ほんとにあった!呪いのブログ

呪いのビデオシリーズのレビュー・考察など

呪いのビデオ Part 53 レビュー【物理的 “人間磨き” とマタニティおばけとブライアン・ジョーンズ復活?の回】

前巻の続き、53巻のレビュー。

今作は前作よりもちょっとパワーダウン感が否めない。が、それ以上にメインストーリー『失われた仔ども達』はパワーアップしてるかもしれない印象。

 

血だまりの女

レベル 3.4 / 5

内容

投稿者カップルは自宅の屋上にて流星群の撮影を試みていた。


f:id:ktyarin:20191229182942j:image

f:id:ktyarin:20191229182957j:image

こんな感じである(違う)
そんな中、彼女が向かいのアパートを映すとそこにはこちらに背を向けて立っている女性の姿が映る。するとその女性の背中に血のようなものが滲むとこちらを振り返る。

感想

ナレーションによるとこの女性が人間なのか幽霊なのか判別出来ないらしいけど、完全に異界の存在である事は間違いない。血が滲みこちらを振り返る…なんてあり得なさすぎるでしょ!

 

復讐

レベル 4.0 / 5

内容

投稿者・高桑さんに送られてきた謎のメール。そのメールには動画のリンクが貼り付けられており、その動画は高校のトイレらしき場所で虐めが行われており被害生徒はトイレのホースから出る水をかけられさらにはブラシで物理的な "人間磨き" が行われているのだが、高桑さんらが高校の頃に虐めを行っている映像である事が判明した。また高桑さん以外のメンバーにも送られてきているという。その中の1人は交通事故に遭っているという。虐めを受けている生徒は後にひきこもりがちになり自殺してしまったというのだが、生徒の怨念がメールを送ってきたのではと自分勝手な推測をする高桑さん。それを怪訝な態度で説教とも取れる発言をするインタビュアー・岩澤。

問題の映像は生徒を虐める高桑グループが生徒にホースから冷水を浴びせトイレ用ブラシで生徒を磨き上げる。さらには生徒をブラシで叩くという技も使いこなしているのだが誰も撮影されている事に気付いていない。映像の中には明らかに低い声で何かを呟くような声が入っている。カメラがトイレの鏡を映すと、反射して映るはずの撮影者がおらずカメラさえ映っていない。後にカメラが落下するようにして動画は終了する。

そんな高桑さんは霊能者を紹介され厳しい除霊を受けているという。

感想

映像は興味深いものであるけど投稿者の態度とか主張が酷い。虐めはダメなものであるのに被害者面してる気がして岩澤が説教たれるのもよく分かる。こんな奴除霊なんかせずにほっとけば良いのに…。

 

シリーズ監視カメラ 地下駐車場

レベル 2.8 / 5

内容

とあるマンションの地下駐車場の監視カメラ映像。画面に住民と思しき男性が車に乗り込み発進すると画面右側に不気味な女の影が現れるが住民は気付かず発進する。すると女は車の助手席へとテレポートし、その女の顔面は左右にブレていたのだが…。

感想

しれっと乗っちゃってるよ…。

 

失われた仔ども達 中編

レベル 2.3 / 5

内容

梅木さんは安倍さんと出会い系サイトにて知り合いあまり知らないという事実が発覚する。しかも安倍さんを家に招いたのも例の誕生日会が初めてであったという。しかも直接会ったのは5~6回らしい。

梅木さんは故に安倍さんに関する情報量が少なく、「パソコンのメールアドレス」と「東京近郊の介護施設で働いている」という情報しか得られなかった。川居は安倍さんのメールアドレスにメールを送信。それから東京近郊の介護施設をくまなく調査。

しかし「安倍美沙」という名前はどの施設に連絡を取っても存在しない名前であった。しかし郊外の老人ホームに「安倍美沙」っぽい名前はあったが彼女は6月に仕事を辞めているという。

ここでスタッフ・押木は「安倍美沙とは出会い系での偽名であり老人ホームの方が本名なのでは」と推測する。

その後スタッフは安倍さんっぽい人物の元同僚である菅沼さんにインタビューを行う。菅沼さん曰く安倍さんっぽい人は仕事を辞める前、お腹が妊婦さんのように出はじめていたという。子供が出来たのかと思った菅沼さんは安倍さんっぽい人に「子供ができたのか?」と聞くとはぐらかされてしまったという。それは菅沼さんのみならず他の同僚も異変に気づいていた。しかし安倍さんっぽい人は突然、長期休暇をとるようになり、仕事に来なくなってしまった。安倍さんっぽい人は急な病気にかかり入院する事になってしまったらしい。しかし復帰した安倍さんっぽい人はお腹も元通りになっており、半月後には辞めてしまったという。菅沼さんはその安倍さんぽい人が映っている動画が保存されてあるSDカードをスタッフに渡す。そこに変な事象が発生していると言う。内容を確認した押木は「(安倍さんぽい人は)間違いなく安倍さん本人」であるとの事であった。

ちなみに菅沼さんは安倍さんから怖い話を聞いた事はないと答えた。

菅沼さん提供の映像には安倍さん含む同僚達とだいぶ前にカラオケに行った際に撮影されたものなのだが、他の同僚が歌っている際に選曲をする安倍さんを映すと画面が静止。安倍さんに重なるように目と鼻がない女のような顔がカメラを見る。その口元はこちらを見て微笑んでいるように見えたのだが…。

岩澤と押木は菅沼さんから教えてもらった安倍さんの住所を尋ねてみることにするのだが…。〈続く〉

感想

話の核心が出てきた感じですかね。話の方向は完全にマタニティ方面にいっているというか。まぁ、取り敢えずまだまだ続くようです。

 

寝言

レベル 1.9 / 5

内容

投稿者たちが自宅で飲んでいた時に撮影されたものである。途中で怖い話をしだすメンバー。その時投稿者がふと、「おばけなんて絶対にいない!」と断言する。すると何処からか「いるよ」と女性の声が聞こえる。その際画面右下に映る寝落ちしちゃってる友人の口が何かを呟いているのだが、彼の背後に横を向いた女性が映る。

感想

サンドウィッチマン富澤のゾッとする話を思い出した。にしても「いるよ」なんて囁くように言わないで欲しい。なんかイラッとする。この程度ではもはや笑い物になってしまっている末期の筆者…。それより画面左側のグレッチらしき白いギターが気になる。渋いしセンスが良い。

 

成人

レベル 2.6 / 5

内容

投稿者の田波さんが幼い頃の七五三の際に撮影された映像であるという。しかし田波さんはこの映像を最近になって両親に見せられて知ったのだという。それには "ある理由" があるのだが…。自宅の和室、押し入れの前で写真を撮影される袴姿の幼い田波さん。すると彼の左側に全く異なる男の子の影が現れ左端へと消えていく。田波さんの両親はこのビデオの異変に気づき、神社へ行ったところ神主から田波さんが成人を迎えるまで決して見せてはならないし、処分してもいけないと警告されたという。神主曰く、田波さんには子供の霊が取り憑いており、田波さんが成人を迎えるまでは決して離れないのだという。ここに映る子供の霊の供養のために、ビデオも大切に保管するように言われたという。

感想

いや、成人式じゃないんかい!しかし良い話だなと思いました。子供の霊は田波さんと一緒に大人になったのか、それとも子供のまま、田波さんだけが成長して大人になったのか?…恐らく後者だと思うんだけど、子供の霊も変わりゆく田波さんを見て悟ったのかもしれない。んで離れていったのかな、と。

 

遺された呪いのビデオ

レベル 4.4 / 5

内容

製作委員会に匿名の投書と一つのVHSテープが送られてきた。VHSには大きく赤い「×」印が書かれておりその上に歪な文字で「呪いのビデオ」と書かれていた。

投書によると送ってきたのはかつて遺品整理業者で働いていたという男性からであった。男性は40代男性の部屋を整理していたところ、このVHSテープを見つけたのだという。投稿者は「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズのファンであり、ほん呪をダビングしたものかと思いこっそり持ち帰って見てみたのだという。しかしその映像はとても奇妙なものであったという。おかしな箇所があるということなのでスタッフに見ていただきたい、ということだった。

映像は白黒映像でどこかの国の陸上競技の練習を記録しているもののようであった。画面が乱れ、辺鄙な草原のようなところを映すと、そこには入るはずもない女の子が近づいてくる。切り替わるたびに女の子が近づいてきて最終的には画面にアップで映り込むと言う奇怪なものであった。

しかし問題の箇所はそれだけではなく、女の子のアップが映ると画面が乱れ終了するのであるがそこを逆再生すると男性の声で「許してください」と聞こえ、その後に不気味な女性の含み笑いのようなものが聞こえるのだが…。

感想

少女がアップで近づくので衝撃度でいえばかなりのものです。撮影された時期や場所も不明ではあるけど戦前か戦時中のアメリカあたりかと思ったり。逆にソ連とかだったりして。少女の顔はアップで見るとストーンズブライアン・ジョーンズに似てる。

f:id:ktyarin:20191230152909j:image真ん中のキノコみたいなのがブライアン。

 

失われた仔ども達 続・中編

レベル 2.5 / 5

内容

菅沼さんに聞いた安倍さんの住所を尋ねる岩澤。しかし安倍さんは引っ越してしまっており見知らぬ男性が現れたので隣人から話を聞くことに。

隣人曰く安倍さんは去年7月頃まで住んでいたという。また安倍さんの妊娠疑惑を隣人も見ていたのである。しかし子供を産んだ形跡や気配などは無く怖い話も聞いていないという。

ここで前巻の内容の1つ、外村ゆかりさんの高校の同級生(Aさん)が子供を身籠ったまま自殺してしまった事を思い出させることがフィードバックされる。スタッフは不気味な符号を感じずにはいられなかった。

しかしある日、安倍さんからメールが届いていた。

内容は文字化けのようにひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットなどぐちゃぐちゃに書かれていたが大まかな内容は把握できた。それは明日の夜22:00にファミリ○マートのとある店舗にて待ち合わせを促す内容であり、渡したいものがあるという事であった。

ここで川居が自身の思いをスタッフに伝える。

それは「怖い話」と「妊娠」が切っても切り離せない関係であり、川居も女性なので今回の調査から外してもらいたいという要望であった。川居はこれまでの調査よりも嫌な予感を感じてならないという。

念の為岩澤は押木と井ノ上にも調査の意志を問う。押木は即答で調査を続けることを話した。井ノ上も怖い話を聞いてしまっている身である事と誰とも結婚しないんで、と調査を続行する旨を話す。

後日、安倍さんが指定したコンビニへと向かう岩澤、押木、井ノ上。到着すると井ノ上に別カメラを持たせ、岩澤と押木は車内待機、井ノ上コンビニ前にて待ち合わせする。すると予定時刻を大幅に過ぎたところ井ノ上の前に俯く女性が現れる、と同時に車内から見守る岩澤と押木の前にファミマのトラックが停車し視界を阻む。しかし井ノ上カメラは安倍さんらしき人が「メールくれた人ですか…?」と言いながら倒れ込むように井ノ上へと "モノ" を渡して疾走するように逃げてしまうところを映していた。

と、同時に車内待機組も一斉に安倍さんを追跡。安倍さんはお腹を抱えているようにも見えるが…。岩澤がカメラを回しながら安倍さんの行く手を阻み真実を問う。ここマスコミっぽい。そんな中盛大に転倒してしまう井ノ上カメラマン。それを岩澤が「何やってんだよ!!」と叱責するというカオスっぷり。岩澤の問いは完全「○×☆$ですかぁ?!」とか「♪@%◎ですよねぇ?!」などと昭和の芸能マスコミっぷりに加速していくが安倍さんは「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ...」と呪詛のように唱えている。ここで安倍さんはダッシュしだし追う岩澤カメラマンまでもが転倒をかます。「早く行けってぇ!!」と押木と井ノ上に叫び掛ける岩澤。しかし夜の公園へと忽然と姿を消してしまう安倍さん。スタッフらは完全に見失ってしまった。

ここで井ノ上が安倍さんから預かった "モノ" を開封する。茶色い紙袋をガムテープでぐるぐる巻きにしてあり、こじ開けるとディスクが1枚入っていた。

ディスクの中を確認すると中には大量のJPEG画像と1つの動画が入っていた。

そのJPEGをひとつひとつ確認すると安倍さんが梅木さん以外の男性とのツーショット写真などが無数に入っているのだが、どれも不可解なモヤや火花のようなものが映っていた。

さらに動画には荒れた画質であるが突然産まれたばかりの産声をあげる赤ん坊の姿が不気味に映る、不可解なものであった。

感想

スタッフ一同が安倍さんを追跡するシーンは迫真の週刊誌のマスコミのようで無慈悲ともとれる岩澤の質問責めは不覚にも笑ってしまった。それから井ノ上が転倒し叱責する岩澤も転倒しててカオスこの上なく名場面コンボというか…笑 岩澤の表情とかも怖すぎて笑う。

 

まとめ

前巻の井ノ上の似顔絵といい今回の昭和芸能&転倒ラッシュには笑いを隠せないというか、どういう結末になろうが既に取れ高はMAXですかね。やらかして修行に出た菊池の代わりなんでしょうけど、これが岩澤と菊池のコンビならすんなりいってるかもしれないけど、押木と井ノ上のキャラも抜群ですよ。

 

あとがき

今12月30日ですので明後日から2020年となるのですが今夜ほん呪を見てレビューを年内中に公開できるか、なんとも言えないところ。なので取り敢えず

良いお年を!

呪いのビデオ Part 52 レビュー【奇K児伝説と井ノ上の似顔絵、そして帰って来た “あの” 恐怖が再び…】

今回はほん呪52巻のレビュー。

恐怖度より不気味さが目立っているといえる作品かと思われます。そしてPart 50で震撼させたあの恐怖がかなりのパワーアップを遂げて復活しています。

 

じゃ、いきましょう。

 

火だるまの夢

レベル 3.9 / 5

内容

女子短大生が卒業旅行でとある地方のキャンプ場に旅行に行った際にキャンプ場のトレーラーハウスにて撮影された映像。その中でふざけて電気を付けたり消したりする友人。すると画面右下のトイレの扉が若干開きそこから男性のような顔が逆さまに覗く。この夜投稿者たち3人は奇妙な夢を見たという。それは何者かに火をつけられ "火だるま" となる夢であった。

感想

男の逆さまフェイスはアリス・クーパーの「Alice Cooper Goes To Hell」のジャケットを連想してしまいました。

f:id:ktyarin:20191228193040j:image

「短大生」と「火だるま」というと三島の焼殺事件を思い出すんだけど関連は……

無いだろうな。

 

奇怪な未来

レベル 3.6 / 5

内容

投稿者・柴崎さんは2011年の夏に友人らと湖に遊びに行った際の映像であるが、バナナボートに乗る投稿者たちの映像にあり得ない現象が発生した。映像にノイズが走ると柴崎さんの自宅内らしき光景が映り、柴崎さんと思しき人物が今まさに首を吊ろうとしている。その映像は2015年7月16日AM4:09と日付があり、ついに柴崎さんらしき人物は首を吊ったと同時に映像は終わる。柴崎さんは2015年のこの日に自ら命を絶ってしまうのだろうか?

感想

湖のシーンでは2011-7-16 4:09PMと日付がなっているのに対し首吊りシーンは2015-7-16-4:09AMと、4年後の日付け、さらには午後4時から午前4時と変わっているのがかなり斬新で秀逸だと思う。しかし2019年も終わろうとしている今現在、柴崎さんがどうなったのか不明なままというのがう〜ん、という感じ。これがマジなら相当ヤバイよ。ヤバイよ!!!

 

続・不気味な置物

レベル 4.7 / 5

冒頭で触れた "恐怖" とはこの事です。

内容

Part 50に収録されている『不気味な置物』。

「1990年5月」とだけ書かれたビデオテープの映像であるが、それは長い時間をかけてフランス人形のような陶器でできた置物を延々と映しているものであった。しかし人形の目や口元が少しずつ変わっていくという大変不気味な映像である。その後、撮影した投稿者・藤枝さんの父親は列車に飛び込み自殺してしまったと言う。それは奇しくも人形が抱えている別の人形のように首と胴体が切り離された状態で遺体となって見つかったとのことである。

投稿者の藤枝さんは再度制作委員会に連絡し「例の置物が見つかった」との事であり、スタッフルームに置物と置物が入っていた箱に入っていた8ミリビデオを持ってきた。藤枝さん曰く正月に親戚が実家に集まった際、置物の事について話したら叔父(父の弟)が置物を所有しているということだった。どうやら父が亡くなる1ヶ月前に預かっていたものらしく父曰く置物は "友人の形見" であるという。叔父は段ボールに入った置物を開けていた形跡もなかった。それを叔父から送ってもらったという。またその段ボールに入っていた8ミリビデオが怖くて見れずに制作委員会に持ち込んだ、との事である。

しかしながら動画に映っている人形が抱える頭と胴体の胴体が紛失しており、父の言う「友人」にも全く心当たりが無いという。

問題の8ミリビデオ映像は前回の続きとも言えるようで別の角度から延々と撮影されているのだが、前回よりも表情の変化が著しく口元や目が激しく歪むと同時に、最後に「わたしをみたらおしま」という囁くような女性の声が入っており一気に画面が乱れるとブルーバックして終了してしまう。

スタッフは例の置物を懇意にしている神社に預ける事にする。

感想

前回が不気味すぎたにも関わらずこちらも映像の再生を開始した時点から置物の目がヤク中並みにイッちゃってて笑うんだけどかなりの進化を遂げているようで表情の変化がかなりヤバい事になっており非常に不気味で恐怖度の高い動画。

これはヤバい。

 

失われた仔ども達 前編

レベル 3.2 / 5

内容

製作委員会に送られてきた2つの全く異なる投稿映像。まずスタッフは梅木さんという人物の元を訪ねる。彼が送ってきた映像に不可解なものが映っていた。それは梅木さんの誕生日、彼女の安倍さんとささやかなバースデーパーティーをしていた際、梅木さんがケーキの蝋燭を消そうとするとカメラを持つ右腕が何者かに引っ張られ自然と右側にある姿見を映す。すると本来の彼女が黒ずんで映り込んでいたという。そこには赤ん坊の泣き声が重なるように収録されていたという。

しかしその後、梅木さんが投稿映像を収録しないでくれと連絡をしてくるのだがその理由は分からないまま連絡が取れなくなってしまった。それにより梅木さんの映像はお蔵入りとなった。

一方で別の映像を投稿した外村夫妻を取材するスタッフ。外村夫妻の結婚披露宴の際に撮られた映像に梅木さんの映像と似たような事象が起きたという。

友人が撮影したケーキ入刀のシーン。外村夫妻の背後から不気味な女性が夫妻へ近づく。これだけでなく、外村妻(以下 ゆかりさん)がお色直しの際に赤ん坊の泣き声を聞き、右腕を引っ張られたという。

ここで夫妻に梅木さんの映像を見せるのだが夫妻は梅木さんや安倍さんには全く身に覚えがない夫妻であった。

その後、外村夫妻が結婚披露宴を行った会場などを調査するスタッフであったが、これといって投稿映像に関係すると思われる情報には辿り着けなかった。

しかし披露宴に参加していた桑原さんから興味深い話を聞く。桑原さん曰く、高校の同級生が最近自殺してしまったという。その同級生はお腹に子供を身籠った状態で自殺をしているのだが、生前に外村妻と同じ体験をしていたという。その死の背景には聞くと災いが起こるといわれる "怖い話" の存在が囁かれていた。

しかしその同級生は遺書を残しており、父親の分からない子供を妊娠してしまい、それを苦にしての自殺であったと書かれてあった。

スタッフは一旦ゆかりさんへ連絡を取り、怖い話のことを聞く。するとゆかりさんは高校の同級生からその怖い話を聞いていたことが判明する。

そこでスタッフ・井ノ上はゆかりさんにその怖い話の内容を教えてもらう。

それは東北地方のとある山村にまつわる因習の話であった。

その話を調べるスタッフだが似たような話はあっても同一の話は無かった。岩澤はまだ知れ渡っていない話ということで話の発信源を探る事にした。〈続く〉

感想

"THE LOST CHILDREN" ですか。ディスターブドにそんなアルバムがありましたね。

f:id:ktyarin:20191229002434j:image

筆者も東北生まれ東北育ちの不可思議な奴は大体友達なんですが、東北地方の因習などは青森県の「杉沢村伝説」や宮城県の「吉田村伝説」など色々ありますけど、子供を生贄という体で喰らうという狂気じみた集落も東北の何処かにあるとか。そういう独自の文化を形成してきた東北だからこそこういう因習があってもおかしくはないわけです。

 

シリーズ監視カメラ 廃ビル

レベル 2.8 / 5

内容

今となっては廃墟となったビル。不法侵入者に抑止を与える体で設置された4面の監視カメラ。しかし若者たちが肝試しをする様子が伺える。この後若者たちは監視カメラの存在に気付き退散するのだが、その間に右上カメラに小さな男の子の頭部がハッキリ映っており、続いて左下にいる若者に向かって歩いてくる男の子。しかし若者が退散する時には居ない。時間帯なども考えて此処に男の子がいるという事は極めて考えづらいのであるが…。

感想

この男の子、かわいい!ズームになった時に髪型とか表情、着てる服まで見えるんだけど凄く可愛い子であるのは間違いない!

 

染みの記録

レベル 3.7 / 5

内容

投稿者は部屋の壁に人の顔のようなシミが出来ている事に気づき、それからカメラで何日間か毎日、その顔のようなシミを記録し続けたのだが、途中で怖くなったのか段ボールで覆ってしまう投稿者。それから暫くして友人とその恋人を部屋に招いた投稿者。友人はノリで段ボールをめくってしまう……

のだが、そこにはシミの "シ" の字もなく綺麗な壁であった。ふざける友人、困惑する投稿者。しかし友人が段ボールをめくった瞬間、左側に置いてあるアイロン台の隙間から男と思しき黒い顔がこちらを睨んでいた。

感想

マジックと言わんばかりの消えっぷりには少し恐怖を感じた。これまでにあまりなかった演出には脱帽。後に出現する男の顔は「シミ」から抜け出し「この世ならざる者」に進化を遂げた、とでもいうのだろうか…?

 

雨の死者

レベル 3.8 / 5

内容

アルバイト仲間の女性が辞める事となり自宅で飲み会をしていた投稿者。その中の1人の男性が買い出しへと出かけるのだが、途中通り雨のような勢いの強い雨が降る音が聞こえてくる。通り雨なので直ぐ止んだようだがその直後買い出しから帰ってきた男性は「雨なんて降ってなかったよ?」と、全く濡れずに帰ってきたのである。しかし玄関にはレインコートを着た人が立っていた。買い出し男性の後をつけて勝手に家に入り込んだと思った投稿者は怒鳴り声を上げながらレインコートの人間に近づくのだが消えてしまう。

感想

彼らの喋ってる言葉からして関西の方ですね。実際は降っていない雨に謎のレインコートの人間の影。ここで投稿者がレインコート人とコンタクトを取れていればノーベル賞クラスには到達したんじゃないかなぁ。

 

失われた仔ども達 続・前編

続・前編ってなんやねん…。

レベル 3.9 / 5

内容

スタッフは例の怖い話の出所を探るべく地道な調査をしていた。10人ほど遡ったあたりで途絶えてしまうのだが、自殺した同級生の同僚の草間さんという人から話を聞くことができた。

草間さん曰く、コインランドリーに行った際に待ち時間に偶然居合わせた女性と世間話に発展したという。その会話の流れの中で女性はその怖い話をしだしたのだという。しかしその女性の具体的な名前や姿形などが曖昧であった。

スタッフ・井ノ上は草間さんからの情報をもとに女性の似顔絵を描き、そのコインランドリー周辺で聞き込み調査を行う井ノ上と岩澤。しかし岩澤は露骨に怪訝な様子であった。それもその筈である。

f:id:ktyarin:20191229010701j:image

井ノ上の似顔絵が酷い出来であったからだ。

井ノ上本人はよく出来たと思っているらしいのだが完全に呆れてる岩澤。コインランドリーから出てきたおばちゃんにこの似顔絵を見せたところ失笑されてしまう始末。それでも粘る井ノ上、と岩澤。しかし、やはりこれといった手がかりは全く掴めずスタッフルームに戻ってきた。

スタッフ・押木はこの似顔絵を見て苦笑いを浮かべ、川居は黙り込んでしまう始末。

そこで川居はダメ元で梅木さんへ連絡してみるのはどうかと提案。梅木さんへ電話をかけるがやはり出なかった。なので留守電に怖い話の大まかな内容を話し、連絡を待った。

しかしその数日後、梅木さんから折り返しの電話がかかってきた。梅木さんは電話口にて連絡ができなかったことを謝罪し、井ノ上が留守電に吹き込んだ怖い話に心当たりがあると言うのでスタッフに詳しいことを話したい、と川居に話した。

数日後、岩澤は梅木さんと落ち合い今回の経緯を説明した。

梅木さんはどうやら映像を投稿したことを恋人の安倍さんに話していなかったため急に怒り出したという。その後安倍さんに連絡をしても繋がらず、さらに安倍さんは自身の携帯電話を解約したという。

そして梅木さん曰く、その怖い話は安倍さんが子供の頃住んでいた村で実際にあった話だという。

つまり、コインランドリーで草間さんに話しかけた女性は安倍さんだったのでは?という推測が浮上した。

 

ここで、肝心の「怖い話」が公開される。あらゆる可能性を考慮し字幕テロップでの紹介となると中村氏のナレーションで紹介される。

懇意の霊能者曰く「この話には何者かの強い怨念、或いは呪術的な力が宿っており、波長が合う者は霊障を受ける可能性がある」との回答が返ってきたため、以下、注意してご覧頂きたい。

 

 

東北地方のとある山村で起こった話。

戦前、その村では極度の食糧難から

障害を持つ一人の女性を殺害し、

皆で分け合い食べた。

それ以来、時々、村で奇形児が生まれるようになった。

村の者達は、女性の祟りと考え

奇形児が生まれる度、ことごとく殺してきた。

その村に住む、とある娘は十代のうちに三回子供を生んだ。

しかも、その子供が皆、奇形児であったという。

娘が生んだ三人の奇形児もことごとく殺された。

我が子を殺された娘は悲しみのあまり、

気が狂い死んでしまった。

それ以来、三人の奇形児の霊が

亡き母を捜し、彷徨っている。

この話を聞くと、奇形児の霊達が

話を聞いた者の前に現れるという……。

 

感想

MVPは間違いなく井ノ上氏に贈呈したいと思います。あの絵を見せて聞き込み調査する井ノ上と失笑する近隣の人。それに合わせて笑いながら対応する井ノ上。撮影している岩澤の表情までも伺えちゃうシーンは申し訳ないが爆笑してしまいました。

 

 

まとめ

筆者的には『続・不気味な置物』が圧倒的にNo.1です。それ以外はあまり…、という感じが正直な感想。ただ井ノ上の似顔絵と岩澤の露骨な態度は流石に笑った。たしかにちゃんと二重だったり特徴は描いてあるんだけども…(笑)頭部の適当さが…… 笑う。

 

あとがき

もう年末ですよ。信じられない。あと2日で大晦日。んでお正月。たぶん今年最後の更新になるかなぁとも思うんだけど今日もほん呪観る予定だし何とも言えないので取り敢えず…

良いお年を!

呪いのビデオ Part 45 レビュー【怒涛の恐怖が炸裂する最恐巻 + デザイン変更の回】

45巻は全体を通してクオリティはかなり高いかと思われます。なにせ筆者が大好きな岩澤(監督)、菊池、川居というゴールデントリオ時代の作品、加えてストーリー中には児玉時代の演出補・長田も登場。これは胸熱。

最近はU-NEXTにほん呪シリーズが揃っているのでそちらで観ています。ただ、Special版とかは観れないんですよねぇ。Special版は地元で一番の在庫のTSUTAYAとかにも無かったりね。

なので別バージョンのレビューはもっと先になりそうですけど、気長にやるしかない。あと今回から映像の大まかな「内容」と筆者の個人的な「感想」を分けて書くようにします。自分のブログを確認してかなり見づらかったし、他の方の書き方も踏襲しています。

 

逢魔時の怪

レベル 4.2 / 5

内容 

投稿者は恋人と季節はずれの関東近郊のとある海岸に遊びに行ったときの映像。真夏のピークも過ぎ、秋の気配もするようにたちまち黄昏に染まる海岸。無邪気に海へ遊ぶ恋人をズームで撮影すると居るはずのない女の影が映り込み何かを呟く。と、女の首が落下する。

感想 

テレビ番組でも有名な映像。初めて観た時はどこが怖いのかさっぱりわからなかったんだけど、今見直すとかなり怖い映像であると言える。思い返すとマジで眠れなくなるレベル。女性は何かを呟いてるようにも見えるけど…。シルエットだけってのも怖い。綺麗なオレンジ色に染まる空と影のコントラストは素晴らしい。

 

ブランコ

レベル 3.8 / 5

内容

通っている専門学校付近にある公園のブランコ。誰もいないのにブランコが揺れるという噂を聞いて、投稿者は友人・安達さんと定点カメラを設置して見張ることにした。ふいにゆっくりとブランコが動き始めると確認しに向かう投稿者と友人の安達さん。その際に安達さんを見上げる子供のような影が。その直後カメラは子供のような泣き声を記録しており、それに反応する安達さん。しかし安達さんはその後鬱病と診断され自傷行為を繰り返すようになり、現在は入院中ということである。

感想

映像自体は夜の公園でかなり雰囲気はある。ただ、やっぱりインタビュー系はダルくてあまり好きになれない。それなら公園の噂を調査した方が見応えはあると思うんだけど…。子供の霊は「呪怨」の俊雄君に似ている感じで不気味。

 

秋祭り

レベル 4.3 / 5

内容

投稿者は彼女と地元の秋祭りを訪れていた。神輿や金魚すくい、かき氷など祭りを楽しむカップル。しかし祭りの最中に救急車が到着し担架に乗せられ運ばれる人を映してしまう。その時、彼女の背後に下半身がうっすら透けた浴衣姿の老婆、さらには彼女の顔には老婆と思しき顔面が歪んで映っていた。

感想

「秋祭り」って名前だけで夏祭りとたいして変わらないんだなと。強いて言うなれば盆踊りが有るか無いかくらいかと。2箇所に映る老婆、顔のアップはかなり怖いし分かりやすいけど背後に立っているのはREPLAYで気づいた。一瞬にしてただならぬ雰囲気になってたけども…。担架に乗せられた人は身体を毛布で全体的に隠されていたからやっぱり亡くなってるのかな?

母神

レベル -

内容

これまで製作委員会には多くの投稿映像が送られてきている。それらの投稿映像を管理・保存の為に、データベース化して瞬時に映像の内容や心霊現象を把握できる態勢をとっているのだが、川居曰く "データベースの動画の内容と実際に映り込んでいるものが違う" ものがあるという。

それは1年前に差出人不明で送られてきた動画なのだが、花火で遊ぶ女性の背後に赤いモヤのようなものが映っているとデータベースには記されている。しかし、実際に映り込んでいたのは女の子の姿であった。

とりあえず、1年前にデータベースの作成をしていたスタッフ・長田を呼び確認を取ってもらうことにした。長田は1年前に動画が送られてきた際にすぐ確認したというがその時は赤いモヤであったと言いきる。

スタッフは問題の映像に異変が起きているということを結論づけ、消印を確認すると東京都内から送られてきているものであった。消印を頼りに動画が撮影された公園を調べるスタッフ。案外すんなりと見つかった公園付近にて地元住民に聞き込みを開始するのだが、川居は地元の主婦からこの公園にまつわる幽霊の話を聞くことになる…。〈続く〉

感想

児玉時代の演出補・長田が登場しましたね。

これは筆者的にもかなり胸熱な展開。案外すぐ帰っていった感じもあるんだけどね。笑

 

シリーズ監視カメラ セレクトショップ

レベル 4.1 / 5

内容

都内某所のセレクトショップに設置された監視カメラの映像。店員がレジから離れた際に画面左下の姿見に花柄にも見えるスカートを履いた女性の下半身がレジ方面へと向かう。もちろんそこには誰も居ないのであるが…。と次の瞬間、カウンターにある丸鏡に女性の頭部が映るとこちらを振り返ってカメラに向かって不気味に微笑む様子が記録されていた。

感想

映り込んだ女性は服装や髪型を見る限り70~80年代のアイドルとか女優みたいな印象。2度も映り込むというのもさらに恐怖を煽る映像とも言えるし、シリーズ監視カメラの中ではトップクラスに不気味な映像と言えるでしょう。

 

お別れ会の練習

レベル 4.7 / 5

内容

投稿者の黒木さんが小学三年生の時に撮影された映像。それは当時の担任の教師が転任してしまうので児童たちでお別れ会を開催する事になり、その練習風景を撮影したもの。しかし8mmビデオであったため、業者に頼んでDVD化してもらったところ、有り得ない現象が記録されていた。

問題の映像はお別れ会の様子が流れる中、突然ノイズが走り女性の人物の遺影がぼんやりと映り込んでいる。その女性は何かを呟いているようにも見えるのだが…。

黒木さん曰く、遺影の女性は担任の教師に似ているという。調べたところその女性教師は2年後、転任先で生徒達と折り合いが合わずノイローゼとなり自殺していた事が判明した…。

感想

かなり不気味な映像と言える。映り込んだモノは完全に "遺影" で帯まで映ってる。しかもぼんやりとしてて歪んでいるし間違いなく今作で一番怖い作品だと思う。遺影が映る前にカメラに向かって飛び跳ねるガキが目障りであるけど、あと一歩で最恐クラスの仲間入りだったなぁ。不気味さはこの上なく完璧だけど。

 

茅の輪くぐり

レベル 2.1 / 5

内容

投稿者はある観光地の神社へ訪れた際に偶然にも「茅の輪くぐり」が開催中であった。茅の輪くぐりとは円形になった "茅の輪" をくぐる事で悪霊などの悪しきモノを払うというものらしい。投稿者の前の人が輪をくぐる時、茅の輪の右上に不気味な手が輪を掴むように現れる。

感想

Part 45の休暇タイム的なポジションの映像。高いカメラなのか映像が綺麗なのでこの世ならざる手は不気味っちゃ不気味ではあるけど、いかんせん手…。

 

首の家

レベル 4.4 / 5

内容

投稿者の浜田さんと仲間たちは峠の山間部にある廃墟を探索していた。部屋の中には奇妙な落書きなどが描かれており異様な雰囲気が漂う。投稿者・浜田さんと巨漢デブでローリングストーンズのTシャツを着ている友人、女と3人で訪れていた。その廃墟で "妙なモノ" を発見する。大量に置かれたマネキンの首。それを映すとマネキンの隙間からこちらを睨みつける男の顔が映ると一目散に逃げ出す3人。途中巨漢デブがパニックのあまりドアを閉めてしまい「テメェ!コノヤロ!開けろぉ!!」と絶叫する浜田さんと女であった。

感想

ホラー番組でも有名なやつ。頻繁に見ているので耐性はあるんだけど、この男の顔、岩澤さんに似てはないだろうか?それよりテレビでは大体カットされてるパニックからの絶叫が凄まじくて笑う。

この映像が撮影されたのは静岡県田方郡函南町にある『日本BE研究所 桑原研修所』という電波系自己啓発カルト教団が "研修" という名目で1971年から1999年まで使用していた廃墟で、実際に熱海市に至る峠に所在するらしいです。

f:id:ktyarin:20191227170714j:image

ほん呪効果なのか、現在では通称・首の家。

ちなみに投稿者たちは帰り峠でブレーキが効かなくなったという後付けが加えられているけど、調べてみたところ「静岡県道11号熱海函南線」のWikipediaにて興味深いことが書いてありました。

函南町側の旧道は1車線区間も長く道幅も細い。また外灯も少なく植林に覆われ昼でも薄暗い。熱海市側は急坂になっているため、しばしば、フットブレーキの使いすぎによる過熱で、ベーパーロック現象を起した自動車が重大死傷事故を起している。よって、それを防止するために、エンジンブレーキを使って坂を降りるようにとの、注意を促す標識が沿道に散見される。

また、下り坂区間にはブレーキ故障車用の待避所が数か所設けられている。

静岡県道11号熱海函南線 - Wikipedia

つまり、投稿者たちはフットブレーキの使い過ぎでありブレーキが効かなくなったということですかね。それより「重大死傷事故」っていうパワーワード…。

 

※2020/9/19 追記

Twitterの有志の方の情報を元に確認したところ、振り向くシーンの後に逃げ出す投稿者たちのカメラを睨む感じでもう一箇所映ってます。

触れられていませんが結構怖いので注意。

 

続・鬼母神

レベル 4.2 / 5

内容

川居が聞いた話によると1年前、この公園付近に住む「みずきちゃん」なる3歳の女の子が階段から転落して亡くなったそうだ。警察は事故死として処理したという。その後、問題の公園に俯く少女の姿などが目撃されている、という。

さらにみずきちゃんは事故死ではなく虐待死ではないか、という噂まで発展したという。

みずきちゃんは里子であり、みずき母は本当の母親では無いという。それにみずきちゃんの腕に痣のようなものがついているのを見た人が多数いるという。

そんな中スタッフ・菊池がある事に気付く。

それは投稿映像の序盤に女の子が映っているのだがそれが本物のみずきちゃんではないか?と推測する。菊池曰く、投稿映像の消印はみずきちゃんが死亡する4日前となっている。つまりこの映像が撮影された時はまだみずきちゃんは生きている、という事となる。

しかし岩澤は「3歳の女の子が深夜に1人で外出するのは不自然ではないか?」と疑問を抱く。しかし菊池は「僕も子供居るから分かるんですけど、3歳児って割と意志がしっかりしてるんですよね」と突然子持ちをカミングアウトし、もし虐待が行われていたのであれば逃げ出したい一心で家出していた可能性もあると話す。そもそも、夜中に子供が外出しても親が気付かないという家庭ならば尚更問題であると話す。

そこでスタッフは推測をした。

映り込んだ女の子はみずきちゃん本人である。そしてみずきちゃんの心の叫びが "赤いモヤ" となって動画に映った。それを確認した長田はそのままデータベースに書き込む。しかしその後、みずきちゃんが死亡した事により霊力が強まり "赤いモヤ" が "赤い女の子" の姿へと変化した。それを偶然川居が見つけた、というものである。

そこで、川居と菊池はみずき母にその推論を確認するか否かを議論していた。

川居は直接里親に会い話してみる案を提案する。しかし菊池は過去に幼女失踪調査の際にスタッフが父親に襲われる事案が起きている事を川居へ話す。これはPart 21のメインストーリー『誘拐』の事である。(父親が襲撃してくるシーンはほん呪屈指の名場面。家を出ても尚追いかけてくる父親の執念には恐怖を感じるものである。)

しかし食い下がる川居。これを見ていた岩澤は電話で気持ちを探りつつ確認してみるのはどうか、と提案。岩澤の提案に菊池も川居も渋々承諾するしか無かった。

翌日、みずき母に電話にて連絡をする川居。なるべく刺激しないようにと岩澤から言われていたが、本題に踏み込む川居に不快感を明らかにするみずき母。川居も感情的になりヒートアップする会話。途中途中岩澤が川居を宥めているが川居の耳にはまるで届いていないようであった。平行線を辿る会話の末にみずき母に切られてしまった。

岩澤から厳しく注意を受ける川居はどこか納得がいかないような表情であった。その後も日を置いて電話をかけてみるも回答は得られなかった。

さて、ここで問題のシーンが公開。

花火で遊ぶ差出人不明カップル。彼女の線香花火からパチパチと火花が散る。その際に彼女の顔を映した時、彼女の背後に紅に染まった無表情な少女がこちらを見ていた。

スタッフは手紙と投稿映像を同封しみずき母に送った。しかし未だにうんもすんも無いままであるという。

また、スタッフの推測にもう1つ浮かび上がった。それはみずきちゃんは事故死でも虐待死でもなく虐待から逃れたい一心で自ら命を絶ったのではないか、という説であるが、真相は未だに闇の中である。

感想

投稿映像のみずきちゃんと思しき少女がかなり衝撃的だった。それを写真にして近隣住民に見せて聞き込みを行ったスタッフ…。ま、写真ならまだいいか。川居が感情的になったりするシーンも性格が垣間見れてとても良かった。そしてさらっと子供が居る事を打ち明ける菊池も。

 

まとめ 

改めて本当に秀作だと感じた45巻。岩澤、菊池、川居の3人の人間性もしっかり描かれていて見応えは言わずもがな最高クラスでしょうね。メインストーリーもしっかりしているのに投稿映像もインパクトがあり過ぎるのでよく比例していて凄まじい出来であると言えます。

 

あとがき

今日Twitterを開いたら通知が来ていて、

f:id:ktyarin:20191227195141p:image

なんと!

な、なんと!!!

前回75巻レビューを筆者のTwitterで宣伝したところ画像の通り福田氏から「いいね」を頂いておりましたぁーーー!!!!

本当光栄でございます。ありがとうございます!!