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呪いのビデオシリーズのレビュー・考察など

呪いのビデオ Part 52 レビュー【奇K児伝説と井ノ上の似顔絵、そして帰って来た “あの” 恐怖が再び…】

今回はほん呪52巻のレビュー。

恐怖度より不気味さが目立っているといえる作品かと思われます。そしてPart 50で震撼させたあの恐怖がかなりのパワーアップを遂げて復活しています。

 

じゃ、いきましょう。

 

火だるまの夢

レベル 3.9 / 5

内容

女子短大生が卒業旅行でとある地方のキャンプ場に旅行に行った際にキャンプ場のトレーラーハウスにて撮影された映像。その中でふざけて電気を付けたり消したりする友人。すると画面右下のトイレの扉が若干開きそこから男性のような顔が逆さまに覗く。この夜投稿者たち3人は奇妙な夢を見たという。それは何者かに火をつけられ "火だるま" となる夢であった。

感想

男の逆さまフェイスはアリス・クーパーの「Alice Cooper Goes To Hell」のジャケットを連想してしまいました。

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「短大生」と「火だるま」というと三島の焼殺事件を思い出すんだけど関連は……

無いだろうな。

 

奇怪な未来

レベル 3.6 / 5

内容

投稿者・柴崎さんは2011年の夏に友人らと湖に遊びに行った際の映像であるが、バナナボートに乗る投稿者たちの映像にあり得ない現象が発生した。映像にノイズが走ると柴崎さんの自宅内らしき光景が映り、柴崎さんと思しき人物が今まさに首を吊ろうとしている。その映像は2015年7月16日AM4:09と日付があり、ついに柴崎さんらしき人物は首を吊ったと同時に映像は終わる。柴崎さんは2015年のこの日に自ら命を絶ってしまうのだろうか?

感想

湖のシーンでは2011-7-16 4:09PMと日付がなっているのに対し首吊りシーンは2015-7-16-4:09AMと、4年後の日付け、さらには午後4時から午前4時と変わっているのがかなり斬新で秀逸だと思う。しかし2019年も終わろうとしている今現在、柴崎さんがどうなったのか不明なままというのがう〜ん、という感じ。これがマジなら相当ヤバイよ。ヤバイよ!!!

 

続・不気味な置物

レベル 4.7 / 5

冒頭で触れた "恐怖" とはこの事です。

内容

Part 50に収録されている『不気味な置物』。

「1990年5月」とだけ書かれたビデオテープの映像であるが、それは長い時間をかけてフランス人形のような陶器でできた置物を延々と映しているものであった。しかし人形の目や口元が少しずつ変わっていくという大変不気味な映像である。その後、撮影した投稿者・藤枝さんの父親は列車に飛び込み自殺してしまったと言う。それは奇しくも人形が抱えている別の人形のように首と胴体が切り離された状態で遺体となって見つかったとのことである。

投稿者の藤枝さんは再度制作委員会に連絡し「例の置物が見つかった」との事であり、スタッフルームに置物と置物が入っていた箱に入っていた8ミリビデオを持ってきた。藤枝さん曰く正月に親戚が実家に集まった際、置物の事について話したら叔父(父の弟)が置物を所有しているということだった。どうやら父が亡くなる1ヶ月前に預かっていたものらしく父曰く置物は "友人の形見" であるという。叔父は段ボールに入った置物を開けていた形跡もなかった。それを叔父から送ってもらったという。またその段ボールに入っていた8ミリビデオが怖くて見れずに制作委員会に持ち込んだ、との事である。

しかしながら動画に映っている人形が抱える頭と胴体の胴体が紛失しており、父の言う「友人」にも全く心当たりが無いという。

問題の8ミリビデオ映像は前回の続きとも言えるようで別の角度から延々と撮影されているのだが、前回よりも表情の変化が著しく口元や目が激しく歪むと同時に、最後に「わたしをみたらおしま」という囁くような女性の声が入っており一気に画面が乱れるとブルーバックして終了してしまう。

スタッフは例の置物を懇意にしている神社に預ける事にする。

感想

前回が不気味すぎたにも関わらずこちらも映像の再生を開始した時点から置物の目がヤク中並みにイッちゃってて笑うんだけどかなりの進化を遂げているようで表情の変化がかなりヤバい事になっており非常に不気味で恐怖度の高い動画。

これはヤバい。

 

失われた仔ども達 前編

レベル 3.2 / 5

内容

製作委員会に送られてきた2つの全く異なる投稿映像。まずスタッフは梅木さんという人物の元を訪ねる。彼が送ってきた映像に不可解なものが映っていた。それは梅木さんの誕生日、彼女の安倍さんとささやかなバースデーパーティーをしていた際、梅木さんがケーキの蝋燭を消そうとするとカメラを持つ右腕が何者かに引っ張られ自然と右側にある姿見を映す。すると本来の彼女が黒ずんで映り込んでいたという。そこには赤ん坊の泣き声が重なるように収録されていたという。

しかしその後、梅木さんが投稿映像を収録しないでくれと連絡をしてくるのだがその理由は分からないまま連絡が取れなくなってしまった。それにより梅木さんの映像はお蔵入りとなった。

一方で別の映像を投稿した外村夫妻を取材するスタッフ。外村夫妻の結婚披露宴の際に撮られた映像に梅木さんの映像と似たような事象が起きたという。

友人が撮影したケーキ入刀のシーン。外村夫妻の背後から不気味な女性が夫妻へ近づく。これだけでなく、外村妻(以下 ゆかりさん)がお色直しの際に赤ん坊の泣き声を聞き、右腕を引っ張られたという。

ここで夫妻に梅木さんの映像を見せるのだが夫妻は梅木さんや安倍さんには全く身に覚えがない夫妻であった。

その後、外村夫妻が結婚披露宴を行った会場などを調査するスタッフであったが、これといって投稿映像に関係すると思われる情報には辿り着けなかった。

しかし披露宴に参加していた桑原さんから興味深い話を聞く。桑原さん曰く、高校の同級生が最近自殺してしまったという。その同級生はお腹に子供を身籠った状態で自殺をしているのだが、生前に外村妻と同じ体験をしていたという。その死の背景には聞くと災いが起こるといわれる "怖い話" の存在が囁かれていた。

しかしその同級生は遺書を残しており、父親の分からない子供を妊娠してしまい、それを苦にしての自殺であったと書かれてあった。

スタッフは一旦ゆかりさんへ連絡を取り、怖い話のことを聞く。するとゆかりさんは高校の同級生からその怖い話を聞いていたことが判明する。

そこでスタッフ・井ノ上はゆかりさんにその怖い話の内容を教えてもらう。

それは東北地方のとある山村にまつわる因習の話であった。

その話を調べるスタッフだが似たような話はあっても同一の話は無かった。岩澤はまだ知れ渡っていない話ということで話の発信源を探る事にした。〈続く〉

感想

"THE LOST CHILDREN" ですか。ディスターブドにそんなアルバムがありましたね。

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筆者も東北生まれ東北育ちの不可思議な奴は大体友達なんですが、東北地方の因習などは青森県の「杉沢村伝説」や宮城県の「吉田村伝説」など色々ありますけど、子供を生贄という体で喰らうという狂気じみた集落も東北の何処かにあるとか。そういう独自の文化を形成してきた東北だからこそこういう因習があってもおかしくはないわけです。

 

シリーズ監視カメラ 廃ビル

レベル 2.8 / 5

内容

今となっては廃墟となったビル。不法侵入者に抑止を与える体で設置された4面の監視カメラ。しかし若者たちが肝試しをする様子が伺える。この後若者たちは監視カメラの存在に気付き退散するのだが、その間に右上カメラに小さな男の子の頭部がハッキリ映っており、続いて左下にいる若者に向かって歩いてくる男の子。しかし若者が退散する時には居ない。時間帯なども考えて此処に男の子がいるという事は極めて考えづらいのであるが…。

感想

この男の子、かわいい!ズームになった時に髪型とか表情、着てる服まで見えるんだけど凄く可愛い子であるのは間違いない!

 

染みの記録

レベル 3.7 / 5

内容

投稿者は部屋の壁に人の顔のようなシミが出来ている事に気づき、それからカメラで何日間か毎日、その顔のようなシミを記録し続けたのだが、途中で怖くなったのか段ボールで覆ってしまう投稿者。それから暫くして友人とその恋人を部屋に招いた投稿者。友人はノリで段ボールをめくってしまう……

のだが、そこにはシミの "シ" の字もなく綺麗な壁であった。ふざける友人、困惑する投稿者。しかし友人が段ボールをめくった瞬間、左側に置いてあるアイロン台の隙間から男と思しき黒い顔がこちらを睨んでいた。

感想

マジックと言わんばかりの消えっぷりには少し恐怖を感じた。これまでにあまりなかった演出には脱帽。後に出現する男の顔は「シミ」から抜け出し「この世ならざる者」に進化を遂げた、とでもいうのだろうか…?

 

雨の死者

レベル 3.8 / 5

内容

アルバイト仲間の女性が辞める事となり自宅で飲み会をしていた投稿者。その中の1人の男性が買い出しへと出かけるのだが、途中通り雨のような勢いの強い雨が降る音が聞こえてくる。通り雨なので直ぐ止んだようだがその直後買い出しから帰ってきた男性は「雨なんて降ってなかったよ?」と、全く濡れずに帰ってきたのである。しかし玄関にはレインコートを着た人が立っていた。買い出し男性の後をつけて勝手に家に入り込んだと思った投稿者は怒鳴り声を上げながらレインコートの人間に近づくのだが消えてしまう。

感想

彼らの喋ってる言葉からして関西の方ですね。実際は降っていない雨に謎のレインコートの人間の影。ここで投稿者がレインコート人とコンタクトを取れていればノーベル賞クラスには到達したんじゃないかなぁ。

 

失われた仔ども達 続・前編

続・前編ってなんやねん…。

レベル 3.9 / 5

内容

スタッフは例の怖い話の出所を探るべく地道な調査をしていた。10人ほど遡ったあたりで途絶えてしまうのだが、自殺した同級生の同僚の草間さんという人から話を聞くことができた。

草間さん曰く、コインランドリーに行った際に待ち時間に偶然居合わせた女性と世間話に発展したという。その会話の流れの中で女性はその怖い話をしだしたのだという。しかしその女性の具体的な名前や姿形などが曖昧であった。

スタッフ・井ノ上は草間さんからの情報をもとに女性の似顔絵を描き、そのコインランドリー周辺で聞き込み調査を行う井ノ上と岩澤。しかし岩澤は露骨に怪訝な様子であった。それもその筈である。

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井ノ上の似顔絵が酷い出来であったからだ。

井ノ上本人はよく出来たと思っているらしいのだが完全に呆れてる岩澤。コインランドリーから出てきたおばちゃんにこの似顔絵を見せたところ失笑されてしまう始末。それでも粘る井ノ上、と岩澤。しかし、やはりこれといった手がかりは全く掴めずスタッフルームに戻ってきた。

スタッフ・押木はこの似顔絵を見て苦笑いを浮かべ、川居は黙り込んでしまう始末。

そこで川居はダメ元で梅木さんへ連絡してみるのはどうかと提案。梅木さんへ電話をかけるがやはり出なかった。なので留守電に怖い話の大まかな内容を話し、連絡を待った。

しかしその数日後、梅木さんから折り返しの電話がかかってきた。梅木さんは電話口にて連絡ができなかったことを謝罪し、井ノ上が留守電に吹き込んだ怖い話に心当たりがあると言うのでスタッフに詳しいことを話したい、と川居に話した。

数日後、岩澤は梅木さんと落ち合い今回の経緯を説明した。

梅木さんはどうやら映像を投稿したことを恋人の安倍さんに話していなかったため急に怒り出したという。その後安倍さんに連絡をしても繋がらず、さらに安倍さんは自身の携帯電話を解約したという。

そして梅木さん曰く、その怖い話は安倍さんが子供の頃住んでいた村で実際にあった話だという。

つまり、コインランドリーで草間さんに話しかけた女性は安倍さんだったのでは?という推測が浮上した。

 

ここで、肝心の「怖い話」が公開される。あらゆる可能性を考慮し字幕テロップでの紹介となると中村氏のナレーションで紹介される。

懇意の霊能者曰く「この話には何者かの強い怨念、或いは呪術的な力が宿っており、波長が合う者は霊障を受ける可能性がある」との回答が返ってきたため、以下、注意してご覧頂きたい。

 

 

東北地方のとある山村で起こった話。

戦前、その村では極度の食糧難から

障害を持つ一人の女性を殺害し、

皆で分け合い食べた。

それ以来、時々、村で奇形児が生まれるようになった。

村の者達は、女性の祟りと考え

奇形児が生まれる度、ことごとく殺してきた。

その村に住む、とある娘は十代のうちに三回子供を生んだ。

しかも、その子供が皆、奇形児であったという。

娘が生んだ三人の奇形児もことごとく殺された。

我が子を殺された娘は悲しみのあまり、

気が狂い死んでしまった。

それ以来、三人の奇形児の霊が

亡き母を捜し、彷徨っている。

この話を聞くと、奇形児の霊達が

話を聞いた者の前に現れるという……。

 

感想

MVPは間違いなく井ノ上氏に贈呈したいと思います。あの絵を見せて聞き込み調査する井ノ上と失笑する近隣の人。それに合わせて笑いながら対応する井ノ上。撮影している岩澤の表情までも伺えちゃうシーンは申し訳ないが爆笑してしまいました。

 

 

まとめ

筆者的には『続・不気味な置物』が圧倒的にNo.1です。それ以外はあまり…、という感じが正直な感想。ただ井ノ上の似顔絵と岩澤の露骨な態度は流石に笑った。たしかにちゃんと二重だったり特徴は描いてあるんだけども…(笑)頭部の適当さが…… 笑う。

 

あとがき

もう年末ですよ。信じられない。あと2日で大晦日。んでお正月。たぶん今年最後の更新になるかなぁとも思うんだけど今日もほん呪観る予定だし何とも言えないので取り敢えず…

良いお年を!