ほんとにあった!呪いのブログ

呪いのビデオシリーズのレビュー・考察など

呪いのビデオ Part 53 レビュー【物理的 “人間磨き” とマタニティおばけとブライアン・ジョーンズ復活?の回】

前巻の続き、53巻のレビュー。

今作は前作よりもちょっとパワーダウン感が否めない。が、それ以上にメインストーリー『失われた仔ども達』はパワーアップしてるかもしれない印象。

 

血だまりの女

レベル 3.4 / 5

内容

投稿者カップルは自宅の屋上にて流星群の撮影を試みていた。


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こんな感じである(違う)
そんな中、彼女が向かいのアパートを映すとそこにはこちらに背を向けて立っている女性の姿が映る。するとその女性の背中に血のようなものが滲むとこちらを振り返る。

感想

ナレーションによるとこの女性が人間なのか幽霊なのか判別出来ないらしいけど、完全に異界の存在である事は間違いない。血が滲みこちらを振り返る…なんてあり得なさすぎるでしょ!

 

復讐

レベル 4.0 / 5

内容

投稿者・高桑さんに送られてきた謎のメール。そのメールには動画のリンクが貼り付けられており、その動画は高校のトイレらしき場所で虐めが行われており被害生徒はトイレのホースから出る水をかけられさらにはブラシで物理的な "人間磨き" が行われているのだが、高桑さんらが高校の頃に虐めを行っている映像である事が判明した。また高桑さん以外のメンバーにも送られてきているという。その中の1人は交通事故に遭っているという。虐めを受けている生徒は後にひきこもりがちになり自殺してしまったというのだが、生徒の怨念がメールを送ってきたのではと自分勝手な推測をする高桑さん。それを怪訝な態度で説教とも取れる発言をするインタビュアー・岩澤。

問題の映像は生徒を虐める高桑グループが生徒にホースから冷水を浴びせトイレ用ブラシで生徒を磨き上げる。さらには生徒をブラシで叩くという技も使いこなしているのだが誰も撮影されている事に気付いていない。映像の中には明らかに低い声で何かを呟くような声が入っている。カメラがトイレの鏡を映すと、反射して映るはずの撮影者がおらずカメラさえ映っていない。後にカメラが落下するようにして動画は終了する。

そんな高桑さんは霊能者を紹介され厳しい除霊を受けているという。

感想

映像は興味深いものであるけど投稿者の態度とか主張が酷い。虐めはダメなものであるのに被害者面してる気がして岩澤が説教たれるのもよく分かる。こんな奴除霊なんかせずにほっとけば良いのに…。

 

シリーズ監視カメラ 地下駐車場

レベル 2.8 / 5

内容

とあるマンションの地下駐車場の監視カメラ映像。画面に住民と思しき男性が車に乗り込み発進すると画面右側に不気味な女の影が現れるが住民は気付かず発進する。すると女は車の助手席へとテレポートし、その女の顔面は左右にブレていたのだが…。

感想

しれっと乗っちゃってるよ…。

 

失われた仔ども達 中編

レベル 2.3 / 5

内容

梅木さんは安倍さんと出会い系サイトにて知り合いあまり知らないという事実が発覚する。しかも安倍さんを家に招いたのも例の誕生日会が初めてであったという。しかも直接会ったのは5~6回らしい。

梅木さんは故に安倍さんに関する情報量が少なく、「パソコンのメールアドレス」と「東京近郊の介護施設で働いている」という情報しか得られなかった。川居は安倍さんのメールアドレスにメールを送信。それから東京近郊の介護施設をくまなく調査。

しかし「安倍美沙」という名前はどの施設に連絡を取っても存在しない名前であった。しかし郊外の老人ホームに「安倍美沙」っぽい名前はあったが彼女は6月に仕事を辞めているという。

ここでスタッフ・押木は「安倍美沙とは出会い系での偽名であり老人ホームの方が本名なのでは」と推測する。

その後スタッフは安倍さんっぽい人物の元同僚である菅沼さんにインタビューを行う。菅沼さん曰く安倍さんっぽい人は仕事を辞める前、お腹が妊婦さんのように出はじめていたという。子供が出来たのかと思った菅沼さんは安倍さんっぽい人に「子供ができたのか?」と聞くとはぐらかされてしまったという。それは菅沼さんのみならず他の同僚も異変に気づいていた。しかし安倍さんっぽい人は突然、長期休暇をとるようになり、仕事に来なくなってしまった。安倍さんっぽい人は急な病気にかかり入院する事になってしまったらしい。しかし復帰した安倍さんっぽい人はお腹も元通りになっており、半月後には辞めてしまったという。菅沼さんはその安倍さんぽい人が映っている動画が保存されてあるSDカードをスタッフに渡す。そこに変な事象が発生していると言う。内容を確認した押木は「(安倍さんぽい人は)間違いなく安倍さん本人」であるとの事であった。

ちなみに菅沼さんは安倍さんから怖い話を聞いた事はないと答えた。

菅沼さん提供の映像には安倍さん含む同僚達とだいぶ前にカラオケに行った際に撮影されたものなのだが、他の同僚が歌っている際に選曲をする安倍さんを映すと画面が静止。安倍さんに重なるように目と鼻がない女のような顔がカメラを見る。その口元はこちらを見て微笑んでいるように見えたのだが…。

岩澤と押木は菅沼さんから教えてもらった安倍さんの住所を尋ねてみることにするのだが…。〈続く〉

感想

話の核心が出てきた感じですかね。話の方向は完全にマタニティ方面にいっているというか。まぁ、取り敢えずまだまだ続くようです。

 

寝言

レベル 1.9 / 5

内容

投稿者たちが自宅で飲んでいた時に撮影されたものである。途中で怖い話をしだすメンバー。その時投稿者がふと、「おばけなんて絶対にいない!」と断言する。すると何処からか「いるよ」と女性の声が聞こえる。その際画面右下に映る寝落ちしちゃってる友人の口が何かを呟いているのだが、彼の背後に横を向いた女性が映る。

感想

サンドウィッチマン富澤のゾッとする話を思い出した。にしても「いるよ」なんて囁くように言わないで欲しい。なんかイラッとする。この程度ではもはや笑い物になってしまっている末期の筆者…。それより画面左側のグレッチらしき白いギターが気になる。渋いしセンスが良い。

 

成人

レベル 2.6 / 5

内容

投稿者の田波さんが幼い頃の七五三の際に撮影された映像であるという。しかし田波さんはこの映像を最近になって両親に見せられて知ったのだという。それには "ある理由" があるのだが…。自宅の和室、押し入れの前で写真を撮影される袴姿の幼い田波さん。すると彼の左側に全く異なる男の子の影が現れ左端へと消えていく。田波さんの両親はこのビデオの異変に気づき、神社へ行ったところ神主から田波さんが成人を迎えるまで決して見せてはならないし、処分してもいけないと警告されたという。神主曰く、田波さんには子供の霊が取り憑いており、田波さんが成人を迎えるまでは決して離れないのだという。ここに映る子供の霊の供養のために、ビデオも大切に保管するように言われたという。

感想

いや、成人式じゃないんかい!しかし良い話だなと思いました。子供の霊は田波さんと一緒に大人になったのか、それとも子供のまま、田波さんだけが成長して大人になったのか?…恐らく後者だと思うんだけど、子供の霊も変わりゆく田波さんを見て悟ったのかもしれない。んで離れていったのかな、と。

 

遺された呪いのビデオ

レベル 4.4 / 5

内容

製作委員会に匿名の投書と一つのVHSテープが送られてきた。VHSには大きく赤い「×」印が書かれておりその上に歪な文字で「呪いのビデオ」と書かれていた。

投書によると送ってきたのはかつて遺品整理業者で働いていたという男性からであった。男性は40代男性の部屋を整理していたところ、このVHSテープを見つけたのだという。投稿者は「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズのファンであり、ほん呪をダビングしたものかと思いこっそり持ち帰って見てみたのだという。しかしその映像はとても奇妙なものであったという。おかしな箇所があるということなのでスタッフに見ていただきたい、ということだった。

映像は白黒映像でどこかの国の陸上競技の練習を記録しているもののようであった。画面が乱れ、辺鄙な草原のようなところを映すと、そこには入るはずもない女の子が近づいてくる。切り替わるたびに女の子が近づいてきて最終的には画面にアップで映り込むと言う奇怪なものであった。

しかし問題の箇所はそれだけではなく、女の子のアップが映ると画面が乱れ終了するのであるがそこを逆再生すると男性の声で「許してください」と聞こえ、その後に不気味な女性の含み笑いのようなものが聞こえるのだが…。

感想

少女がアップで近づくので衝撃度でいえばかなりのものです。撮影された時期や場所も不明ではあるけど戦前か戦時中のアメリカあたりかと思ったり。逆にソ連とかだったりして。少女の顔はアップで見るとストーンズブライアン・ジョーンズに似てる。

f:id:ktyarin:20191230152909j:image真ん中のキノコみたいなのがブライアン。

 

失われた仔ども達 続・中編

レベル 2.5 / 5

内容

菅沼さんに聞いた安倍さんの住所を尋ねる岩澤。しかし安倍さんは引っ越してしまっており見知らぬ男性が現れたので隣人から話を聞くことに。

隣人曰く安倍さんは去年7月頃まで住んでいたという。また安倍さんの妊娠疑惑を隣人も見ていたのである。しかし子供を産んだ形跡や気配などは無く怖い話も聞いていないという。

ここで前巻の内容の1つ、外村ゆかりさんの高校の同級生(Aさん)が子供を身籠ったまま自殺してしまった事を思い出させることがフィードバックされる。スタッフは不気味な符号を感じずにはいられなかった。

しかしある日、安倍さんからメールが届いていた。

内容は文字化けのようにひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットなどぐちゃぐちゃに書かれていたが大まかな内容は把握できた。それは明日の夜22:00にファミリ○マートのとある店舗にて待ち合わせを促す内容であり、渡したいものがあるという事であった。

ここで川居が自身の思いをスタッフに伝える。

それは「怖い話」と「妊娠」が切っても切り離せない関係であり、川居も女性なので今回の調査から外してもらいたいという要望であった。川居はこれまでの調査よりも嫌な予感を感じてならないという。

念の為岩澤は押木と井ノ上にも調査の意志を問う。押木は即答で調査を続けることを話した。井ノ上も怖い話を聞いてしまっている身である事と誰とも結婚しないんで、と調査を続行する旨を話す。

後日、安倍さんが指定したコンビニへと向かう岩澤、押木、井ノ上。到着すると井ノ上に別カメラを持たせ、岩澤と押木は車内待機、井ノ上コンビニ前にて待ち合わせする。すると予定時刻を大幅に過ぎたところ井ノ上の前に俯く女性が現れる、と同時に車内から見守る岩澤と押木の前にファミマのトラックが停車し視界を阻む。しかし井ノ上カメラは安倍さんらしき人が「メールくれた人ですか…?」と言いながら倒れ込むように井ノ上へと "モノ" を渡して疾走するように逃げてしまうところを映していた。

と、同時に車内待機組も一斉に安倍さんを追跡。安倍さんはお腹を抱えているようにも見えるが…。岩澤がカメラを回しながら安倍さんの行く手を阻み真実を問う。ここマスコミっぽい。そんな中盛大に転倒してしまう井ノ上カメラマン。それを岩澤が「何やってんだよ!!」と叱責するというカオスっぷり。岩澤の問いは完全「○×☆$ですかぁ?!」とか「♪@%◎ですよねぇ?!」などと昭和の芸能マスコミっぷりに加速していくが安倍さんは「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ...」と呪詛のように唱えている。ここで安倍さんはダッシュしだし追う岩澤カメラマンまでもが転倒をかます。「早く行けってぇ!!」と押木と井ノ上に叫び掛ける岩澤。しかし夜の公園へと忽然と姿を消してしまう安倍さん。スタッフらは完全に見失ってしまった。

ここで井ノ上が安倍さんから預かった "モノ" を開封する。茶色い紙袋をガムテープでぐるぐる巻きにしてあり、こじ開けるとディスクが1枚入っていた。

ディスクの中を確認すると中には大量のJPEG画像と1つの動画が入っていた。

そのJPEGをひとつひとつ確認すると安倍さんが梅木さん以外の男性とのツーショット写真などが無数に入っているのだが、どれも不可解なモヤや火花のようなものが映っていた。

さらに動画には荒れた画質であるが突然産まれたばかりの産声をあげる赤ん坊の姿が不気味に映る、不可解なものであった。

感想

スタッフ一同が安倍さんを追跡するシーンは迫真の週刊誌のマスコミのようで無慈悲ともとれる岩澤の質問責めは不覚にも笑ってしまった。それから井ノ上が転倒し叱責する岩澤も転倒しててカオスこの上なく名場面コンボというか…笑 岩澤の表情とかも怖すぎて笑う。

 

まとめ

前巻の井ノ上の似顔絵といい今回の昭和芸能&転倒ラッシュには笑いを隠せないというか、どういう結末になろうが既に取れ高はMAXですかね。やらかして修行に出た菊池の代わりなんでしょうけど、これが岩澤と菊池のコンビならすんなりいってるかもしれないけど、押木と井ノ上のキャラも抜群ですよ。

 

あとがき

今12月30日ですので明後日から2020年となるのですが今夜ほん呪を見てレビューを年内中に公開できるか、なんとも言えないところ。なので取り敢えず

良いお年を!