像ではあるかなと。

 

 

• 証拠ビデオ

レベル 3.1 / 5

内容

投稿者の夫はある時から、帰りが遅くなり、その理由を尋ねても話してくれないという。浮気を疑った投稿者は興信所に依頼し、尾行して証拠ビデオを撮影してもらったと言う。しかし妙なことに夫は夜な夜な近所の公園に入っていく。するとベンチに腰掛け誰もいないはずのベンチで楽しく談笑している様子が伺えた。カメラがブレるとそこにはセーラー服を着た女子高生の姿が一瞬現れる。

夫はこの事について全く記憶がないのだと言う。そしてこの公園は女子高生がいじめを苦に首吊り自殺をした公園であることも発覚した。

感想

興信所の調査マンも女子高生の姿が見えた時、少し驚いているようなリアクションをしているのが印象的。怖いかと言われると少し悩む…。

 

 

• 追跡録 中編

レベル -

内容

本作のキーマンとなる日向さんが通院していた「佐久間メンタルクリニック」を調べる渡邊。その住所へ行ってみるとメンタルクリニックではなく美容院になっていた。近所の人に聞き込みをすると、3年前に病院を閉じたのだと言う。

3年前というと、日向さんの元彼女・小池さんへ日向さんから遺書めいた手紙が送られてきた時期と重なる。

その後も佐久間メンタルクリニックについて調査をするスタッフ。すると興味深い事実が発覚した。このクリニックは佐久間敏郎という人物が1人で切り盛りをしていたという。しかし娘が突然死を遂げ、後に妻と離婚しているという。

事実関係を確かめるために佐久間さんの住むアパートで張り込み調査を行う岩澤達。

そこに佐久間さんがやってきたため、岩澤が色々と問い質すのであるが、これに佐久間さんが激昂してつかみ合いの喧嘩に発展してしまう。岩澤達を突き飛ばし逃げる佐久間さん。

『オィ! チョットマテェェ!!!』と佐久間さんを追いかける岩澤。しかし見失ってしまう。すると渡邊から駅方面に佐久間さんがいるという電話がかかってきて駅へ向かう岩澤。再び佐久間さんをCHASEするのであるが途中カメラが壊れてしまう。

次のシーンでは岩澤がまた鼻血を出している事から佐久間さんと揉み合いになったと思われる。岩澤と渡邊の説得に折れて、顔を映さないことと録音をしないことを条件に取材を承諾した佐久間さん。

佐久間さんから聞いた話によると、日向さんが初めてクリニックを訪れたのは8年前で彼は当時頭の中に浮かぶ奇妙な光景に悩まされていた。それは "黒い女の顔" であり、その女は日向さんに

27歳になったらお前は死ぬ』

と言っていたそうである。意味が分からず悩んだ日向さんは佐久間さんのもとで退行催眠を行い、前世の記憶と誘拐事件の被害者である事が判明した。

しかし佐久間さんは自分の娘が何故亡くなったのかなどは話してはくれなかった。

その夜の事である。

岩澤の携帯電話に菊池から電話がかかってきた。

『菊池さんから電話がかかってきたんですか?!』と動揺しながら急いでカメラを回す渡邊。『うるさい。チョットマッテ…』と返す岩澤。

無言電話であったものの岩澤の携帯の履歴には確かに菊池の名前が残っていた。

感想

相変わらず岩澤の渡邊への当たりが理不尽で笑う。岩澤はPart 24の『ダビング』でも吉田さんに殴られて鼻血出してましたね。この話、「27's Club」を連想させるのは僕だけですかね?ロックミュージシャンは27歳で不可解な死を遂げる事が多いんですよ。気になった方は調べてみてくだされ。

 

 

• 展望台

レベル 2.2 / 5

内容

投稿者が恋人と関東地方のとある展望台へ行った際に撮影したもの。この日はあいにく雪が降っており、観光客の姿はほぼ皆無であった。投稿者たちが塔のような展望台へ登ると街が一望できるのだが、カメラが一瞬、展望台真下を映した際に女性の死体のような、うつ伏せで倒れる血まみれの人間と思しき姿を映していた。再度そこへカメラをやるとそこには誰もいないのであるが…。

投稿者によると、この場所一帯は有名な心霊スポットでもあるのだという。

感想

恐怖度とかは無いけどまるで直前に展望台から飛び降りたみたいにリアルに映ってる。エロい。

ここは神奈川県秦野市ヤビツ峠にある「菜の花展望台」という場所みたいです。

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ヤビツ峠自体、神奈川県はおろか関東屈指の心霊スポットとして有名な場所です。

 

 

• アユタヤ

レベル 0.8 / 5

内容

投稿者が友人とタイのアユタヤ遺跡を訪れた際の映像。かつては王朝があった事でも知られ、世界遺産としても有名なアユタヤ遺跡。映像に首が無い仏像が並ぶ箇所が映るとカメラがズームした一瞬、一つの仏像に首が戻っている姿が映っていた。再びカメラがその仏像を映すと首は無いのであるが…。

アユタヤの仏像の首は売ると金になるので盗難被害に遭って紛失しているという。

感想

かつての姿が蘇った、ある意味感動作。

 

 

• 獣

レベル 3.4 / 5

内容

投稿者は友人らと北海道でキャンプをしていた際に撮影された映像。テントの中で怖い話を披露する友人。すると投稿者には獣の鳴き声のような音が聞こえたという。するとテントを叩くような衝撃が走る。パニックに陥りテントの外へ逃げ出す投稿者たち。すると一瞬巨大な男性の顔の様なものが映る。

このキャンプ場がある山ではかつて、山菜採りに来ていた男性が熊に襲われ死亡するという悲劇が起こっていたという。

感想

映り込む「顔」ですが、よく見ると傷ましいというか、損傷してます。リアルというか、エグい。ヒグマの事件といえば「福岡大学ワンゲル部事件」を連想させますね。手付かずの自然が残る北海道においては幽霊よりもヒグマの存在の方がよほど恐ろしいのかと。

 

 

• 玉突き衝突

レベル 4.0 / 5

内容

投稿者が恋人と北海道を旅行中、玉突き事故の現場へ遭遇した。次第にトンネルへ入っていく投稿者の車。すると事故で横倒しになった車を追う様にカメラで映す。するとバックガラスに逆さまになった男性の無表情な顔が映り込んでいた。

ちなみにこの事故で男性1人が亡くなっているそうである。

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感想

またまた北海道です。人間の心理というか、事故現場を通りかかるとそんなにカメラ向けたくなるもんですかね?ちなみにこの映像も例の「ラムシュタイン」演出があって、これ亡くなった人の顔なら不謹慎極まりないと思ってしまった(笑)

割と怖い映像かと思います。

 

 

• 追跡録 中編

レベル -

内容

佐久間さんから教えてもらった日向さんの住所へ向かう岩澤と渡邊。しかし日向さんが住んでいると思われる部屋はドアの投函口がテープで塞がれており明らかに住んでる気配は感じられなかった。

隣人に話を聞くと日向さんはつい最近引っ越してしまったようであった。また日向さんの部屋から女の子の声が聞こえてくる事が3,4回ほどあったという。日向さんの部屋の前に置かれた段ボールは日向さんが残していった物であるという事が分かったので段ボール内を調べる。

その中に1つ、興味深いものがあった。

それは神社の名前が書いてあるノートの切れ端と思しき紙であり、調べてみると事件のあった山荘付近にある事が判明。しかし、神社の謂れなど詳しい事は不明であった。

その後佐久間さんから岩澤の元へ小包みが届けられた。その中には1本のVHSテープが入っているのみであった。内容は日向さんの娘と思われる子どもが公園で遊んでいるのだが、途中娘の顔に黒い痣のようなものが映るという不可思議な事象が発生していた。

ひとまず、神社へと車を走らせる岩澤と渡邊。

神社は山の中にあり特に何の変哲もない神社であった。とりあえず付近の住民に神社について聞いてみる事にした。すると例の事件の謂れに詳しい古賀さんという人物から話を聞く事ができた。

古賀さんは神社について、この付近を領地としていたある一族が建てたものだと話す。その一族はPart 34で大学教授の高山さんから教えてもらった一族であった。その一族は戦国時代に滅びてしまったというのだが…。明治になり廃仏運動というものがあり、村の人たちも放っておけないということで修復された神社であるという。

その神社は「三社制」といい、三つの神社から成り立っているといい、上社・中社・下社のうちの1つであった。しかし残りの2つの神社はすでに存在していないという。

古賀さんはその2つの神社があった場所を記した地図を岩澤達に見せると、山荘の場所と一致している場所に神社があった事が判明した。

 

その帰り道のことである。

渡邊が運転する車に妙な衝撃音が響く。渡邊は後ろを向くと悲鳴をあげる。岩澤カメラがすぐさま後ろを向くとバックガラスに手が張り付いており何者かが内部を偵察している様にも見えた。

車を降りて何者かを追う岩澤。しかし見失ってしまう。

車へ戻ると路上に渡邊が倒れていて出血しており、頭を殴られたようであった。救急病院に連れて行く岩澤。幸い渡邊は数日間で退院できるという事であった。

退院した渡邊によると、あの時岩澤が不審者を追跡した後に、自分も車を降りて追跡しようとした際、何者かに殴られたのだという。

その時、岩澤の携帯に

『これ以上、関わるな』

というメールが送られてきていた。それはなんと菊池からのメールであった。

感想

帰り道のシーンは岩澤が誰かを追跡してる際に渡邊が誰かに殴られた。という事は相手側に2人いないとおかしいんですよね。日向さんと菊池の共犯?次巻で『追跡録』は完結します。

 

 

まとめ

次回予告で岩澤が「ご迷惑をおかけしました…」と泣いてます。そして川居初登場。見ずにはいられない予告なので、次は44巻をレビューしたいと思います。

 

ではまた次巻!!!

呪いのビデオ Part 41 レビュー【悪魔の棲む寮、ブーンお経 & 大林素子】

児玉監督最後の作品となった41巻のレビュー。

児玉さん、2006年から2011年まで監督を務めていらっしゃった、ほん呪界の伝説ですよ。

そんな児玉作品最後となる今作にはメインエピソードは無く、簡潔かつクオリティが高いものかと思います。

 

今回も張り切ってッッ!

レッツラゴー!!!

 


クラシックバレエ

レベル 3.8 / 5

内容

差出人不明の映像。消印から熊本県で投函されたものであり、同封されていたメモには廃病院のロッカーから見つけたビデオなのだという。

内容は稽古場と見られる鏡貼りの場所で女性がクラシックバレエの練習をしている。鏡に映った三脚などからしてこの稽古場には彼女しかいないはずなのだが…。音楽が流れる中練習する女性。しかし突然、停電のような現象が起きる。電気が復旧すると鏡には女性に忍び寄る "別の女性" の影が映り込んでいる。しかしカメラの前にその女性は居ない。するとまたもや停電のような現象が起きる。すると、低い男性のお経のような声が響き渡ると女性の悲鳴が聞こえ、次第に悲鳴は聞こえなくなってしまう。

この女性の安否は分かっていないため、熊本の廃病院や映像に映る稽古場に心当たりがある人は製作委員会に一報願いたい、というナレーションで終わる。

感想

不気味さで言えば今作で一番でしょう。状況がわからないからこそ恐怖感を煽る感じがします。それより女性の悲鳴がエロい。んでもってお経の最後の方に「ブーン」って聞こえるところがあって笑った。

 

 

ひとりかくれんぼ

レベル 3.0 / 5

内容

約1年前、インターネット掲示板などで話題となった降霊術の1つ、"ひとりかくれんぼ" を実践した映像が届いた。

投稿者の広井さんはひとりかくれんぼを実践する上で、テレビに砂嵐を流すとテレビに異変が起きやすいと聞いて砂嵐画面のテレビの前に定点カメラを置き実践していたのだが、カメラが倒れるような音を聞き気になって戻ってくる広井さん。広井さんが戻ってきたと同時に砂嵐が映るブラウン管には人影のようなものが移動していた。スタッフはこの後広井さんのアパートへ取材の予定を入れていたが、広井さんと音信不通になってしまい取材を断念せざるを得なくなっていた。

しかしその1年後、新垣さんなる人物から投稿された映像が広井さんが投稿した映像と同じ物であった。だが広井さんの物と異なる箇所があった。

まず、新垣さんは清掃の仕事をしており、清掃に入った部屋のトイレにビニール袋とテープでガチガチに固められたビデオテープが気になったため持ち帰って見たのだという。それが広井さんの映像だったのである。

新垣さん曰く部屋には日用品など残っており、何かしらの痕跡も無かったし、詳しい事は分からないが、急に消えたというか、まあそんな感じであったという。

スタッフは新垣さんに広井さんの件を説明し、新垣さんに感謝を述べた。

新垣さんの映像には広井さんの映像の少し後まで収録されており、テレビに人影が通った後、広井さんの脚の間から男性(?)と思しきものが手招きをしていた。

一体なぜ広井さんはこの部分をカットしたのだろうか?広井さんの行方はまだ分かっていないという。

感想

新垣さんが清掃に入った部屋というのは恐らく広井さんの部屋でしょうね。新垣さんの投稿がきっかけで1年前の件が進展するというシナリオはGOODだと思います。映像は大して怖いとは思いませんでした。

 

 

• 霊域

レベル 1.7 / 5

内容

とある大学のサークル合宿で訪れた宿と思しき大広間で撮影された映像。広間に女性と思しき白い影が右から左へ通過すると畳の上に並べられたテーブルの下に赤い手が出現する。
投稿者が占い師にこの映像を見せたところ、ここ一帯はあの世とこの世の接点、つまり "霊域" となっているということである。

感想

実は、この映像が撮影された宿泊施設と大学のサークルをすんなり特定できました。

宿は関東近郊Y県の有名な湖の近く。

大学は首都圏の学院大学のテニスサークル。

現在でもテニスサークルの合宿で使用されているようです。映像は全然怖くないです。

 

 

巨女

レベル 4.2 / 5

内容

投稿者たちはとある温泉地へ旅行へ行った際にコテージ風の客間にて撮影されたもの。友人たちは酔っ払いボクシングのパンチ練習を始めたりとなんかめちゃくちゃである。その映像の中、画面にノイズが走ると画面奥の部屋の仕切りから青白い女の顔が覗く。しかし仕切りは2mを超えており、このアングルで顔が映るのであれば身長が2m50cm程なければ有り得ない位置であった。

感想

これには大林素子も勝てん。


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怖い映像だと思うけど『巨女』なるタイトルなんで顔よりも巨大な目元とかの方が怖いと思う。あと、ボクシング練習してる男性2人組の右の窓ガラスの外が凄く気になった。なんか動いてる気がするんだけど…。

 

 

アメリカの友人

レベル 3.2 / 4

内容

投稿者・高遠さんはアメリカ、シカゴの大学へ留学している沢田さんという友人とビデオ通話をしていた。高遠さんは通話中、沢田さんの後ろを影のようなものが数回通ったため録画を開始したのだが、そこに有り得ない現象が発生してしまった。

ビデオ通話中、沢田さんの部屋から壁や床を叩くような大きな音が鳴り響く。高遠さんはそれを通話で教えるが沢田さんは全く聞こえないのだという。その後、沢田さんの右肩から手が出てくると沢田さん諸共消えてしまった。以降行方不明になってしまったという。

ここでスタッフ・庄司が知人の女性・坂上さんから以前聞いた話と似ているということを指摘した。

坂上さんへ取材を申し込んだスタッフ。後日、坂上さんから話を聞く事が出来た。

坂上さんはシカゴの大学へ留学していた事があり、それから1年後、当時の友人に会うために再びシカゴへ行った際に、友人の住む大学寮で奇妙な体験をしたという。

友人と何気ない会話を楽しんでいると上の階から騒音、窓ガラスが割れる音と女性の悲鳴が聞こえてきたので上の階へ確認しに行ってみると他の寮の住人たちも来ていた。しかし当の部屋には誰も居なかったという。その部屋は女性の留学生が住んでいたというのだがそれ以降行方不明になってしまったという。

また坂上さんの友人曰く、その寮は「悪魔が棲んでいる」と噂されており数年に1回、寮に住んでいる学生が行方不明になってしまっているのだという。

スタッフ・長田は坂上さんから聞いた話を高遠さんへ報告する。すると坂上さんから聞いた寮と沢田さんが行方不明になってしまった寮は同じであることが判明。高遠さんは沢田さんの両親にこの出来事を話してみることにするという。

感想

これまでのほん呪は日本の幽霊(スペクター)でしたがなんとアメリカの悪魔まで話が出てくるとは。沢田さんまでもが不自然に消えてしまうというのはインパクトが強い動画かと思います。シカゴの大学はピー音が入っていましたが、坂上さんよ口の動き的に「イェール大学」と言っているように見えるんだけど、イェール大学はコネチカット州なんで「イリノイ大学」かなぁ、と。

 

 

• シリーズ監視カメラ 残像霊

レベル 1.8 / 5

内容

投稿者はかつて東北地方のとある都市でキャバクラを出店していたという。キャバクラにはトラブル等を懸念して監視カメラをつけることが多く、そんな監視カメラの映像に興味深い事象が発生した。

リーマン入店で相手をするキャバ嬢。

リーマンが帰る際に見送りに行くキャバ嬢。

しかし画面左にいるキャバ嬢は席を立ちリーマンを送りに行ったはずなのに足だけが何故か残ったままであった。残った足はゆっくり消えていった。

このような事象は「残像霊」と言われているのだという。

感想

う〜ん…。興味深いけど部位的になぁ…。



• 出生祝い

レベル 4.1 / 5

内容

20年ほど前に撮影された映像。画質からしてHi8ビデオカメラで撮影された映像と思われる。神社で赤ん坊を抱える夫婦と祭壇の前で祝詞を読む神主。すると夫婦の背後に着物を着た女性が映り込み正座をしようとしている姿を記録していた。

投稿者によるとこの神社は投稿者が小学1年生の頃、原因不明の出火で全焼してしまったのだという。

感想

Hi8の無機質な画質、殺風景な神社内部、雰囲気がかなり不気味で恐怖心を煽るというか。祝詞まで呪詛に聞こえるほど…(笑)。着物を着た女性は水色の着物を着ているとナレーションであったけど筆者には淡いピンクっぽく見えたんだけどなぁ。

"原因不明の出火にて全焼" ってのはブルー・オイスター・カルトっぽいな、と。

Fire of Unknown Origin

Fire of Unknown Origin

  • Blue Öyster Cult
  • ハードロック
  • ¥204

 

• パントマイム

レベル 2.4 / 5

内容

投稿者の戸田さんは街中で大道芸人のような行動を突発的にするという友人・細川さんに頼まれて近所の公園にてパントマイムの撮影を行なっていた。撮影中に "奇妙な存在" に気づいた戸田さんは恐怖から録画を止めてしまい、挙句細川さんと音信不通になってしまったのだという。

公園は戸田さん宅の近く、杉並区の住宅街の中にある何の変哲もない公園である。新聞を調べたところ、この公園では過去に真冬日にホームレスが睡眠薬を服用し自殺を図っていた事が判明した。

戸田さんはこの件に思い当たる節があると言う。

それは細川さんの父親の話であり、細川父は岡山からあてもなく東京へ行き遊び倒していたそうであるが最終的にはお金も尽き、ホームレスとなり放浪した末に都内で自殺したという。戸田さんは新聞のホームレスの遺体は細川父ではないかと思ったのだという。

問題の映像は夜の公園でパントマイムを披露する細川さん。するとノイズが走り停止するが音声は正常に動作している。カメラの異変に気づく戸田さん。細川さんがカメラを確認しようと近づくと彼の背後に白い人影が映っていた。

感想

白い人影はなんか90年代のJ-POP系のPVみたいな映り方というか、怖くはないかと。

 

 

まとめ

改めて児玉監督お疲れ様でした、と言いたいです。メインエピソードが無い分、『ひとりかくれんぼ』、『アメリカの友人』や『パントマイム』など、満遍なく取材が出来て上手くまとまっている感じというか、シンプルイズベストだなぁと思いました。しかも結構恐怖度の高いものが多かったイメージ。ほんと、あっぱれですね。

 

今回も「あとがき」はスルーです。ごめんね!

 

また次巻!