ほんとにあった!呪いのブログ

呪いのビデオシリーズのレビュー・考察など

呪いのビデオ Part 54 レビュー【失われた仔ども達・衝撃の真実とイイダケイコと暗黒神話】

あけましておめでとうございます。

2019年のうちに公開できるかと思って書いていたのに気づいたら年越してました。なので年越し記事。

さて、前々回から続いていた『失われた仔ども達』が本巻でいよいよ完結を迎えます。そして次巻は全編がストーリー仕立てとなっているため、実質岩澤作品最後の巻と言っても過言ではなく…。

そして "あの人" がひょんな事から復活。

 

行く年来る年、ほん呪でガンギマリ!!!

 

私は誰

レベル 4.5 / 5

内容

女子高生がiPhone音声認識機能「Siri」で遊んでいる様子を撮影したもの。彼女は「理想の収入は?」とか色々Siriに向かって聞く中、ふと「私は誰?」と聞く。すると暫く認識した後、Siriは当時の辿々しい音声で「イイダケイコ」と返す。

困惑する女子高生はもう一度「私は誰?」と聞く。するとSiriは問題が発生したらしくシステムを終了してしまうのだが…。

すると彼女の背後に髪の毛が異常に長い女性の頭部が浮くようにして現れ、気付いた撮影者は携帯を放り投げJK置いて逃げ出すのだが、そのカメラにはJKの横に佇む黒い人影を映していた。

感想

1発目からなかなかヘヴィー級な映像を持ってきたなぁ。iOS 13でSiriもだいぶ人間に近づいた感じですがこの頃は機械のような無機質な感じがしますね。ですがこの頃はこの人影がイイダケイコなら全国の同姓同名の方はどういうお気持ちでいらっしゃるのか。もしかして逆さに読んで「コイケダイイ」さんかもしれない(ない)。

 

見えぬ踏切

レベル 3.4 / 5

内容

投稿者は大学の学生寮のロッカーから見つけたというミニDVテープを投稿してきた。

或る雨の日の夜、男性が車内の後部座席から撮影しているドライブと思しき映像だが、車は一方通行の細い道へと入って行くのだが、この地域に詳しくはないようである。車が左折すると工事中の高架下の行き止まりへ辿り着いた。バックに入れる運転手。その時、かなりラウドな遮断機が降りるような踏切の音が響く。そこには踏切など無いのであるが…。どうやら車も動かないらしくパニックになる車内。

カメラが一瞬フロントガラスを映した際、窓の向こうに多数の人影や顔が浮かんでおり、動画終了間際には電車が通過するような音が聞こえる。

投稿者曰く問題の映像が撮影された場所は大学から程近い場所で高架が造られる前は人身事故が後を絶えない "魔の踏切" であったという。

感想

踏切の音がめっちゃデカい。そんでパニックになる車内はカオス。衝撃度はあるけど恐怖・不気味度は皆無かと。どこかで見たこのあるなぁと思ったら

f:id:ktyarin:20191231150817j:imageKISSの「Creatures Of The Night(暗黒の神話)」に似てる。

 

霊界電話

レベル 1.0 / 5

内容

投稿者の名倉さんネプチューンの人ではない)が幼い頃に当時住んでいた団地の一室にて撮影されたホームムービー。映像には幼い名倉さんと母親、近所の人たちや近所の子供たちなどで賑わう様子であった。名倉さんは映像に有り得ない事象が発生していると話す。

ホームムービーの中に居るはずもない年配と思しき男性が電話をかけているような音声が入っているのだという。その声は当時隣に住んでいた小松さんという男性の声に似ているらしい。小松さんには身寄りがおらず、映像が撮影される少し前に孤独死で亡くなっているのだというが、小松さんは生前に「孫が沢山来た」とか友達を招いたような事を話していたらしいのだが、そんな気配はとても無かったという。なので小松さんには "見えないモノ" が見えていたと感じていたのだというが…。

問題のシーンは子供たちが部屋で遊んでいる際、音声が遮断され電話の呼び出し音のようなものが鳴り響く。すると声が低く何を言っているのかいまいちわからない年配と思しき男性の声が聞こえる。男性は「あゆみちゃんは今どこにいるの?」と尋ねる。すると幼い女の子のような声で「お墓」と返ってくるのである。

感想

当時の名倉さんは3~5才と思われるのにめちゃくちゃ覚えとるやん!そんなに記憶って鮮明に残るものですかね。音声が遮断されてから聞こえてくる電話の声もインパクトに欠けるし、どこにいるのと尋ねられて「お墓」と答えるのも子供じみてるし(笑)お墓じゃなくて「煉獄」とか「ケツの穴」ならもっと良かったのに。

 

失われた仔ども達 後編

レベル -

内容

スタッフは安部さんが人知れず子供を産んで闇に葬った、彼女の実体験が歪められて怖い話として形成されたのではと推測し区切りをつけていた。

だが、調査に行き詰まりを感じていたスタッフの元に手紙が届いた。その送り主は自殺したAさんの同級生で取材に応じてくれた草間さんからであった。その中にはミニDVテープが2本同封されていた。

その内容はスタッフへの謝罪から始まっており、前回の "コインランドリーの女性から怖い話を聞いた" という証言は嘘であるというものであり、本当は大学時代の同級生・影山格さんという人物から聞いたという事と、影山さんが怖い話の発端であると書かれていた。

2本のテープのうち1本は2011年5月頃に撮影されたものであり、居酒屋と思しき場所で数人の男性が談笑しているものであった。映像左で怖い話をし出す影山さん。右にいて話を聞いている男性はなんと、安倍さんのJPEGに映っていたツーショットの男性・奥本さんであった。草間さんの手紙によると奥本さんはこの映像の1年後に自殺して亡くなったという。奥本さんは2012年9月、車内で練炭自殺をして亡くなっているのが見つかったという。

嫌な予感がしたスタッフはすぐさま草間さんへ電話をかけるのだが繋がらない。井ノ上は草間さんの同僚である南條さんへと電話をかける。

すると繋がり南條さんから草間さんの現状を知らされる。草間さんは逮捕されていたのである。妊娠中の妻に暴力を振るい流産させたのだという。草間妻は命に別状はないが精神的ダメージは大きくとても取材できるような状況ではない事は明白である。南條さんは草間夫妻は仲良くしているように思われたという。なぜ暴力を振るったのかは不明らしい。

f:id:ktyarin:20191231231103j:image↑つまりこのような状況である。

スタッフは草間さんは奥本さんより怖い話の真相を聞かされ話の "本質" を知ってしまったのでスタッフへ手紙とテープを送った後、妻へ暴力を働いたのでは、と推測。草間さんの送ってきた封筒には確かに3月26日と日付指定され送られていたものであった。井ノ上は草間さんが一番最初に取材した当時、本当のことをスタッフに話せばスタッフにやろうとしていることを止められると思い恐れて言わなかったのでは?と推測する。

スタッフは黒幕である影山さんを取材する事となるのだが…。

感想

草間さんは真相を知っていたから暴力を働いた、つまり彼は話の本質を見抜いており、さらにはこの話は「怖い話」の枠を飛び出ていることが匂わされるんだけど、内容は結構複雑だし伏線も多いので難しくなってきた感じ。次、怒涛の最終回です。

 

シリーズ監視カメラ 老人ホーム

レベル 1.7 / 5

内容

とある老人ホームに設置されてある監視カメラ。夜の老人ホームの廊下が映る。と、死角から無人の車椅子が現れ、廊下中央で止まる。よく見ると車椅子で揺れる老人と思しき影が見える。老人の影は揺れを何回か繰り返すと車椅子から立ち上がり消える。そして部屋から出て来る職員。不審がらずに車椅子を押して戻すのだが…。

感想

老人ホームは人によれば楽園だが人によれば避けられぬ「死」をただ待つ場所というナレーションが印象深い。

映像?怖くない。

 

タワーパーキング

レベル 3.9 / 5

内容

投稿者の佐野さんは恋人とドライブに行った際に車をタワーパーキングに駐車し出かけたのだが、恋人がビデオカメラを車に忘れてしまった。車に戻りビデオカメラを確認すると何故か録画状態になっていた。確認すると、投稿者カップルが車を降りた時から勝手に録画されていたという。しかもその日はその後に寄った飲食店に車をバックで駐車する際に表示されるバックガイドモニターに子供と思しき影が横切ったり、高速道路の料金所で代金を払う際、ゲートスタッフが誰もいないはずの後部座席を見て微笑む仕草をしたり不自然な現象が多発したという。

しかしその車はレンタカーであった為、その日限りであったという。佐野さんはレンタカーに何かあるのではと推測していた。

問題の映像はタワーパーキングにて車が下降する際に右側に子供のような顔が出てくる。更にはフロントガラス越しにカメラを覗き込む顔が映っていた。

感想

驚かせ系ですね。フロントガラスの顔はよくわからないけど子供の顔は完全に人間離れしてる気がする。これもどこかで見たこのあるなぁと思ったら

f:id:ktyarin:20200101194020j:imageKISSの「Creatures Of The Night(暗黒の神話)」に似てる。

 

今はもうない…

レベル 0.5 / 5

内容

バーのガラスケースに誰かいた。ちなみにこのバーは今はもうないという事である。

感想

参加賞的なやつ。この流れでは面白くもクソもないように見える。

 

失われた仔ども達 続・後編

レベル 2.3 / 5

内容

影山さんオリジナルの "怖い話" で多くの人が被害に遭っている事が判明したため、スタッフは影山さんに突撃取材を決行する。

押木と井ノ上と岩澤で影山さんの住むアパート付近で張り込みを行うが影山さんが出入りする気配はなく時間だけが過ぎていった。

夜になり、車の窓をノックする音が聞こえる。

ウインドウを開けると修行中のスタッフ・菊池であった。どうやら井ノ上が人が多い方が良いと判断し菊池に連絡をして来てもらったという。菊池は井ノ上から話は聞いたとの事で「ひと事とは思えないので参加させてもらえないですかね?」と言い、岩澤は受け入れて菊池も調査に加わった。

それから数時間後、寝ている岩澤を菊池が起こす。影山さんがアパートに帰ってきたのだ。急いで影山さんのもとへ向かうスタッフ達。

スタッフ総出+カメラを向けられ動揺している影山さんへ岩澤が『聞くと幽霊が出る怖い話知ってますよね?!』と続ける。しかししらを切る影山さん。それでも続ける岩澤。影山さんは徐々に怒りを露わにし出しカメラを手で払うような仕草をし出す。

影山さんは『ちょっと裏いきましょう、ここだと』と言いアパート裏へスタッフを誘導する。

岩澤は『草間さん知ってますよね?!彼は臨月の奥さんに暴力を振るって流産させて逮捕されたんですよ!』『奥本さん、彼は自殺しました』『あなたが原因なんです』など口早に怖い話を聞いた人の末路を問いかける。これに憤りを露わにした影山さんは『はぁ?!俺が原因?!ふざけんなよいきなり来てよおぉ?!』と怒鳴る。

岩澤は井ノ上に影山さんが奥本さんらに怖い話を話している動画を見せるためにカメラを持ってくることを伝えるが手こずる井ノ上。『早くしろってぇ!!』と焦る岩澤。動画を見せると影山さんは『なんでこんなん持ってるんですか?!』と動揺する。

しまいには影山さんが携帯を取り出し『警察呼ぶぞ?!』とダイヤルを押す、素振りだけする。岩澤は『いいですよ、呼んでください』、『呼ぶぞ!?本当に呼ぶぞ?!良いんだなあぁ?!?!』『警察を呼んでも良いから本当の事を話してください』『話すことなんてねぇんだ、馬鹿!』すると影山さんは足早に自室へと向かいカメラを振り切るとドアを閉めた。即座に岩澤がドアを開けると強引に閉められて追い払われてしまう。

 

スタッフはここまで影山さんにしつこくアタックしてきたが、影山さんは実質何もしていないのである。怖い話をしただけにすぎず、相次ぐ不幸に直接関わったわけでもなく、知ってもいない。

ここで草間さんが送ってきたミニDVテープのもう1つが公開される。それは影山さんの小学校の頃の担任・横手さんという人物が影山さんの母親の話をしているもので、草間さんが隠し撮りをしているものだった。

横手さんの話では影山母は若い頃に最初の子供を産むのだが、奇形児であり間も無く亡くなってしまう。影山母はそれがきっかけとなり精神に異常きたしてしまうのだが、その5年後に影山さんを産む。影山さんを身籠っている最中、再び奇形児が生まれるのではと苛まれた母親は堕胎しようとしたが周りがそれを止めたのだという。影山さんを産んでから何度も彼を殺そうとした影山母。そのような状況に影山父は影山母と幼い影山さんを引き離し、影山母を精神病棟にいれた。

影山父は現在は既に他界しており、東日本大震災で影山さんの実家は倒壊し、仮設住宅に入った影山父はそこで病気にかかり亡くなってしまったという。

Part 52で触れた "東北地方の山村で起こった怖い話" の気が狂った娘は影山母の事ではないか、とスタッフは感じていた。さらに外村夫妻の結婚披露宴に現れた謎の女性が仮に影山母だとしたら、彼女はこの世にいないということになる。

ここで草間さんの投稿映像、奥本さんに影山さんが怖い話をしている映像が再度、公開される。映像には影山さんの背後に不気味に笑う女性の姿がはっきりと映っているのだった。その女性の額には赤ん坊の顔がくっついているようにも見えるのだが…。

 

後日、外村夫妻の妻・ゆかりさんが妊娠したとの情報が。岩澤は敢えて、調査により明らかになった事実を夫妻に伝えた。

そのまた後日、外村夫妻から届いたメールには

 

"どんな子供が生まれてくるかはまだわかりません。

(中略)

ですが、それでも僕たちは我が子を生むつもりでいます。

それがどんな子であろうとも、

この子が僕らを選んでくれているのなら、

愛するべきなのだという結論に至りました。

(中略)

この度は、本当にありがとうございました。

これからも、多くの人たちの為に頑張ってください。"

 

という内容のものであった。

感想

影山母の怨念が影山さんに取り憑き怖い話をさせていた、というのがオチです。だから影山さんは本当に何も知らないわけですね。兎に角、外村夫妻のメールで終わってハッピーエンドというか、安心しました。

 

まとめ

これを書き上げるまで年越しちゃったし正月だなんだって1週間くらいかかっちゃった(泣)長きに渡ったメインエピソード『失われた仔ども達』が終わり次巻は岩澤監督最後の作品ということもあってドラマチックな展開となってます。55巻は前のブログでレビューしていますので今回はパスします。今回、あとがきはありません。