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呪いのビデオシリーズのレビュー・考察など

呪いのビデオ43 レビュー【ラムシュタインと27’s Clubの話】

今回はほん呪43巻のレビューです。

前回、失踪した菊池を追っていた岩澤が渡邊とついに捜索に本腰を入れるのですが…。

 

ま、とりあえずいきましょうか。

 

 

• シリーズ監視カメラ 自動販売

レベル 2.0 / 5

内容

今回の「シリーズ監視カメラ」は近年、犯罪防止のため人が通りかかった時や飲み物を購入する者が現れたときなどに自動で録画される自販機に設置された監視カメラが撮影したもの。

ピンク色のパーカーを着た男性が現れ、飲み物を購入する。すると後ろに白い影のようなものがうっすらと見える。飲み物を取るのにてこずっているのかなかなかカメラの位置に戻ってこないピンクパーカー男。再び彼がカメラに映ると彼の背後に明らかにこの世のものではない女の姿があった。

内容

筆者は一通り映像が紹介された後、問題のシーンが効果音と共に追撃と言わんばかりに再びエフェクトがかかった静止画が映される演出をラムシュタインって呼んでるんですが、初っ端からラムシュタインでした。

ラムシュタイン」はドイツの凄いメタルバンドなんですけど、彼らの代表曲『Feuer Frei』の最後に追撃のような「バァン! バァン!」という音が入っているのでこのほん呪の演出と似てるなぁと。

Feuer frei

Feuer frei

映像は大して印象に残るものではないかと。

 

 

• アルバム

レベル 3.3 / 5

内容

投稿者の君塚さんは自宅にて彼女と一緒に自分の幼い頃の写真を眺めていた。そんなアルバムの中に幼い男の子の写真が映る。しかしその男の子は交通事故で他界してしまったと言うのだが…。そして問題のシーンはその男の子が映る写真の中で、横を向いている男の子がこちらを睨み付けるように正面を向いたのであった。

感想

携帯電話のカメラで撮影されたお世辞でもあまり画質が良いとは言えない映像だけど、男の子が振り返るシーンは2回目ぐらいでやっとわかった。あまり無いタイプの映像ではあるかなと。

 

 

• 証拠ビデオ

レベル 3.1 / 5

内容

投稿者の夫はある時から、帰りが遅くなり、その理由を尋ねても話してくれないという。浮気を疑った投稿者は興信所に依頼し、尾行して証拠ビデオを撮影してもらったと言う。しかし妙なことに夫は夜な夜な近所の公園に入っていく。するとベンチに腰掛け誰もいないはずのベンチで楽しく談笑している様子が伺えた。カメラがブレるとそこにはセーラー服を着た女子高生の姿が一瞬現れる。

夫はこの事について全く記憶がないのだと言う。そしてこの公園は女子高生がいじめを苦に首吊り自殺をした公園であることも発覚した。

感想

興信所の調査マンも女子高生の姿が見えた時、少し驚いているようなリアクションをしているのが印象的。怖いかと言われると少し悩む…。

 

 

• 追跡録 中編

レベル -

内容

本作のキーマンとなる日向さんが通院していた「佐久間メンタルクリニック」を調べる渡邊。その住所へ行ってみるとメンタルクリニックではなく美容院になっていた。近所の人に聞き込みをすると、3年前に病院を閉じたのだと言う。

3年前というと、日向さんの元彼女・小池さんへ日向さんから遺書めいた手紙が送られてきた時期と重なる。

その後も佐久間メンタルクリニックについて調査をするスタッフ。すると興味深い事実が発覚した。このクリニックは佐久間敏郎という人物が1人で切り盛りをしていたという。しかし娘が突然死を遂げ、後に妻と離婚しているという。

事実関係を確かめるために佐久間さんの住むアパートで張り込み調査を行う岩澤達。

そこに佐久間さんがやってきたため、岩澤が色々と問い質すのであるが、これに佐久間さんが激昂してつかみ合いの喧嘩に発展してしまう。岩澤達を突き飛ばし逃げる佐久間さん。

『オィ! チョットマテェェ!!!』と佐久間さんを追いかける岩澤。しかし見失ってしまう。すると渡邊から駅方面に佐久間さんがいるという電話がかかってきて駅へ向かう岩澤。再び佐久間さんをCHASEするのであるが途中カメラが壊れてしまう。

次のシーンでは岩澤がまた鼻血を出している事から佐久間さんと揉み合いになったと思われる。岩澤と渡邊の説得に折れて、顔を映さないことと録音をしないことを条件に取材を承諾した佐久間さん。

佐久間さんから聞いた話によると、日向さんが初めてクリニックを訪れたのは8年前で彼は当時頭の中に浮かぶ奇妙な光景に悩まされていた。それは "黒い女の顔" であり、その女は日向さんに

27歳になったらお前は死ぬ』

と言っていたそうである。意味が分からず悩んだ日向さんは佐久間さんのもとで退行催眠を行い、前世の記憶と誘拐事件の被害者である事が判明した。

しかし佐久間さんは自分の娘が何故亡くなったのかなどは話してはくれなかった。

その夜の事である。

岩澤の携帯電話に菊池から電話がかかってきた。

『菊池さんから電話がかかってきたんですか?!』と動揺しながら急いでカメラを回す渡邊。『うるさい。チョットマッテ…』と返す岩澤。

無言電話であったものの岩澤の携帯の履歴には確かに菊池の名前が残っていた。

感想

相変わらず岩澤の渡邊への当たりが理不尽で笑う。岩澤はPart 24の『ダビング』でも吉田さんに殴られて鼻血出してましたね。この話、「27's Club」を連想させるのは僕だけですかね?ロックミュージシャンは27歳で不可解な死を遂げる事が多いんですよ。気になった方は調べてみてくだされ。

 

 

• 展望台

レベル 2.2 / 5

内容

投稿者が恋人と関東地方のとある展望台へ行った際に撮影したもの。この日はあいにく雪が降っており、観光客の姿はほぼ皆無であった。投稿者たちが塔のような展望台へ登ると街が一望できるのだが、カメラが一瞬、展望台真下を映した際に女性の死体のような、うつ伏せで倒れる血まみれの人間と思しき姿を映していた。再度そこへカメラをやるとそこには誰もいないのであるが…。

投稿者によると、この場所一帯は有名な心霊スポットでもあるのだという。

感想

恐怖度とかは無いけどまるで直前に展望台から飛び降りたみたいにリアルに映ってる。エロい。

ここは神奈川県秦野市ヤビツ峠にある「菜の花展望台」という場所みたいです。

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ヤビツ峠自体、神奈川県はおろか関東屈指の心霊スポットとして有名な場所です。

 

 

• アユタヤ

レベル 0.8 / 5

内容

投稿者が友人とタイのアユタヤ遺跡を訪れた際の映像。かつては王朝があった事でも知られ、世界遺産としても有名なアユタヤ遺跡。映像に首が無い仏像が並ぶ箇所が映るとカメラがズームした一瞬、一つの仏像に首が戻っている姿が映っていた。再びカメラがその仏像を映すと首は無いのであるが…。

アユタヤの仏像の首は売ると金になるので盗難被害に遭って紛失しているという。

感想

かつての姿が蘇った、ある意味感動作。

 

 

• 獣

レベル 3.4 / 5

内容

投稿者は友人らと北海道でキャンプをしていた際に撮影された映像。テントの中で怖い話を披露する友人。すると投稿者には獣の鳴き声のような音が聞こえたという。するとテントを叩くような衝撃が走る。パニックに陥りテントの外へ逃げ出す投稿者たち。すると一瞬巨大な男性の顔の様なものが映る。

このキャンプ場がある山ではかつて、山菜採りに来ていた男性が熊に襲われ死亡するという悲劇が起こっていたという。

感想

映り込む「顔」ですが、よく見ると傷ましいというか、損傷してます。リアルというか、エグい。ヒグマの事件といえば「福岡大学ワンゲル部事件」を連想させますね。手付かずの自然が残る北海道においては幽霊よりもヒグマの存在の方がよほど恐ろしいのかと。

 

 

• 玉突き衝突

レベル 4.0 / 5

内容

投稿者が恋人と北海道を旅行中、玉突き事故の現場へ遭遇した。次第にトンネルへ入っていく投稿者の車。すると事故で横倒しになった車を追う様にカメラで映す。するとバックガラスに逆さまになった男性の無表情な顔が映り込んでいた。

ちなみにこの事故で男性1人が亡くなっているそうである。

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感想

またまた北海道です。人間の心理というか、事故現場を通りかかるとそんなにカメラ向けたくなるもんですかね?ちなみにこの映像も例の「ラムシュタイン」演出があって、これ亡くなった人の顔なら不謹慎極まりないと思ってしまった(笑)

割と怖い映像かと思います。

 

 

• 追跡録 中編

レベル -

内容

佐久間さんから教えてもらった日向さんの住所へ向かう岩澤と渡邊。しかし日向さんが住んでいると思われる部屋はドアの投函口がテープで塞がれており明らかに住んでる気配は感じられなかった。

隣人に話を聞くと日向さんはつい最近引っ越してしまったようであった。また日向さんの部屋から女の子の声が聞こえてくる事が3,4回ほどあったという。日向さんの部屋の前に置かれた段ボールは日向さんが残していった物であるという事が分かったので段ボール内を調べる。

その中に1つ、興味深いものがあった。

それは神社の名前が書いてあるノートの切れ端と思しき紙であり、調べてみると事件のあった山荘付近にある事が判明。しかし、神社の謂れなど詳しい事は不明であった。

その後佐久間さんから岩澤の元へ小包みが届けられた。その中には1本のVHSテープが入っているのみであった。内容は日向さんの娘と思われる子どもが公園で遊んでいるのだが、途中娘の顔に黒い痣のようなものが映るという不可思議な事象が発生していた。

ひとまず、神社へと車を走らせる岩澤と渡邊。

神社は山の中にあり特に何の変哲もない神社であった。とりあえず付近の住民に神社について聞いてみる事にした。すると例の事件の謂れに詳しい古賀さんという人物から話を聞く事ができた。

古賀さんは神社について、この付近を領地としていたある一族が建てたものだと話す。その一族はPart 34で大学教授の高山さんから教えてもらった一族であった。その一族は戦国時代に滅びてしまったというのだが…。明治になり廃仏運動というものがあり、村の人たちも放っておけないということで修復された神社であるという。

その神社は「三社制」といい、三つの神社から成り立っているといい、上社・中社・下社のうちの1つであった。しかし残りの2つの神社はすでに存在していないという。

古賀さんはその2つの神社があった場所を記した地図を岩澤達に見せると、山荘の場所と一致している場所に神社があった事が判明した。

 

その帰り道のことである。

渡邊が運転する車に妙な衝撃音が響く。渡邊は後ろを向くと悲鳴をあげる。岩澤カメラがすぐさま後ろを向くとバックガラスに手が張り付いており何者かが内部を偵察している様にも見えた。

車を降りて何者かを追う岩澤。しかし見失ってしまう。

車へ戻ると路上に渡邊が倒れていて出血しており、頭を殴られたようであった。救急病院に連れて行く岩澤。幸い渡邊は数日間で退院できるという事であった。

退院した渡邊によると、あの時岩澤が不審者を追跡した後に、自分も車を降りて追跡しようとした際、何者かに殴られたのだという。

その時、岩澤の携帯に

『これ以上、関わるな』

というメールが送られてきていた。それはなんと菊池からのメールであった。

感想

帰り道のシーンは岩澤が誰かを追跡してる際に渡邊が誰かに殴られた。という事は相手側に2人いないとおかしいんですよね。日向さんと菊池の共犯?次巻で『追跡録』は完結します。

 

 

まとめ

次回予告で岩澤が「ご迷惑をおかけしました…」と泣いてます。そして川居初登場。見ずにはいられない予告なので、次は44巻をレビューしたいと思います。

 

ではまた次巻!!!