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呪いのビデオシリーズのレビュー・考察など

呪いのビデオ Part 41 レビュー【悪魔の棲む寮、ブーンお経 & 大林素子】

児玉監督最後の作品となった41巻のレビュー。

児玉さん、2006年から2011年まで監督を務めていらっしゃった、ほん呪界の伝説ですよ。

そんな児玉作品最後となる今作にはメインエピソードは無く、簡潔かつクオリティが高いものかと思います。

 

今回も張り切ってッッ!

レッツラゴー!!!

 


クラシックバレエ

レベル 3.8 / 5

内容

差出人不明の映像。消印から熊本県で投函されたものであり、同封されていたメモには廃病院のロッカーから見つけたビデオなのだという。

内容は稽古場と見られる鏡貼りの場所で女性がクラシックバレエの練習をしている。鏡に映った三脚などからしてこの稽古場には彼女しかいないはずなのだが…。音楽が流れる中練習する女性。しかし突然、停電のような現象が起きる。電気が復旧すると鏡には女性に忍び寄る "別の女性" の影が映り込んでいる。しかしカメラの前にその女性は居ない。するとまたもや停電のような現象が起きる。すると、低い男性のお経のような声が響き渡ると女性の悲鳴が聞こえ、次第に悲鳴は聞こえなくなってしまう。

この女性の安否は分かっていないため、熊本の廃病院や映像に映る稽古場に心当たりがある人は製作委員会に一報願いたい、というナレーションで終わる。

感想

不気味さで言えば今作で一番でしょう。状況がわからないからこそ恐怖感を煽る感じがします。それより女性の悲鳴がエロい。んでもってお経の最後の方に「ブーン」って聞こえるところがあって笑った。

 

 

ひとりかくれんぼ

レベル 3.0 / 5

内容

約1年前、インターネット掲示板などで話題となった降霊術の1つ、"ひとりかくれんぼ" を実践した映像が届いた。

投稿者の広井さんはひとりかくれんぼを実践する上で、テレビに砂嵐を流すとテレビに異変が起きやすいと聞いて砂嵐画面のテレビの前に定点カメラを置き実践していたのだが、カメラが倒れるような音を聞き気になって戻ってくる広井さん。広井さんが戻ってきたと同時に砂嵐が映るブラウン管には人影のようなものが移動していた。スタッフはこの後広井さんのアパートへ取材の予定を入れていたが、広井さんと音信不通になってしまい取材を断念せざるを得なくなっていた。

しかしその1年後、新垣さんなる人物から投稿された映像が広井さんが投稿した映像と同じ物であった。だが広井さんの物と異なる箇所があった。

まず、新垣さんは清掃の仕事をしており、清掃に入った部屋のトイレにビニール袋とテープでガチガチに固められたビデオテープが気になったため持ち帰って見たのだという。それが広井さんの映像だったのである。

新垣さん曰く部屋には日用品など残っており、何かしらの痕跡も無かったし、詳しい事は分からないが、急に消えたというか、まあそんな感じであったという。

スタッフは新垣さんに広井さんの件を説明し、新垣さんに感謝を述べた。

新垣さんの映像には広井さんの映像の少し後まで収録されており、テレビに人影が通った後、広井さんの脚の間から男性(?)と思しきものが手招きをしていた。

一体なぜ広井さんはこの部分をカットしたのだろうか?広井さんの行方はまだ分かっていないという。

感想

新垣さんが清掃に入った部屋というのは恐らく広井さんの部屋でしょうね。新垣さんの投稿がきっかけで1年前の件が進展するというシナリオはGOODだと思います。映像は大して怖いとは思いませんでした。

 

 

• 霊域

レベル 1.7 / 5

内容

とある大学のサークル合宿で訪れた宿と思しき大広間で撮影された映像。広間に女性と思しき白い影が右から左へ通過すると畳の上に並べられたテーブルの下に赤い手が出現する。
投稿者が占い師にこの映像を見せたところ、ここ一帯はあの世とこの世の接点、つまり "霊域" となっているということである。

感想

実は、この映像が撮影された宿泊施設と大学のサークルをすんなり特定できました。

宿は関東近郊Y県の有名な湖の近く。

大学は首都圏の学院大学のテニスサークル。

現在でもテニスサークルの合宿で使用されているようです。映像は全然怖くないです。

 

 

巨女

レベル 4.2 / 5

内容

投稿者たちはとある温泉地へ旅行へ行った際にコテージ風の客間にて撮影されたもの。友人たちは酔っ払いボクシングのパンチ練習を始めたりとなんかめちゃくちゃである。その映像の中、画面にノイズが走ると画面奥の部屋の仕切りから青白い女の顔が覗く。しかし仕切りは2mを超えており、このアングルで顔が映るのであれば身長が2m50cm程なければ有り得ない位置であった。

感想

これには大林素子も勝てん。


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怖い映像だと思うけど『巨女』なるタイトルなんで顔よりも巨大な目元とかの方が怖いと思う。あと、ボクシング練習してる男性2人組の右の窓ガラスの外が凄く気になった。なんか動いてる気がするんだけど…。

 

 

アメリカの友人

レベル 3.2 / 4

内容

投稿者・高遠さんはアメリカ、シカゴの大学へ留学している沢田さんという友人とビデオ通話をしていた。高遠さんは通話中、沢田さんの後ろを影のようなものが数回通ったため録画を開始したのだが、そこに有り得ない現象が発生してしまった。

ビデオ通話中、沢田さんの部屋から壁や床を叩くような大きな音が鳴り響く。高遠さんはそれを通話で教えるが沢田さんは全く聞こえないのだという。その後、沢田さんの右肩から手が出てくると沢田さん諸共消えてしまった。以降行方不明になってしまったという。

ここでスタッフ・庄司が知人の女性・坂上さんから以前聞いた話と似ているということを指摘した。

坂上さんへ取材を申し込んだスタッフ。後日、坂上さんから話を聞く事が出来た。

坂上さんはシカゴの大学へ留学していた事があり、それから1年後、当時の友人に会うために再びシカゴへ行った際に、友人の住む大学寮で奇妙な体験をしたという。

友人と何気ない会話を楽しんでいると上の階から騒音、窓ガラスが割れる音と女性の悲鳴が聞こえてきたので上の階へ確認しに行ってみると他の寮の住人たちも来ていた。しかし当の部屋には誰も居なかったという。その部屋は女性の留学生が住んでいたというのだがそれ以降行方不明になってしまったという。

また坂上さんの友人曰く、その寮は「悪魔が棲んでいる」と噂されており数年に1回、寮に住んでいる学生が行方不明になってしまっているのだという。

スタッフ・長田は坂上さんから聞いた話を高遠さんへ報告する。すると坂上さんから聞いた寮と沢田さんが行方不明になってしまった寮は同じであることが判明。高遠さんは沢田さんの両親にこの出来事を話してみることにするという。

感想

これまでのほん呪は日本の幽霊(スペクター)でしたがなんとアメリカの悪魔まで話が出てくるとは。沢田さんまでもが不自然に消えてしまうというのはインパクトが強い動画かと思います。シカゴの大学はピー音が入っていましたが、坂上さんよ口の動き的に「イェール大学」と言っているように見えるんだけど、イェール大学はコネチカット州なんで「イリノイ大学」かなぁ、と。

 

 

• シリーズ監視カメラ 残像霊

レベル 1.8 / 5

内容

投稿者はかつて東北地方のとある都市でキャバクラを出店していたという。キャバクラにはトラブル等を懸念して監視カメラをつけることが多く、そんな監視カメラの映像に興味深い事象が発生した。

リーマン入店で相手をするキャバ嬢。

リーマンが帰る際に見送りに行くキャバ嬢。

しかし画面左にいるキャバ嬢は席を立ちリーマンを送りに行ったはずなのに足だけが何故か残ったままであった。残った足はゆっくり消えていった。

このような事象は「残像霊」と言われているのだという。

感想

う〜ん…。興味深いけど部位的になぁ…。



• 出生祝い

レベル 4.1 / 5

内容

20年ほど前に撮影された映像。画質からしてHi8ビデオカメラで撮影された映像と思われる。神社で赤ん坊を抱える夫婦と祭壇の前で祝詞を読む神主。すると夫婦の背後に着物を着た女性が映り込み正座をしようとしている姿を記録していた。

投稿者によるとこの神社は投稿者が小学1年生の頃、原因不明の出火で全焼してしまったのだという。

感想

Hi8の無機質な画質、殺風景な神社内部、雰囲気がかなり不気味で恐怖心を煽るというか。祝詞まで呪詛に聞こえるほど…(笑)。着物を着た女性は水色の着物を着ているとナレーションであったけど筆者には淡いピンクっぽく見えたんだけどなぁ。

"原因不明の出火にて全焼" ってのはブルー・オイスター・カルトっぽいな、と。

Fire of Unknown Origin

Fire of Unknown Origin

  • Blue Öyster Cult
  • ハードロック
  • ¥204

 

• パントマイム

レベル 2.4 / 5

内容

投稿者の戸田さんは街中で大道芸人のような行動を突発的にするという友人・細川さんに頼まれて近所の公園にてパントマイムの撮影を行なっていた。撮影中に "奇妙な存在" に気づいた戸田さんは恐怖から録画を止めてしまい、挙句細川さんと音信不通になってしまったのだという。

公園は戸田さん宅の近く、杉並区の住宅街の中にある何の変哲もない公園である。新聞を調べたところ、この公園では過去に真冬日にホームレスが睡眠薬を服用し自殺を図っていた事が判明した。

戸田さんはこの件に思い当たる節があると言う。

それは細川さんの父親の話であり、細川父は岡山からあてもなく東京へ行き遊び倒していたそうであるが最終的にはお金も尽き、ホームレスとなり放浪した末に都内で自殺したという。戸田さんは新聞のホームレスの遺体は細川父ではないかと思ったのだという。

問題の映像は夜の公園でパントマイムを披露する細川さん。するとノイズが走り停止するが音声は正常に動作している。カメラの異変に気づく戸田さん。細川さんがカメラを確認しようと近づくと彼の背後に白い人影が映っていた。

感想

白い人影はなんか90年代のJ-POP系のPVみたいな映り方というか、怖くはないかと。

 

 

まとめ

改めて児玉監督お疲れ様でした、と言いたいです。メインエピソードが無い分、『ひとりかくれんぼ』、『アメリカの友人』や『パントマイム』など、満遍なく取材が出来て上手くまとまっている感じというか、シンプルイズベストだなぁと思いました。しかも結構恐怖度の高いものが多かったイメージ。ほんと、あっぱれですね。

 

今回も「あとがき」はスルーです。ごめんね!

 

また次巻!