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呪いのビデオシリーズのレビュー・考察など

呪いのビデオ Part 35 レビュー【ハメ撮りカップルの悲惨な末路とは…】

今回は遡って35巻のレビューとなります。

この巻、筆者がまだほん呪フリークになる前の5~6年前に一度観ているんですよね。当時不眠症昼夜逆転に悩んでて、朝方、近くのビデオ店で35巻を借りた記憶があります。

なので大まかには覚えてはいたんですけど、改めて見てみると違う視点で見れるので変わってくるなぁと。

 

いきましょう。

 

 

• 中古ビデオカメラ

レベル 3.9 / 5

内容

投稿者はフリーマーケットで中古のビデオカメラを購入した際に、おまけとしてついてきたDVテープを見てみたのだという。その映像はどこか異国情緒溢れる観光地で撮影されている映像であり、外国人の女性たちがタンゴを踊っている。その時、画面がフリーズして乱れると右側に黒い影のようなものが広がり、その中に悶絶したような巨大な顔が現れる。

投稿者はこの映像を見た後、あまりの恐怖に背筋が凍りつき嘔吐してしまったそうである。

感想

一見海外っぽいですが三重県の「志摩スペイン村」で撮影された映像のようです。
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この頃の中村氏のナレーションは完全に声のトーンが怖い。それもあってか1発目から衝撃度の高い不気味な映像だと思います。

投稿者が吐くって珍しいですね。「皆さんもこの映像の見過ぎにはご注意いただきたい…」ってナレーションあったけど逆に見過ぎる人の方が怖いよ(笑)

 

• 海岸

レベル 0.7 / 5

内容

投稿者たちがとある海水浴場へ遊びに行った際に撮影された映像。水着姿の女性が寝そべるデッキチェアの下に焦げたような黒い腕が映っていた。

この海岸は太平洋戦争中、戦争による死者を埋葬する場所が無かったため、この砂浜に遺体が埋められたのだという。

感想

腕。以上。

 

 

• シリーズ監視カメラ 河川

レベル 1.8 / 5

内容

河川の増水や氾濫などを監視する為に設けられた監視カメラの映像。監視カメラには橋が映っており、人々や車が行き交う。その時、自転車に乗った男性が橋を渡るのだが、自転車の後ろ、男性にしがみつくように髪の長い女性が映り込んでいた。一見すると2人乗りをしているようにも見えるのだが下半身が消失している。

感想

河川かと思ったらそっちかい(笑)髪が長いというだけでなんか不気味ではあって興味深い仕上がりの映像です。

 

 

• 肝試し 前編

レベル -

内容

投稿者の吉田さんはアルバイト先の友人である宮前さんと一緒にお酒を飲んだ勢いで自宅近くにある心霊スポットとして名高い公園を訪れていた際の映像である。宮前さんはオカルトや心霊スポットなど、そういう類が凄く好きであったため、乗り気では無い吉田さんを連れてその公園へ行ったのだという。

そこには結核病棟の廃病院があるという話であったのだが、病院の廃墟は壊されて公園として整備されていたのである。吉田さん達はその公園でカメラを回していて、そこに妙なものが写っていたのだという。

その後は特に何事もなく宮前さんの自宅に帰ってきた吉田さんと宮前さん。

しかし、自宅に帰ってきてからの宮前さんの様子は明らかにおかしく、無言になってしまい何を話しても上の空という感じだったという。そんな中、吉田さんは腹痛に襲われてトイレに駆け込む。すると、

『そういうことから始まったんだ』

という宮前さんの声が聞こえ、彼は徐に家を出て行ってしまったという。吉田さんは朝まで彼の家で待ってみたのだが宮前さんが帰ってくる事はなかった。

吉田さんは用事があったため、宮前さんの家を空けたが夜に戻ってくると鍵がかかっていたのだという。その後、宮前さんはバイト先にも姿を現すことがなく、結局クビになってしまい、現在も連絡がとれない状態であるという。

児玉Dと演出補・長田は映像が撮影された公園へと出向くが、確かにそこは「公園」であった。調べてみるとその公園にはかつて結核病棟の廃墟があり2000年代に入ってから解体されたとのことであった。また心霊スポットとしても名高い場所であったことが判明する。

その後、吉田さんから連絡が入る。

吉田さんによると、バイト先の店長に事情を話して、宮前さんの実家の連絡先を聞くことができたという。吉田さんは宮前さんの実家へ電話すると、宮前さんは実家で病気の療養中であることが判明した。しかし宮前さん本人に電話を代わってくれと頼んでもいかんせん具合が悪く、代わってくれなかったのだという。

そこでスタッフは宮前さんの元恋人に取材を申し込んだ。

感想

長田の関西訛りが気になりますね。それと長田の背後にある菊池の遺影のような写真にしか目が行かなかった(笑)

ちなみにこの公園は中野にある「江古田の森公園」という場所で、実際に2007年に公園として整備される前まで中野病院という病院廃墟があったそうです。

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• 家族旅行

レベル 4.1 / 5

内容

投稿者と家族はカニで有名な観光地へ旅行へ行った際、旅先の旅館で撮影された映像である。カニが並ぶ夕食のシーンから一転、部屋を引き払う前に撮影された子ども達がはしゃぐ映像の中、窓の外からこちらを覗く女が現れる。この部屋は2階であり、投稿者の話では外に誰か立てるようなスペースは無いようである。

感想

元祖・恐怖映像というか、地上波でも見かける映像です。なので筆者が子供の頃に初めて観たんですけどその時はあまりにも怖かったです。今観ても不気味だなぁと思います。というか夕食のシーンがカニ・オン・パレードで笑うし家族がカニを食らうシーンもモザイクのせいで何がなんだか分からないし、テレビ(?)からXの「Forever Love」が流れてて笑った。

 

 

• 黒い物体

レベル 4.3 / 5

内容

投稿者の秋山さんが恋人と渋谷・道玄坂にあるラブホテルへ泊まりに行った際、携帯カメラで撮影した映像。映像内で秋山さんは恋人にヤってるところを撮影しないか?と言うが断られてい(そりゃそうだ)。

しかし、男という生き物は諦め切れないものである。恋人のシャワーシーンを隠し撮りする秋山さん。恋人の裸体には全身モザイクがかかっているのであるが…。そんなおふざけを続けていると、携帯カメラの前を黒い影が横切る。その影に気づいた秋山さんは影のいた方向にカメラを向ける。すると黒い女性の頭部と思しき物体がカメラに向かって近づいてくる。慄いた秋山さんは「チョット… 何かいる!!!」恋人に助けを求めるが恋人は何も居ないと言う。

後日、そのホテルについて調べたところ、心霊マニアの間ではかなり有名な曰く付きのホテルであったことが判明した。男に物凄いフラれ方をした女性が自殺したという。

秋山さんは取材の数日後、電車に飛び込み自殺をしてしまったという。

感想

本巻の白眉コーナーです。黒い女の頭部が一定のスピードで近づいてくるシーンは戦慄もの。しかし、SEXを撮影しようと言って拒絶されたり、挙句シャワーシーンを隠し撮りしたと思えば、招かれざる者に弄ばれ結局恋人を呼ぶという秋山さんの情けなさには少し笑える。でも彼の自殺が事実なら笑えないけど。

 

 

• 暗闇から…

レベル 2.9 / 5

内容

投稿者の梶山さんは息子の幸一くんと夜、花火をしている動画を撮影し、九州に単身赴任中の父親に元気でやっているということを伝えるために動画を撮影していた。

動画を撮影した翌日、幸一くんは首の痛みを訴えたという。幸一くんの首には痣が出来ており、病院で打撲と診断されたという。梶山さんは改めて花火の動画を確認すると光一くんの肩から首にかけて青白い手が彼の首を掴んでいた。

感想

手…、なんだけど青白い不可解な手は大きさとか色とか不気味この上ない映像だな、と思います。しかも割とはっきり映っているので部位ではあるものの、恐怖度はそれなりに高いかと。

 

 

バナナの叩き売り

レベル 2.4 / 5

内容

現在では縁日でもほとんど見かけることの無くなった「バナナの叩き売り」。投稿者は偶然街の中でこのバナナの叩き売りに遭遇して物珍しさに撮影したという映像。よく見ると、売買で使われている鍵テーブルの下から逆さになった人の顔と思しきものが一瞬映り込む。

感想

例の顔なんですが、よく見つけたなと思うほど申し訳程度に小さく映っています。ただ、逆さにしてアップになるにつれてちょっと怖いなと思いました。っていうか、いくらなんでも顔小さすぎ…。

 

 

• 肝試し 後編

レベル 4.2 / 5

内容

スタッフは宮前さんの恋人であったという沢井さんへインタビューを行う。沢井さんは宮前さんとお祭りに行く約束をしていたのだという。しかし待ち合わせ時間になっても彼が現れなかったために彼のアパートへ行ってみることにしたという。するとベッドでボーッとしている宮前さんの姿が。沢井さんは激怒していたのだが宮前さんは態度を変える事はなかったため、別れを切り出し宮前さんのアパートにある私物を全部袋にまとめて出て行ったのだという。しかし大抵謝ってくる事が多い宮前さんだがこの時は何の連絡も無かったという。

沢井さんが彼のアパートに行ってみると既に空き部屋となっていたという。沢井さんと宮前さんが最後に会った日は7月12日。投稿映像が撮影された2日後のことであった。

後日、沢井さんから連絡が入る。

沢井さんが宮前さんに貸しっぱなしであったデジタルカメラのSDカードを送ってきたのである。そのカメラは肝試しに行った際に宮前さんが持っているものと同じであった。7月12日に沢井さんが略奪した際にこのカメラも持って帰ったというのだが、SDカードには肝試しに行った際に撮影されたであろう写真が何枚か入っていた。

スタッフの長田はその中に妙な写真がある事に気づく。

それは2人で肝試しに行ったはずなのに2人が被写体となって写っている写真があったからだ。宮前さんはデジカメを持っているし、どう考えても第三者が撮影したとしか思えないものであった。しかも写真が全体的に歪んでおり吉田さんの顔は判別がつきづらいほどであった。

長田は電話にて吉田さんにそのことを報告すると、あの場所には2人しかいないはずであったと、ただただ怖いと長田に話したそうである。

 

問題の映像は公園で肝試しをする吉田さんと宮前さん。

カメラが宮前さんを映すと機械音のような音声とノイズが混ざった事象が3回起こる。1回目のそれは完全に人間の額から目にかけての部分であり、宮前さんの首元に現れている。

スタッフはそのノイズの部分だけを切り取り3つを繋ぎ合わせると歪んだ人間の顔が浮かび上がった。

また、機械音のような音声を繋ぐと

 

『ミシ』

『テ!』

『ヤーン』

 

これは『見せてやる』と言っているように聴こえるのだが…。

感想

問題の映像はなかなか怖いものでした。ノイズよりも音の方が先に気になるけど…。宮前さんには一体何を見せてくれたのだろうか?それより宮前さんのその後が不明なのでそっちも気になるんだけども…。

 

 

まとめ

シンプルかつ恐怖度の高い映像が多い気がする本作。『海岸』を除けば全編通してかなり怖いと思います。それから長田の背後にある菊池の遺影がめっちゃ気になるし死んだような扱いになってて笑った。

 

 

あとがき

Part 13収録の『…とある住人』の舞台となったマンションの特定ができました。


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東京江東区越中島にある都営住宅で1972年に竣工した歴史あるマンションみたいです。

 

また次巻!