ほんとにあった!呪いのブログ

呪いのビデオシリーズのレビュー・考察など

呪いのビデオ Part 71 レビュー【無賃乗車霊と瑕疵の悲しい物語】

本作から寺内監督となり非常に見やすくなってます。また、福田氏とダブルで構成していく事になります。

本当に簡潔に映像が紹介されててダルくなくて良いです。

 

いきましょうか。

 

 

タクシー

レベル 4.0 / 5

内容

投稿者の溝辺さんは都内で個人タクシーを運営している。
車内のドライブレコーダーとして記録用に保存しているカメラに不可解なものが映り込んだというのだ。

また、ドラレコの録画システムは以下の通り

常時録画フォルダ・・・走行中の映像。 容量が一杯になったら自動で過去の映像に上書きされる。
保存フォルダ・・・ 衝撃を感知した時 などの映像。 消去されない様に保護データとなる。

普段は常時録画フォルダにしてあると言うのだが、その日は上書き消去されていない映像フォルダがあったと言う。

深夜1時頃。タクシー車内のドラレコが録画を開始する。タクシーが高架のガード下のような場所を通過すると後部座席真ん中に座った女性が現れる。

表情までハッキリ分かるほどのものであり、顔が腫れていたり歪んだりしている。その顔は交通事故にでもあったのかのように…。

感想

この女性、ELT持田香織に似てるんですよね。

登場シーンが自然すぎてなんか不気味というか、「あれ?!」ってなりましたよ。これは怖いね。

 

 

シルエット

レベル 3.6 / 5

内容

投稿者の三浦さんは彼女と飲み会の帰り終電を逃してしまい、彼女を自宅に泊めるために歩いて帰る風景をカメラで撮影していた。

カメラが進行方向を映した時、建設途中の建物から人影が落下する。思わずカメラを背ける三浦さん。しかし、彼女との間に少年と思しき姿を記録していた。

その後彼女は精神を病んでしまったというのだが…。

感想

未だかつて無いような映像で印象的なものかと。それより、霊に取り憑かれた(?)人が死ぬ or 精神的におかしくなるのはテンプレで飽きてきたよ。

 

 

シリーズ監視カメラ 老人

レベル 3.1 / 5

内容

ある戸建て住宅に設置された3面の監視カメラ映像。

ゴミ屋敷と化した家の中を映し出すカメラに突然大きな壁を叩くような音が連続して聞こえてくる。すると別カメラでは本が勝手に動く。すると今度は段ボールが落下する。

これに気づいた住人と思しき老人が部屋を確認しに来る。そして確認し、老人は去っていった。

他にも老人が去った後、女性と思しき影が浮かび上がる事象も発生していた。

そもそも、なぜこの屋敷に感想カメラが、増して3つも設置されているのか?

投稿者である長谷川さんはこの屋敷の解体の仕事をした際に、VHSテープが落ちており、大家さんに許可を得て持ち帰り、確認したのだという。

屋敷の家主の男性は現在失踪中であるという。

それよりも後日、建物の下から人骨が発見され、更にはカメラが設置された部屋に排泄物があったのだという。

一体この老人は寝室で用を足す、カメラを設置するほどの "何か" に怯えていたのだろうか?

感想

映像よりもストーリーが興味深いですよ。どこか白黒という感じのカメラの映像は何処から何が出てくるかわからない恐怖心を煽る感じはします。

 

 

瑕疵 前編

レベル 3.4 / 5

内容

投稿者は2000年に撮影されたホームムービーを投稿してきた。これにはある思いがあるという。

投稿者・仁さんは母子家庭で育っており、映像に映る当時6才の仁さんを抱く母・里美さん。里美さんはこの映像が撮影された2000年8月に謎の死を遂げてしまう。

そして彼は映像に映っている母の妹・麻里絵さんに引き取られて育ったという。

 

つまり、時系列に表すとこうである

 

2000年1月... 心霊投稿映像が撮影されたアパートへ越す。

" 3月... 仁さん誕生日、同月下旬に問題映像が撮影される。

" 8月... 里美さん死去。

 

仁さんはアパートに越してからこの8ヶ月間、様々な怪奇現象に見舞われたという。

映像ではアパートの隅に異様な影がこちらを見ていた。とてもこの世のものとは思えない風貌であり性別もハッキリ分かるほどではない。

このアパートに問題が、増して里美さんの死が関わっているのではないかと仁さんはいう。

早速アパートについて調べるが、問題のアパートは既に取り壊されており、不動産屋を伝い、物件を良く知る人物・Aさんへ取材する。

Aさんはアパートで事件や人が亡くなるという事は無かったといい、加えて『事故物件』ではなく心理的瑕疵物件』と強く主張した。

心理的瑕疵物件とは事故物件というカテゴリの中でも、何となく住みたいとは思えないという(過去に自殺や殺人、火災などがあった等)心理的な要素がある物件の事で、人が死亡した部屋などがこれに該当する。

逆に物理的瑕疵物件というものもあり、これは雨漏りやシロアリ、土壌汚染などが原因の部屋が該当する。

ちなみにどちらをとっても事故物件であることには変わりないのである。

 

スタッフは仮の母・麻里絵さんが暮らす長野県へと向かい、取材をした。

生前の里美さんは働きながら仁さんを育てており心身共に疲れていた様子であったという。

また仁さんは里美さんの不倫相手との間に出来た子供であることが母子家庭になるきっかけでもあったという。

そしてスタッフは麻里絵さんから聞いた、生前の里美さんを良く知ってると思われる人物と接触を試みる。

感想

タイトル通り、「瑕疵」というワードがキーになってます。仁さんは後編で心が痛むような真実を知ってしまう、という興味をそそる予告も良いですね。

 

 

停電

レベル 3.5 / 5

内容

誕生日パーティーの様子を収めたホームムービー。

娘が蝋燭の火を吹き消すと突然、ブレーカーが落ちる。

電気が復旧すると向こうの玄関には髪の毛が逆立ち揺蕩っているような不気味な女と思しき影が立っていた。

後日、投稿者の身体には原因不明のミミズ腫れが出来ていたという。

感想

女(?)の影は髪がえらいことになってます。ヒトデみたいな?確かこういうGIFあったと思う。投稿者の「見ちゃった!見ちゃった!」というリアクションがリアルで良いな、と思いました。ミミズ腫れってのもリアリティがあって気味が悪い。

 

 

かくれんぼ

レベル 4.2 / 5

内容

投稿者の中里さんが祖母の七回忌で実家に集まった際にスマートフォンで撮影された映像。

この日は親族のいとこや子ども達も集まっており、子ども達に混ざってかくれんぼの鬼となる中里さん。

『もういいかい?』

と聞くと女の子の声で

『もういいよ』

と返ってくる。

探すため振り返るとそこには子ども以外の大人たちまで、いたはずの場所に居なくなっていた。

とりあえず子ども達を探す中里さんの前に女の子が少し姿を見せていたので追いかけるも居ない。

その前を横切る女の子。追って納屋の方へ曲がるがそこには誰もいない。すると納屋の中から子どもの顔が覗いている。納屋を開ける中里さん。しかし納屋の中には誰もいない…。

ただならぬ雰囲気を察した中里さんの元へ子ども達が駆け寄ってくる。

子どもたちは

『なんで「もういいよ」って言ってないのに、行っちゃうの~?』

と困惑気味であった。

しかし中里さんは確かに女の子の『もういいよ』という返答を聞いており、逃げる女の子を追っていたはずである。

なお、近くにいた大人たちは定位置から動いておらず、子ども達を探す中里さんを確かに見ていたが、挙動がややおかしかったという。

一体、中里さんが追いかけていた子は誰なのであろうか。

感想

かくれんぼ中にパラレルワールドに迷い込んでしまい、居るはずの無い子を追いかけていた、という摩訶不思議な映像で筆者的にはこの巻で1番素晴らしいコーナーだと思いました。

スマホの一人称視点の感じとか、得体の知れない女の子が顔を覗かせたりしていましたが、居ないとなると一体…、という不気味さが後から出てくるような感じがリアルでこちらまで異界へ行ってしまいそうな感覚すらする、興味深い映像です。

 

 

瑕疵 後編

レベル 3.7 / 5

内容

里美さんを良く知る人物、それはとあるスピリチュアルセミナーで一緒に活動していたBさん。

里美さんは当時彼氏からDVを受けており、更に、里美さんが亡くなる1ヶ月前、セミナーの代表が詐欺で逮捕されている。

セミナーでも信仰熱心だった里美さんは代表が詐欺で逮捕された事にショックを隠しきれなかったと言う。

仕事に育児、加えて彼氏の暴力、信じていたものを失ってしまった里美さんは疲労かショックで亡くなったのではないか、また、仁さんの家に現れた霊の存在は明らかにできない。 

後日、Bさんの紹介でセミナー関係者のCさんと出会う。

Cさん曰くセミナーは発足当初とは違い、徐々に霊感商法へと傾いていったという。

また、代表は信者に嫌な相手を呪い殺す儀式を定期的に行っていたらしい。

つまり、このセミナーでは実践してもうまく行かない人間を会員から外れさせない為に、『不幸の原因』を別の人物に責任転嫁をさせていたことも判明した。

山の適当な廃墟を「霊場」と偽り、そこで一連の儀式をしており、当時Cさんは廃墟まで信者を運ぶドライバーとして動いていた。

そして彼は儀式を盗撮した映像があるとスタッフに告げ、二度とこういった詐欺事件が起こらないように、とスタッフへ映像を渡した。

 

一連の話を仁さんに告げたところ、その廃墟へ行って真実を確かめたいという仁さん。

後日、Cさんの案内で霊場として使われていた廃校を訪れる一行。

廃校には未だ儀式に使われた "呪い殺す相手" の所持品が山のように置かれていた。

 

そこで仁さんはあるものを見つける。

それは仁さんが2000年、6歳の誕生日に貰った仮面ライダーの玩具だった。

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つまり、里美さんが呪い殺したいほど恨んでいた相手はDVの彼氏ではなく、息子の仁さんだったのである。

 

ここでCさんが提供した儀式の映像が流れる。

里美さんが前方の儀式を行う机へ行くと徐に仁さんの玩具を取り出して呪詛を言うと、

 

『骨と共に砕け散れ!』

 

『仁 死ね!』

 

と金槌で玩具を激しく叩き壊す里美さん。

その背後に顔面蒼白の目を見開いた男が現れる。

一体この男こそがアパートに現れた霊、とでも言うのだろか?

感想

いやわろた。

前述した『瑕疵』の意味が分かって頂けたかと思うんですけど、心理的瑕疵っていうのは物件じゃなく人間の心にあるって意味なんでしょうね。

にしてもちょっとした探究心がどえらいラストを迎えてしまって、仁が気の毒ではありますが…。

問題の男の顔ですが、

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イギリスのゴシックロックの重鎮・THE SISTERS OF MERCYの名盤『Floodland』のジャケにそっと映る右側の男性の顔に似てるんですよね。

Dominion / Mother Russia

Dominion / Mother Russia

名曲なので是非。

 

 

まとめ

やっぱり見やすい寺内構成。

分かっているのに何回もリプレイされるのは結構嫌な気になる事もなくは無いので流石ですね。

今後も踏襲されていくのではないかと思います。

個人的には『かくれんぼ』がとても良かったですね。

 

呪いのビデオ Part 56 レビュー【リベンジポルノのエボラの子ども】

本作から岩澤に代わって菊池秀宣がディレクターを務めることになるので菊池のデビュー作。

 

さっそく、レビューに参ろう。

 

 

大女

レベル 3.8 / 5

内容

バイト仲間が辞めるというんで、そのバイト仲間と友人たちと関東近郊のコテージに宿泊した際の映像。

宴の最中、友人の田中さんが身体の不調を訴え2階で横になりに行った。投稿者はふざけ半分で寝ている田中さんを撮影しに行くが、田中さんは様子がおかしく、天井を見上げている。カメラも天井を映すと髪の垂れ下がった女が浮いており、カメラに気付くと近づいてくる。

後に判った話によるとこの日田中さんは、コテージへ行く途中にある神奈川のとある湖に架かる、自殺の名所として名高い橋のフェンスにふざけてよじ登ろうとしたのだという。

まさか田中さんは橋で命を絶った者の霊に取り憑かれたのだろうか?

感想

髪の垂れ下がった女の姿は貞子を彷彿とさせる、ジャパニーズホラー感があってなかなか良いです。カメラに向かって歩み寄るシーンはどこか機械的というか、ムーンウォークみたいな感じではあるけど。

あと似たような映像にPart 41の『巨女』がありましたね。

呪いのビデオ Part 41 レビュー【悪魔の棲む寮、ブーンお経 & 大林素子】 - ほんとにあった!呪いのブログ

筆者的には後者のが怖い。

 

 

あるはずのないもの

レベル 3.0 / 5

内容

投稿者の女性が彼氏と人気のない峠と思われる山道を車で走行中に撮影したもの。

途中、彼氏が急ブレーキをかける。

何かに衝突したという。降りて確認すると、そこにはバイク用のヘルメットが落ちていて、これに接触したのではと片付ける。が、カメラにはメットの内部に血まみれの男性の顔があった。

感想

怖い、というよりリアルで、この場所でバイク事故で亡くなった人の魂がヘルメットに宿っていたといえるかと。自然に頭部だけ映ってるんで、なんか気持ちの悪い映像だと思いましたよ。

 

 

リベンジ 前編

レベル 2.1 / 5

内容

都内近郊に住む高校生の投稿者・安藤舞さんは兄・智之さんが映る映像に不可解な現象が起きていると投稿してきた。

智之さんは既に他界しており、電車に轢かれたという。それが自殺なのか事故なのか分からないという安藤さん。

安藤さんや智之さんの周りへの調査から、智之さんは亡くなる前から精神的に不安定であったという事が判明した。

また智之さんは生前、大学の部室にて『綾乃のムービーがヤバい』と誰かに電話で言っていたという。アヤノとは智之さんの元彼女の名前で本名を小松彩乃さんという。

彩乃さんをよく知るバイト仲間によると、彩乃さんは自宅マンションから転落死して亡くなっている事が判明した。また、彩乃さんは1ヶ月ほど前にネット上に自身の裸体の画像などを何者かにアップロードされ、それを同級生の男子が見つけてしまったらしい。

噂によると彩乃さんは元彼に復縁を断られ、仕返しにリベンジポルノを仕掛けたのだという。

以降、彩乃さんは鬱状態に陥り学校に来なくなってしまったのだそうだ。

 

問題の智之さんの映像は、居酒屋のような場所で友達と談笑する場面を撮影したものである。撮影者・佐々木さんが智之さんにカメラを向けると途端に静止、また智之さんの顔が上下に伸びるような形で歪んでいた。〈続く〉

感想

問題の映像ですが、智之さんの顔が歪むと同時にモザイクが取れてて笑ってしまった。なんかいやらしい感じの歪み方は悪意があるなぁと思わせるものです。

「リベンジ」とはリベンジポルノの事だったんですね。後編に続きます。

 

 

シリーズ監視カメラ 商店街

レベル 2.4 / 5

内容

とある商店街に設置された監視カメラの映像。

深夜、シャッターが閉まった店の前に布団を敷き寝始めるホームレスと思しき男性が映る。

ホームレスが就寝して暫くすると、幽体離脱をし、離脱したホームレスが寝ている自分を見つめると消えてしまう。

まさかカメラは男性から魂が抜ける瞬間、すなわち死の瞬間を捉えてしまったのだろうか。

感想

こういう双子の芸人いましたよね。にしてもかなり興味深い映像。「こんな風にになるとは…」って嘆くような感じが伝わってきて悲壮感が漂ってます。

この商店街は東京都練馬区の「パークロード石神井」という場所のようです。

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手鏡

レベル 4.6 / 5

内容

投稿者の大森さんは彼女と深夜、近所の公園を歩いていた。飲みの帰りということもあってか、やや酔っている感じの2人。

すると彼女が公園の茂みに手鏡が落ちている事に気付き、振り回したりして遊び始める。

すると鏡の中に火傷を負ったような女の顔が映り込むとひとりでに割れてしまう鏡。

彼女は何故か割れた鏡を気に入り持ち帰ったというが、それから彼女の様子がおかしく、怒りっぽくなってしまったのだそうだ。

感想

急に現れる顔はビビらせ系というか、怖いです。彼女が鏡を持ち帰って性格が変わってしまうってのもリアルですね。本作の白眉的作品です。

確かに怖いけどそれ以上でもそれ以下でもないという感じでもあるかと。

 

 

バックカメラ

レベル 3.1 / 5

内容

車の後部に取り付けられたバックカメラの映像。

パーキングに入れたときにナビの画面に出るバックガイドモニターのようなものを、投稿者はこの時常時録画していたという。

次第に車は立体駐車場へ入っていき、バックで駐車する際に、隣に停められた白いバンの中に目から血を流した子供がこちらを見ていた。

この立体駐車場に曰くなどは無く、恐らくこの子供はバンに関係があるのだろうか?

感想

急に普通の昼間の街並みが出てくるもんだから温度差を感じてならないわけで。ただ、普通に見てたらこの子供の存在すら気づかないレベル。よくよく見て「あ、なんかいる!」ってなる。

ただ、両目から血を流してるだけでかなり不気味。昔パナップエボラ出血熱を再現した画像があったんだけどそれに近い。

 

 

夜の住民

レベル 2.4 / 5

内容

投稿者が行きつけのバーで撮影した映像。

店主らしき男性と客が談笑している中、カウンター下にカメラを向けるとそこに居るはずのない子供が横たわっていた。

感想

隠し子かもしれないだろ!いい加減にしろ!

 

 

リベンジ 後編

レベル 2.4 / 5

内容

智之さんが彩乃さんの裸体を流出させた疑惑もあるため、舞さんより智之さんの携帯を預かり、確認したところ、それらしきものは見当たらなかった。

調査の過程で智之さんの同級生、かつ友人の金子さんにインタビューを行ったところ、宅間さんという人物が彩乃さんの裸体を流出させたのではないかと思っているという。

彩乃さんが智之さんと別れた後に付き合ったのが宅間さんであるらしい。

金子さんや周りに宅間さんから女性の裸体画像が送られてきた事や、彩乃さんと宅間さんが口喧嘩をしており、『訴えてやる』『俺じゃない、智之がやったんだ』というやり取りを金子さんは耳にしていた。

それからというのも、宅間さんは明らかにおかしくなってしまい無断欠勤が続いているらしい。

それに、『アヤノのムービーがヤバい』とは宅間さんが智之さんへ送った彩乃さんの裸体映像が恐ろしい変化を遂げているという事であった。

ひとまず、事の元凶と思われる宅間さんのアパートへ出向くものの応答はない。なので、張り込みを行うスタッフ。

すると宅間さんの家のドアが開く。

しかし誰も出てこないので、スタッフはアタックを試みる。相変わらず応答はない。

しかし、部屋の鍵が開いていることに気づいたスタッフは玄関まで入ってみることにする。

すると中にはゴミ屋敷と化した部屋の中で明らかに異常な宅間さんがいた。彼は何かに怯えているようであった。

事実確認をするが応答が何もないため、彩乃さんの映像を見せる。すると宅間さんはスタッフに襲いかかってきた。挙句、終始叫び声を上げており手がつけられなくなったため調査を断念せざるを得ない状況になってしまった。

 

それから数日後。

金子さんから連絡が届いた。

宅間さんが亡くなったという。車道に飛び出して車に轢かれて亡くなったそうで自殺ではないかと判断された。加えて、宅間さんの腕には噛みついた跡があり、自傷行為であったのではないかと思われる。

また宅間さんが亡くなる前に金子さんやその周りに送られてきたメールには読み取れる範囲では、彩乃さんの件については「智之も同罪」「苦しい」と綴られていた。

 

ここで、問題の映像が公開されるが

警告

これからご覧いただく映像は
非常に危険な為、心身に深刻な
悪影響を及ぼす可能性があります。
影響されやすい方や
気の進まない方は
再生を止めてください。

という警告文が表示され、カウントが開始される。

 

ラブホテルでイチャつく彩乃さんと宅間さん。

すると画面に乱れが生じ、完全に別の映像に切り替わる。甲高い女性のサイレンのような声が連続すると女性の顔がアップで映る。女性は断末魔のような叫び声をあげ白目を剥いていた。

感想

カウントダウンシリーズきましたよ。ただね、正直作り物感がめちゃくちゃすぎて怖いっちゃ怖いけど萎えてしまいましたよ。もうこのレベルで怖いと思えないのは重篤か?

あと、ムービーを見せた途端襲いかかってくるシリーズも展開が読めすぎてつまらない。子供騙しには良い作品かもしれないが(笑

 

 

まとめ

『リベンジ』、前編はいい感じだったのに後編で投げ槍感が出てて面白いとは思えなかったなぁ。

『大女』『手鏡』が個人的には高評価かな、と。

 

ではまた次回!

呪いのビデオ Part 66 レビュー【『66』と内ゲバの呪いに防水パンツ】

今回レビューするのは66巻です。

66というと映画「オーメン」や悪魔崇拝のイメージがあり些か不吉な数列かと思いますが、内容も66に因んだエピソードがメインです。

また、本巻のリリースは奇しくも2016年3月6日というのは偶然なのか…。

 

じゃ、レビューに入ります。

 

 

ぎょうさん

レベル 4.3 / 5

内容

投稿者がインターネットで募集した2人の女性と心霊スポットツアーを行った際に撮影された映像。

パワースポットとして有名な巨石の近くにある古いトンネルで撮影していた際、女性2人の背後に巨大な顔が現れる。

この地域には「ぎょうさん」という顔だけの妖怪伝説があり、死期が近い人間に現れるという。

感想

巨大な顔はかなりインパクトがあり掴みとしては結構なものかと思います。

筆者はメタルバンド・DESTRUCTIONのこのジャケットを連想してしまいましたよ。

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レベル 4.3 / 5

内容

投稿者・小池さんが友人達と自宅で飲んでいた際に撮影された映像。

隣室から女性と思しき喘ぎ声が聞こえてくると、友人たちが壁に耳を澄まし興奮している。すると、自撮り棒を使い、ベランダから隣室の窓を覗いてみる投稿者。

すると隣室に首吊り死体のようなものがあり、喘ぎ声のする方には女性の顔のようなものが映り込んでいた。

また、同時期に小池さんの中学時代の友人・竹下さんが虐めを苦に首吊り自殺を遂げたというのだが…。

感想

隣室に生活感は全くなくて、真っ暗なんだけど首吊りは見て取れるし、喘ぎ声の正体が同時に映るのも不気味さをアップさせてて秀逸。ただ、竹下さんは髪が伸びててもあんなに女声は出せないと思うんだけども。。。

 

 

六十六 前編

レベル 4.0 / 5

内容

映像制作会社に勤務する赤津さんに送られてきた映像には奇妙な事象が発生していた。

赤津さんの先輩である城崎さんと言う人が現在失踪中であり、城崎さんが失踪する前に送ってきた映像。

自身の誕生日を祝う映像の中に、城崎さんの頭部のみに不可解なノイズが生じる。また、部屋を暗くし、蝋燭に火をつける際に城崎さんの背後に無数の僧と思しき人影が浮かび上がる。

城崎さんが以前勤めていた映像制作会社「シネワイヅ」を掘り下げると、既に倒産しており、なんでも社長の皆川さんが自殺してしまったのだという。

しかも社長の自殺の後からシネワイヅの元社員に次々不幸が訪れていることが判明した。

 

  • 社長・皆川泰知さん → 自殺
  • ディレクター・城崎将さん → 失踪
  • ディレクター・今岡忠さん → 失踪
  • AD・羽山晃久さん → 長期入院
  • 経理・玉井元弘さん → 事故死

 

また、倒産前、皆川社長の家が全焼する火事があり、長男を亡くしてしまうのだが、経営難に陥っていたシネワイヅとしてはタイミングの良さから保険金目当てではないかという噂が出ていたという。

また、シネワイヅの関係者から、倒産前に社員がとある沼で心霊映像を撮影してしまい、その沼には「六部殺し」の言い伝えがあった。シネワイヅは倒産前、この六部殺しを題材にした心霊ビデオの制作に取り組んでいたという。

奇しくも後に、皆川社長はその沼で自殺してしまったというのだが…。

 

六部殺しとは、

六部とは、六十六部の略で、六十六回写経した法華経を持って六十六箇所の霊場をめぐり、一部ずつ奉納して回る巡礼僧のこと。

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ある村の貧しい百姓家に六部がやって来て一夜の宿を請う。その家の夫婦は親切に六部を迎え入れ、もてなした。その夜、六部の荷物の中に大金の路銀が入っているのを目撃した百姓は、どうしてもその金が欲しくてたまらなくなる。そして、とうとう六部を謀殺して亡骸を処分し、金を奪った。

その後、百姓は奪った金を元手に商売を始める・田畑を担保に取って高利貸しをする等、何らかの方法で急速に裕福になる。夫婦の間に子供も生まれた。ところが、生まれた子供はいくつになっても口が利けなかった。そんなある日、夜中に子供が目を覚まし、むずがっていた。小便がしたいのかと思った父親は便所へ連れて行く。きれいな月夜、もしくは月の出ない晩、あるいは雨降りの夜など、ちょうどかつて六部を殺した時と同じような天候だった。すると突然、子供が初めて口を開き、「お前に殺されたのもこんな晩だったな」と言ってあの六部の顔つきに変わっていた。

という各地に伝わる伝承である。

しかし、この「六部殺し」は予期せず儲けた家に対する村人たちの妬みや嫉妬心が蔓延し、六部殺しという体で栄えた家を奇襲するという使われ方もしていたという。

だが、この話と皆川社長の不運な火災、それにより予期しなかった多額の保険金がおりた事などは共通点が多く暗雲が立ち込め始める。〈続く〉

感想

ほん呪のメインエピソードでも、日本の伝承や因習にスポットを当てる話は好きです。後半は怒涛の展開なので感想は後ほど述べます。

 

 

残留物

レベル 3.3 / 5

内容

投稿者が仲間と自主映画のロケハンで訪れた廃墟のラブホテルで撮影された映像。

荒廃したホテルの一室に衣類が干されており、人が住んでいる気配を感じとる投稿者たち。カメラが仲間の1人を映すと背後に逆さに干されてある衣類から逆さになった女性と思しき姿が映っていた。

感想

けっこうハッキリ映っているのに対して撮影者たちが全く気付いてないのがリアルで、最初は何がなんだか全く気づかなかったw。ぶらんと垂れ下がった女の姿は漫画「カメレオン」の松岡英治が三島にノックアウトされて電車の吊り革で宙吊りになったシーンを思い出した。

 

 

シリーズ監視カメラ パチンコ

レベル 1.3 / 5

内容

関東近県にある廃墟のパチンコ店に設置された監視カメラ。

侵入者などが居た場合自動で作動し、警備会社に通告がいくシステムなのだが、この廃墟では誰もいないにもかかわらず防犯システムが作動しているという。

警備員が後ろからパチ屋の廊下を歩いてくると背後に女の影がついてきている。よく見ると赤ん坊を抱いている。

このパチ屋が現役の頃、前の国道で家族の死傷事故があり、血まみれの女性がこのパチ屋に助けを求めてきたという話があるという。

感想

これ、茨城県の廃パチンコ店かな?


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↑左が監視カメラ映像、右が茨城の廃パチ屋

佇まいは不気味だけどインパクトは皆無…。

 

 

樹海

レベル 4.4 / 5

内容

自主ホラードキュメント紛いのYoutuber(?)的な香ばしい感じの女性が山梨の青木ヶ原を散策している映像。

所々遺留品などを映すカメラマン。途中、何も無い遊歩道で女リポーター紛いが転倒すると、地面に女の顔が突き出ており、眼をギョロっと動かしていた。

近隣住民の話によると青木ヶ原には「あゆみさん」という都市伝説があり、樹海の何も無い場所で転ぶのは「あゆみさん」の所業である、という。

感想

これは割りと怖い。目が動く感じが気持ち悪いし、樹海という場所や遺留品、自殺を思いとどまらせる看板が生々しい。

このリポートはお世辞でも良いとは思えないけど。

 

 

六十六 後編

レベル 4.2 / 5

内容

シネワイヅが入居していたテナントビルを調べると、管理人室に処分出来ていないシネワイヅの資料やVHS、ミニDVテープなどが段ボールにそれぞれまとめられていた。

管理人の森さんはこれらに頭を悩ませており、スタッフに返却不要でこれらをあげた。

後にビデオテープや資料を調べると、問題の沼で撮影された例の心霊映像が収められたテープを見つける。それは男性がキャンプをしている映像であった。

川居が見つけたシネワイヅが作成した資料には、

DVD企画 裏史実・六部殺し(仮) ~呪われた沼を探して~

と書かれていた。

この沼に纏わる六部殺しには2パターンあり、

  1. 六部が誤って沼へ転落して死亡。
  2. 盲目の六部が村人に道を尋ねるが、村人が嘘をつき沼へ誘導し他殺

というものであった。

そしてスタッフはこの沼を調べ、現地へ調査しに行く事に。

林道を進み、険しい山道を進むと、沼とは名ばかりな大きな凹みの中に水が溜まっている場所があった。

そこには花束が添えられており、恐らく皆川社長の関係者がたむけた物かと思われる。

沼の湖畔に定点カメラを設置し、一晩モニターを監視するスタッフ。

途中、スタッフ・今野が車に替えのバッテリーを取りに行く。その際、トランシーバーでやり取りをしていたが、なぜか勝手に受信を始めたり、別の人物のような声が聞こえてくる。

戻ってきた今野にスタッフ・山下はトランシーバーのチャンネルを2に変更するように言う。

しかしそのまた数時間後、今野がトイレに行ったっきりなかなか戻って来ない事に胸騒ぎを感じたスタッフは川居には待機してもらい、菊池と山下で今野を探しに行く。

しばらく歩き、今野と思しき人影を見つける山下。

菊池がカメラを向けると今野は沼へ入水しようとしていた。

おい!何してんの?!

何やってんだよぉ?!??!

と今野へ呼びかけるものの、まるで届いていないようで今野は沼の中へと進んでいく。

何で沈んでんだよ!!?

騒ぎを聞きつけた川居が防水パンツを着用し登場。川居はいてもたってもいられず沼へ進む今野を追う形で沼へ入り、今野を掴む。

そこへ山下が大きめの枝を持ってきて川居に向けて枝を掴むように指示。菊池もカメラを片手に枝を引っ張ってようやく救助した。

これ以上の調査は難しいと判断し、今野を病院へ連れて行ったところ、39.6度の熱があり、入院し自宅で療養が必要となった。

後日、製作委員会に差出人不明の手紙が届いた。

その手紙はシネワイヅ・皆川社長の自殺に関する告発文であり、その内容は、

 

昨年の二月に皆川さんの自宅が火災に遭い、

息子を亡くした彼は精神を病んだ。

会社は経営難であったが、息子が死亡した際の

保険金などもあり、経営は次第に好転していったという。

そんな中、城崎さんの同期であるディレクター・今岡さんが

社員たちを扇動し、シネワイヅから六人の同時退社を引き起こす。

今岡さんは皆川さんのかつての同僚であった。

今岡さんは以前の会社をリストラされており、

助ける意味もあって、皆川さんが自分の会社に入社させていた。

ところがそんな今岡さんが中心となって、目をかけていた社員たちを

扇動し、会社から離れていった事態に皆川さんは失意のどん底においやられた。

結果的に会社は倒産。

その後は、皆川さんは一日中、自宅に籠り、

般若心経を唱えていたという。

それから皆川さんは問題の沼で自殺してしまった。

 

後にスタッフは入院中の今野を除く面子で再度問題の沼に出向き、花をたむけた。

感想

沼ってぬかるんでるから蟻地獄みたくもがくほど沈んでいくんですよね…。今野が1人でに沼へ入水するシーンはリアルに寒気がしましたよ。

つーか、今岡、こいつ鬼か?救ってくれた皆川社長を裏切って内ゲバ起こすとか心無さすぎるぜ!そりゃ精神も病むよね。

異変を察知した川居がなぜか防水パンt…、いや、なんでもないです。

あと今野が最後の1人になっていたかもしれないっていう推論もできる(六部殺しなのに被害が出ているのはシネワイヅの5人)ので、直接触れられていませんが、よく出来た、面白いストーリーだと思います。

 

 

まとめ

こうして見ると個人的な評価は割と高い作品が多かったと思いますね。見た直後は面白かった程度で終わっていても、後から書き出すと意外とよく出来ていた、って感じなのかな。

 

 

あとがき

コロナウイルス対策で自宅に篭ってる方はこの機会に配信とかレンタルで沢山の名作を見てほしいと思います。

最近はもっぱらアニメばかり観てますが、捨てたもんじゃ無いなぁと感心させられます。呪いのビデオも良いけど、感動できる作品と出会う方がもっと良いと思います!(失礼)

あれ、コロナについて書こうとおもったらアニメの話になってたし。

 

また次巻のレビューで。

呪いのビデオ Part 47 レビュー【コロナよりもほん呪を見よう週間】

最近、岩澤時代のほん呪を時系列でレビューしてますが、これは偶然です。ただ、今回から始まるメインエピソードが長編なので自然に次は48巻のレビューとなるでしょう。少々お付き合いくだされ。

 

で、47巻まで達した呪いのビデオシリーズ。

これ、例えるなら北海道から順に沖縄まで47都道府県全部数えるのと同じ数ですよ…。

 

じゃ、いきますか。

 

 

• 泥人形

レベル 3.4 / 5

内容

投稿者の水野さん達はとある温泉地へ旅行にきており、旅館の一室で撮影された映像。

水野さん達がトランプに夢中になっていると友人の携帯に着信が入る。しかしその着信は投稿者・水野さんからであった。水野さんは当然電話などかけていないのだが…。

恐る恐る出てみる友人。その友人を映すと背後に泥だらけの子供の姿が映る。

感想

子供なのに「泥人形」とは…。掴みとしてはバッチリかと思います。

 

 

• マヨヒガ

レベル 3.7 / 5

内容

投稿者の塩谷さんは友人の三宅さんに誘われて、三宅さんのバイト仲間である梶原さんとある湖畔の温泉地へ旅行に行った際、道に迷い偶然辿り着いた廃墟の屋敷を探索した際に撮影された映像であるという。

その際の映像に不可解な人が映っていたというのだが、それは帰り際にファミレスに寄った際、男4人で訪れたはずが店員は水を5杯運んで置いていったという。残り1つは梶原さんの横に置かれたという。

それから帰ったあと、梶原さんに異常が発生しているという。梶原さんとカラオケでバイトをしている三宅さんによればボックスの清掃に行った梶原さんがなかなか帰って来ないので行ってみると誰もいないはずのボックスで誰かと談笑している姿を目撃したという。その後、梶原さんは精神に異常をきたし、実家にて療養中との事であった。

バイト仲間とお見舞いに行ったのだが、梶原さんはひたすら『約束… 約束…』と繰り返していたそうだ。

 

スタッフは塩谷さんと合流し、問題の映像が撮影された廃墟へ向かう。

塩谷さんらは近道としてメインから外れた山道で見つけた廃墟だと言うがそれらしき廃墟は見当たらないのである。確かにあった筈の廃墟は存在しなかったのである。

ここで地元住民に廃墟に関する話を聞いてみるがこれといった手掛かりは見つからない。

その時、地元のおじさんから興味深い事実が。

それは、ありもしない建物を見たという人がいるという話があり、山中の林道を走っていると突然現れるというものであった。地元民の間では "狐に化かされた" と噂されたというのだが…。

柳田國男の『遠野物語』において、「マヨヒガ」という説話がある。その内容とは、

ある日、村人が山深い森の中で道に迷った。

すると、山中に見知らぬ屋敷がある。

人が住んでいるような気配はするのだが、誰もいない。

村人はしばし休憩をとった後、屋敷を後にした。

そして、ようやく山を抜けることが出来た。

後日、村人はもう一度、その場にいってみるが、

どうしても屋敷を見つけることは出来なかったという。

問題の映像は廃墟の探索中、梶原さんの背後に2度、女性の顔が現れる。それはまるでそこに女性が居てもおかしくないほど自然に映り込んでいた。

感想

岩澤が取材で訪れた民家の犬が(恐らく)岩澤に挨拶しに来るシーン、岩澤がスルーしたらめちゃくちゃ吠えられてて笑った。

問題の映像はさほど恐怖度があるわけではないけど在りもしない場所に辿り着いてしまうという展開は秀逸かと思います。因みに取材で訪れていた湖畔の温泉地は山梨県の河口湖付近だと特定できました。

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オレンジ色でなぞったように、「足和田ホテル」の脇を右折して入っていきました。

 

 

• シリーズ監視カメラ 公衆トイレ

レベル 1.7 / 5

内容

とある市街地の公衆トイレの前に設置された監視カメラ。奥が男性トイレ、手前が女性トイレであると思われる。すると女性トイレの照明が明滅を繰り返す。すると明滅の中に女性と思しき影が悶え苦しむような影が浮かび上がる。

この公衆トイレではかつて女性が焼身自殺を図ったという事件があったという。

感想

シルエットのみ、増して踊ってるようにも見えるしあまり怖くない。大昔にヨーロッパで流行した奇病、「ダンシングマニア」を思い出した。

 

 

• 漫才の練習

レベル 3.4 / 5

内容

投稿者と友人は大学の文化祭で発表する漫才の練習風景を撮影していた。漫才が流れる中、画面がフリーズしノイズが走ると友人の身体が透けている。その背後に手招きをする人影が映り込んでいた。

後日、この友人は変死してしまったのだというが…。

感想

不気味ではあるけど漫才が寒すぎてそっちのが背筋凍るわ。

 

 

• 心の闇

レベル 3.6 / 5

内容

投稿者が会社の同僚と打ちっぱなしに行った際に撮影された映像。映像最後に同僚の首が無くなっている。よく見ると首から上が煙のように歪んでいる。投稿者はこの異変に気づき、驚いた拍子で録画を止めてしまった。

この同僚は後にノイローゼとなり首吊り自殺を図ったという。命に別状は無かったが重い後遺症が残り、現在も植物人間であるという。

動画に起きた異変は彼の心の訴えであったのであろうか?

感想

画面が横向いたり縦向いたり見づらいわ!首から上が萎んだ風船みたいになってて笑…、いや笑えない。他の方のレビューによると「盆栽」と呼ばれているそうでやっぱり笑う。

撮影地は東京江戸川区臨海町の「ロッテ葛西ゴルフ」。看板にモザイクがかかってませんでした(笑)。向こうに見える観覧車は葛西臨海公園でしょうね。

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• 廃墟の演奏会

レベル 4.6 / 5

内容

廃墟探索を趣味としている投稿者が関西のとある廃屋を探索した際に発見したビデオテープを持ち帰って見たところ不気味なものが映っていると投稿したものである。

また投稿者はその後に友人と電話したところ友人に「誰かと一緒にいるの?」と聞かれたという。どうやら友人には投稿者以外の女の声が聞こえたのだというが…。

問題の映像はピアノの演奏会を撮影したビデオであり、女の子がステージのピアノを演奏している様子を客席から撮影したものと思われる。するとステージ上の女の子の背後、左側から女性と思しき影が女の子に近づいてくる。

その後、カメラは客席の足元を映す。前の列のパイプ椅子らしきものが映っている中、演奏中のピアノの音に紛れて明らかに違う旋律のピアノの音が聴こえてくる。その上何かを呟くような女の声が混ざり始めると前の席から長い髪が垂れ、こちらを覗き込むような女の顔が現れる。

後に調べたところ、このビデオテープが見つかった廃墟には夫婦と娘が住んでおり、娘は幻聴を聞くようになりハサミで耳を突き絶命したというのだが…。

感想

ゴッホか!というツッコミはさて置きなかなかの映像ですよ。影の出現 → 別の旋律 → 女の声 → 女の顔というパチンコでいえば激アツリーチなんでしょうけど、顔が現れる前にメンタルがやられそうなヤバい雰囲気が醸し出されてて、これはおっかない。バックストーリーもヤバすぎでしょ。

 

 

• 死返 まかるがえし 前編

レベル 3.8 / 5

内容

スタッフ・菊池が2本の投稿映像について気になることがあると報告する場面から始まる。

1本目の投稿映像は大学生の鈴川さんが水族館へ行った際に撮影されたものである。その後、鈴川さんの投稿映像に映る友人・斉木さんが行方不明になってしまったという。

その1週間後、差出人不明の投稿映像が送られてきた。なんとその映像は斉木さんが鈴川さんと同時刻に撮影された水族館の映像であった。鈴川さんの映像に映る斉木さんはデジカメを持っていることから、この映像は斉木さんが撮影したものではないかと思われる。

鈴川さんへ取材をすると、鈴川さんは3ヶ月前に斉木さんに誘われて水族館へ行ったのだという。その帰りに寄ったレストランに行って食事をしていた際、斉木さんは「電話をしてくる」とだけ言い、外に出て行ったきり行方不明になってしまったという。

後日、水族館で撮影したビデオを確認すると映像の中にノイズが走り、画面が変わる。それはソファーに腰かけた斉木さんの後ろの鏡に老婆が映り込む、という奇妙なものであった。

また、斉木さんは水族館へ行った際に気になることを言っていたという。佐伯さんは派遣モデルの仕事をしているのであるが、水族館へ行く数日前に "嫌なこと" があったのだという。

念のため、差出人不明の映像を鈴川さんに見せたところ、確実に斉木さんが撮影した映像であると指摘し驚きを隠せない様子であった。

ここでスタッフは斉木さんが使ったと思われるレンタルスタジオを調査する。そこには映像にある老婆が映っていたソファーと同じ物が置いてあった。

その後、レンタルスタジオでアルバイトをしている米田さんという人物とコンタクトを取ることができた。

米田さんによると、斉木さんがスタジオを使った時、田沼と名乗る4,50代の男性が借りていたという。その際、貸出時間を過ぎても戻ってこなかったため、スタジオへ出向くと無数のカエルの死骸や血のような液体がばら撒かれていたという。

これは規約違反なので田沼に連絡をすると別の人に繋がったという。嘘の電話番号なので「田沼」という名前も偽造の可能性が高いという事であった。

差出人不明の映像には鈴川さんとは違うアングルで老婆が映っており、

『お前の身体にしよう』

と雑音に紛れて入っていたのである。

感想

ほん呪シリーズ屈指のエピソードと名高い『死返し』がいよいよ始まりました。今後展開が目まぐるしいので感想は控えます。

 

 

まとめ

『廃墟の演奏会』が印象深く怖かったなぁ、と思います。感想が下手か。

なかなか気が進まずに1ヶ月近く放置しておいたのを今日書き上げました。下書きが溜まっているので次回のレビューは48巻…、ではないかも。

 

 

あとがき

新型コロナウイルスが大流行してますね。

トイレットペーパーのデマ流した奴は一生うんこ拭けなくなればいいのにね。

 

また次回!

【呪いのロケ地】ほん呪ロケ地・撮影地まとめと考察 Vol.3

さて、今回は大好評企画、【シリーズロケ地】。

思うようにほん呪を観る時間が無くなってきているのでこの企画に走ります。全力疾走。

まだまだ紹介しきれてない場所が多数あるのです。地道にやっていきましょう。

 

 

窓(Part 5)

神奈川県鎌倉市鎌倉学園中学校 高等学校

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Part 5・呪われた学校編で紹介された窓から覗く人影の姿… ではなく当時のスタッフ・中村義洋が女子学生達に頼んで窓のある理科室にカメラを設置するのを頼むという暴挙に出た『窓』。肝心の映像は理科室奥から人の顔が浮いて映っておりましたね。

鎌倉の名所「建長寺」のすぐ横にある鎌倉学園という私立学校のようですが、なんと、男子高みたいです。しかも自殺者が1名もいないという話ですが…。

桑田佳祐の母校らしいです。

 

 

事故(Part 15)

東京都江東区若洲海浜公園

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OLが凄惨な末路を辿ってしまうPart 15トップランナーの『事故』。

映像に映る風力発電機はIHIが建設した国内最大級のものである、とのこと。事故現場は多目的広場北側の片側1車線道路みたいです。

 

 

不倫カップル(Part 22)

東京都文京区・東京ドームシティ ラクーア ヴィーナスラグーン

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不倫相手の娘と思しき顔が鏡越しに映ってしまう『不倫カップル』。

東京ドームシティアトラクションズの水上メリーゴーランド「ヴィーナスラグーン」で撮影された映像。よく見るとメリーゴーランドが回転しながら水上を移動するんですね。

ラルクの「Blurry Eyes」のPVを思い出してしまいましたよ。

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これはとしまえんですけどね。

 

 

文化祭(Part 23)

東京都小平市朝鮮大学校

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チマチョゴリを着たような不気味な女性が一瞬にしてワープする、この世ならざる不気味さが際立つ『文化祭』。

確か投稿者は大阪から母校の朝鮮学校の文化祭を撮影して懐かしんでいる感じでしたね。どえらいモノが映ってしまいましたなぁ…。

 

 

廃神社(Part 23)

群馬県勢多郡東村(現 みどり市)・武尊神社

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呪いの老婆伝説と過去の悲惨な歴史が明るみになっていく『廃神社』。

場所は群馬県みどり市、草木ダム付近の武尊神社という廃神社。ほん呪効果なのか肝試しに来る連中が絶えないそうで。

カップルが途中立ち寄った美術館はおそらく神社から程近い「富弘美術館」かと思われます。

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また、インタビューは県境を超えて、お隣栃木県にも範囲が及んでおり、足尾町の「古河橋」付近が映されていました。

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熊野観光(Part 25)

和歌山県那智勝浦町熊野那智大社

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タイトル通り、和歌山の熊野を観光した際に異様なモノが映り込んでしまった『熊野観光』。

那智の滝那智大社が映像に収められています。肝心のシーンは扇祭というお祭りかと思われます。

熊野といえば古より信仰の土地であるためこの世ならざる者が民衆に紛れている事もあるのかもしれませんね。

 

 

戦争遺跡(Part 28)

長野県長野市・松代大本営

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防空壕に大砲の音、阿鼻叫喚の断末魔が鳴り響いた『戦争遺跡』。

撮影された長野の松代大本営は太平洋戦争の際に当時の埴科郡松代町に日本の政府中枢機能移転のために掘られた地下坑道跡で、戦争の影響を懸念して東京から皇室や日本の政府機関を長野へ移す取り組みがあったとか。

また、付近にある3つの地下坑道のうち1つは皆神山という山にあるのですが、皆神山は日本のピラミッドと言われるほどの独立峰、しかも火山でオカルトマニアの心を惹きつけています。

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本当綺麗ですね。当初、皇居は皆神山に移転されるという予定だったとか…。

 

 

仏像(Part 39)

東京都練馬区 石神井台・三宝

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暗闇の中、シャッターのフラッシュに紛れて観音像に映り込んだ顔が印象的な『仏像』。

ナレーションでは地方へ里帰りした際に〜とかありましたけど友人が「都内にもあるんだ」的な発言をしちゃってますし、がっつり23区内です。

練馬だし。

 

 

心の闇(Part 47)

東京都江戸川区・ロッテ葛西ゴルフ

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同僚の首がえらい細くなっちゃった『心の闇』。

前方に見える観覧車は葛西臨海公園のものでしょう。筆者も幼い頃、大宮に住んでいてここら辺はよく遊びに来てました。

 

 

警官人形(Part 50)

山梨県山梨市

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警官人形の顔が浮いてこちらを睨むような不可思議な事象が発生した『警官人形』。

冒頭で若者たちが車内で騒いでいた場所はこの道沿いにある「デイリーヤマザキ 山梨万力公園前店」でしょう。因みに筆者が一昔前にお世話になった心霊スポット配信者のDORUDODUさんがよくここに行ってました(笑)

裏手には馬頭観音があるとの事で何かしら曰くのある場所なのかと感じさせますよね。

 

 

…はい!今日はここまで。

次はレビュー、いきたいところだけど、どうなることやら…。

呪いのビデオ Part 46 レビュー【東京のビジホに現れた全裸女体とお菓子ぶちまけ男の襲来】

一般投稿により寄せられた恐怖映像を紹介していく「ほんとにあった!呪いのビデオ」。

もとい

一般投稿により寄せられた恐怖映像を紹介していく「ほんとにあった!呪いのビデオ」を紹介していく「ほんとにあった!呪いのブログ」。

嬉しいことに更新ラッシュの今月、訪問者が過去最多を記録しました。ありがとうございます。

 

さて、前の45巻がハイクオリティなものでしたが今回はどうなるのか?!

 

いきましょう…

 

• シリーズ監視カメラ 漂流する写真

レベル 3.8 / 5

内容

投稿者の古畑さんは差し迫った状況にあり、自宅リビングに監視カメラを設置した際にそこに有り得ないモノが映っていたという。

封筒にはビデオテープと妙な写真が添えられてあった。

古畑さんの自宅は新築の家具付き物件で即契約したという。ちなみに古畑さんはこの部屋の1番目の住人である。しかし家を借りたその直後から異様な感じがしてならないのだという。台所の方から妙な気配を感じるのだという。

そんな或る日、仕事から帰ると台所に置いてあった皿が割れていたのだという。それから古畑さんは体調を崩してしまったという。何が起きているのか知りたい古畑さんは台所へ向けて監視カメラを設置した。

カメラの映像にはひとりでに落下する雑誌、そしてカウンター式の台所から女と思われる姿が現れ、それは目の前の仕切りを貫通してカメラのあるリビングまでやって来ると食器棚の隙間に入り込んでいった。

食器棚の隙間を調べたところ、前述した妙な写真が出てきたのだという。その写真は白黒写真であり女性の頭部が不可解な消え方をしているという不気味なものであった。

この写真についてマンションの施工会社などにも問い合わせたが手掛かりは皆無であった。この写真を懇意にしている霊能者に鑑定してもらったところ、この写真には霊力が宿っており、所有者(特に男性)には悪影響を与える危険性があるという。

古畑さんは投稿後、体調も回復し怪奇現象も起きなくなったという。

感想

初っ端から映像と写真のダブルパンチですよ。新築のマンションなのになぜ古い写真があるのか。なぜ古畑さんの所にあるのか、謎めいてます。写真も神社と思しき場所の石碑の前で撮影されてるもので些か不気味さを増してます。

それよりも台所に現れた女性がどことなくガラケー女に似てるというか、そんな感じがするんですよね。

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• クラクション

レベル 3.1 / 5

内容

投稿者の男性は恋人と、とある夜景スポットへデートに行った際に撮影したものである。一通り夜景を見て回る投稿者カップル。帰り際、駐車場で短いクラクションが鳴る。しかもそれは投稿者の車であった。動揺しながらも車が近づく投稿者。すると車の下からこちらを見つめる男の子の顔が映っていたのである。その男の子の目はキョロキョロとあたりを見回してるように見えるのだが…。

この駐車場ではかつて、男の子が誤って車に轢かれてしまうという痛ましい事故が起きた場所であったという。

感想

短く鳴る甲高いクラクションの音はあまり見ないタイプの映像だと思います。車の下からこちらを覗く男の子の顔も目がギョロッとしていて怖いです。

 

 

• タロット占い

レベル 2.3 / 5

内容

投稿者が女性の友達2人と飲んでいた際、酔った勢いでカメラを回していたというのだが、恐るべき事象が発生していたという。

友達の1人が最近「タロット占い」に嵌っているというんで、もう1人の友達が占ってもらう事になった。3枚のカードが並べられているテーブル。その3枚は今後の人生を表す絵柄が描かれており、3枚目をめくると、鎌を持った人物が描かれたカードであった。

その時、画面に赤いモヤのようなものが映り込むのだが、それが人の顔になって近づいてくる。しかし投稿者は気づいていないようであった。

ちなみに3枚目に引いたカードは「死神」であり、占ってもらった友達は数ヵ月後、線路に転落し電車に轢かれ亡くなったのだと言う。

感想

タロット占いなんかに運命だの人生だの決められちゃ困るわな?こういう占いを信じちゃう人、僕は生理的に無理。すぐ浮気すると思う(偏見)。前まではタロットにハマってたけど今度は裁縫〜、とか言ってそう(ド偏見)。

映像は衝撃系なんだろうけど怖くはないな。

ブルー・オイスター・カルトに『タロットの呪い』っていうアルバムがあったっけな。代表曲、その名も「死神」が収録されている名盤です。

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(Don't Fear) The Reaper

(Don't Fear) The Reaper

  • Blue Öyster Cult
  • ハードロック
  • ¥255

 

 

• 嫉妬

レベル -

内容

投稿者はなんと女子中学生の岩井さん。投稿映像は岩井さんの母親が男性と口論になっているものであるが、アングルからするに隠し撮りをしたものだと思われる。

岩井さんの母親は心筋梗塞で他界してしまったのだという。その際の遺品整理でこのビデオテープが見つかり投稿に至ったという。

映像に映る岩井母と対面で喋っている男性には心当たりがあるようで、友人の前園朋美さんの父親なのだという。朋美さんは映像が撮られた半年前くらいに不登校になっており、その直後から朋美さんの父親が紗英さんの家に押しかけてくるようになったという。

曰く、朋美父はいじめを疑い各家々に訪問し、いじめの有無を問いただし謝罪を要求していたという。しかし岩井さんは朋美さんを虐めた事は全く無いし、周囲から虐めや嫌がらせを受けている気配も無かったという。

朋美父は岩井母が亡くなった事を知ると家へ来なくなったという。投稿映像が撮影されたのは岩井母が亡くなる2日前であり、この頃から岩井母は様子がおかしく、台所作業をしているときに「いなくなればいいのに…」と、独り言をつぶやいていたという。

岩井さんと朋美さんは小学生の頃から同級生であり、朋美さんは小学校の頃は明るく成績もいい優等生であったが、中学に入った途端、暗くなり岩井さんと話をすることも少なくなったという。それから不登校になり今でも学校へ来ていないという。

ひとまずスタッフは朋美さんの家を訪れてみることにした。しかし不在の様子であり、名刺と手紙を残し後にした。

その数日後。

スタッフ・長田は朋美さんの姉・文香さんから電話がかかってきたという。直接会って話をしたい、という事であり何かしら差し迫った状況にあるのではないかと危惧する。

後日、文香さんに取材を行った。

文香さんは「本来話すべき事ではない」と前置きをした上で前園家の異常な状況を告げる。文香さんは朋美さんとは3歳違いの姉であり、現在は高校生である。朋美さんは元々勉強好きであり、有名私立中学校を目指して励んでいたが受験に失敗したという。

受験に落ちたことが原因で朋美さんの様子がおかしくなったと語る文香さん。

現在、朋美さんはうつ病を患っており夜中になると暴れ出すという。朋美父がそれを見て虐めを疑い、助けたい一心で同級生の親御さんの家へ押しかけて虐めの有無を問いただしていたのだという。

朋美父と朋美さんは当初は精神科に通院していたものの病状は回復せず、現在はとある宗教施設に通っている事を明かす文香さん。曰く、その宗教施設で「動物霊が取り憑いている」と言われているのだそう。

しかし、宗教施設に通わせるより病院へ通った方が良いに決まってることは文香さんも分かっているようであった。しかし父親は取り合ってくれないという。

改めて、文香さんを通して朋美父へ取材を申し込んだが、それは叶わなかった。

 

問題の宗教施設のホームページには除霊などを行っているという事は書かれておらず、あくまで建前で別の活動をしているという事であった。

施設周辺の住民へ聞き込みを行うと除霊目的で訪れる人が多いのだという。しかし、最近では施設から女性の叫び声などが聞こえる事もあるというのだが…。

感想

家庭内のドロドロが垣間見れるというか、どこかピリッとした印象を受ける作品。主な感想は後半にて。

 

 

• ビジネスホテル

レベル 4.2 / 5

内容

地方に住む投稿者と恋人が観光で東京を訪れた際に撮影された映像であるという。

初めての東京ということでテンションが上がっている投稿者とその彼女。しかしカメラが一瞬バスルームの扉を映すと、さっきまで閉じてた扉が少し開いている事に気付く投稿者。バスルームの電気を消し、ベッドの上の彼女を映すと背後に半透明の全裸と思しき女性がおりこちらに両手を伸ばしていた。

気づいた投稿者はカメラを放り投げトンズラこいて一目散に逃げ出すと彼女も追って逃げる。しかし誰もいないはずの部屋に不気味な女性の含み笑いが録音されていた。

感想

映り込んだ女性は人間というよりマネキン(?)みたいな無機質な感じで不気味です。顔はのっぺらぼうだけどちゃんとおっぱいと乳輪があってエロいんですよねぇ、これ。ラブドールみたいな感じですかね。それよりカメラを放り投げて声が録音されるっていうのはPart 25の『不気味な女』を踏襲している様にも思えます。

 

 

• ホームレスの遺品

レベル 4.4 / 5

内容

投稿者はボランティアでホームレスの支援活動を行なっている。或る日、投稿者が受け持つ地域のホームレスが亡くなったという。そのホームレスの遺品であるビデオテープが今回投稿された映像であるという。

約1分ほどのVHSの映像。それは亡きホームレスの家族や子どもたちがはしゃいでいる映像であるのだが、映像の途中に砂嵐が映し出されると砂嵐の中に巨大な顔のようなものが現れ何かを叫んでいる。その直後、

『許さない…』

と聞こえる。また今度はマンションの廊下の映像へと切り替わるのだが、映像にブロックノイズが走るとそれが多数の人間の目であることが判る。

このビデオを所有していた今は亡きホームレスはかつて事業に失敗し借金を抱え、家族と無理心中を図ったのだという。しかし男性だけが死にきれずにシャバに出てきてホームレス生活を余儀なくされていたという。映像に入り込んだ「許さない…」の声と複数の人間の目は無理心中によって亡くなった、映像に映る家族の怨念とでもいうのだろうか…。

感想

恐怖感、不気味さはさて置き、ここまでのコンボに打ちのめされると「ヤバい」としか言えません。それにホームレスの遺品を持ち帰り観るという投稿者の常軌を逸した行動もちょっとヤバいと思うんだけど…。にしても、このホームレスの過去がエグ過ぎる。恐らくは映像内の子供達も無理心中によって道づれになったのでしょう。そんな負の思いを抱えていたであろうホームレスの男性の気持ちったら…。想像を絶するレベルだと思います。

 

 

• 生き人形遊び

レベル 3.2 / 5

内容

投稿者の笠島さんはオカルトや超常現象に興味があり、「ひとりかくれんぼ」と並ぶ降霊術、「生き人形遊び」というものを実践した際に過程を記録した映像であるという。

ここではその方法は端折って書くので気になる方は調べていただきたい。

2枚の合わせ鏡の中に無造作に置かれた1体の市松人形。その隣には蝋燭があり、笠島さんは結局何も起きなかったのでこれを終わらせる手段として蝋燭に息を吹き消す。すると蝋燭が消える直前、左側の鏡の中に女の子のような顔が出現し人形の方を見ているのだが…。

笠島さんによるとこの市松人形はオークションで落札したものであり出品者は東海地方に住んでいる人だという。しかし出品者の住所を調べたところ、とある村に住んでいるというのだが、なんと、数年前にダムに沈んでいる村であることが発覚した。

一体この人形にはどういった過去があるのだろうか。笠島さんが神社でお焚き上げを行った今、それを証明できるものは何一つないのであるが…。

感想

映像に映る女の子が可愛い。どこかアンニュイな感じを醸しているんだけど、よく見たら目玉だけ人形の方を見ていたんですね。こういった遊びをふざけ半分でやるという投稿者の方が怖いんだけれども…。

 

 

• 続・嫉妬

レベル 4.6 / 5

内容

スタッフの長田は投稿者の岩井さんから衝撃的な事実を聞かされたという。朋美さんが亡くなったとのことである。朋美さんは例の宗教施設から脱出した際に不幸にも車に撥ねられ命を落としてしまったのだという。

その後スタッフは朋美さんの姉・文香さんへ連絡をするが繋がらないのである。

更に長田は岩井さんから気がかりな話を聞いた。

それは小学生時代、朋美さんの親友であった松原さんから聞いた話であるという。それは松原さんが卒業間近に朋美さんから "ある相談" を受けていた、という話であったがスタッフたちには俄かに信じがたいものであった。

その為、現在は家庭の都合で地方に住んでいるという松原さんをスタッフルームに招いて話を聞くことにした。

松原さんは中学に上がると同時に引っ越してしまったために、中学以降の朋美さんのことについては詳しくなかったという。

そんな松原さんは小学校の卒業式の前、朋美さんから受けていた相談の内容を話す。

それは半年前くらいから朋美さんの元に差出人不明の手紙が届くようになった。その内容は「受験に落ちろ」「お前なんか死んでしまえ」という脅迫めいたものであった。いずれもパソコンのテキストで書かれているため、誰が書いたのか分からなかった。当時朋美さんは私立の中学校へ進学するために受験勉強をしていたそうなのだが、受験に失敗すると同時にその手紙は送られてこなくなったというのだが…。

そんな或る日、朋美さんは姉の文香さんからノートパソコンを借りた際、朋美さんに送られてきた脅迫紛いの手紙の文面を見つけてしまったのである。

手紙を送っていた張本人が文香さんであったことを知ってしまった朋美さんはそれ以来、文香さんを恐れるようになったという。また、口もきけず家に帰るのも怖いと溢していたという。

当時の松原さんはどうして良いか分からずに的確なアドバイスを出してあげれなかったことを悔やみ涙する。川居は彼女を宥め、岩澤はハンカチを差し出し、彼も涙を拭っていた。

 

そしてスタッフは推論に行き着いた。

投稿映像に映る不気味な女の顔は文香さんの嫉妬の念が生み出した生霊であり、精神に異常をきたしてしまった朋美さんは両親から介護を受けるが、そこでも両親の気持ちが朋美さんに傾くほど、文香さんの嫉妬の念は強くなっていったのではなかろうか?

岩井母の死も、文香さんの生霊が取り憑いていたとすれば亡くなる直前に呟いていた『いなくなればいい』という独り言も説明がつく。

その後スタッフは文香さんへ取材を行うため彼女の自宅へ行くのだが父親が出てきた。文香さんに取材をする旨を告げると強い口調で反発する父親。その後川居カメラの存在に気付き襲いかかって来たのである。その後は部屋に入ってしまい出てくる事はなかった。

その後日、再び訪れると空き家になっていた。近所の住民に黒い噂が立ち込めていたというが…。

 

問題の映像は岩井さんの母と朋美さんの父が話をしている。『教育がなってない』など暴言を吐く朋美父に呆れる岩井母。謝罪を要求したり、岩井母の発言が仇となり激昂しテーブルに置いてあるお菓子をぶちまける朋美父。そんなやり取りの後、朋美父の背後に女の子と思しき顔が現れ徐々にこちらを振り向くと隠し撮りに気づいたのか、ノイズと共にカメラの前に凝視するようにアップで映る女の顔が映っていた。

感想

嫉妬心って誰にもあると思いますが、特に女性の嫉妬は醜いものですよ。マルチな妹である朋美さんに嫉妬した姉の文香さん。ところが手紙を送ったりやってる事が本当にチャチな事で呆れてしまう。でも負のエネルギーのベクトルは一人一人違うので、それがピークに達し生霊として周囲に悪さをする。怨念は誰にでも備わってるから生きる事は難しいんですよね、多分。

肝心の映像はかなり怖いレベルだと思います。ただ、内容が内容なんで人間の方が怖いな、と思ったのが正直な感想。

嫉妬(KURID/PHANTOM mix)

嫉妬(KURID/PHANTOM mix)

 

ちなみに岩井母はTOUR 2000 REALの頃のhydeみたいな服着てます。


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まとめ

割と粒揃いな印象でした。というか長田がしれっと復帰してて笑う。松原さんが泣いているシーンで川居と岩澤の優しさが見れて良いなぁと。

 

 

また次巻!

 

呪いのビデオ Part 35 レビュー【ハメ撮りカップルの悲惨な末路とは…】

今回は遡って35巻のレビューとなります。

この巻、筆者がまだほん呪フリークになる前の5~6年前に一度観ているんですよね。当時不眠症昼夜逆転に悩んでて、朝方、近くのビデオ店で35巻を借りた記憶があります。

なので大まかには覚えてはいたんですけど、改めて見てみると違う視点で見れるので変わってくるなぁと。

 

いきましょう。

 

 

• 中古ビデオカメラ

レベル 3.9 / 5

内容

投稿者はフリーマーケットで中古のビデオカメラを購入した際に、おまけとしてついてきたDVテープを見てみたのだという。その映像はどこか異国情緒溢れる観光地で撮影されている映像であり、外国人の女性たちがタンゴを踊っている。その時、画面がフリーズして乱れると右側に黒い影のようなものが広がり、その中に悶絶したような巨大な顔が現れる。

投稿者はこの映像を見た後、あまりの恐怖に背筋が凍りつき嘔吐してしまったそうである。

感想

一見海外っぽいですが三重県の「志摩スペイン村」で撮影された映像のようです。
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この頃の中村氏のナレーションは完全に声のトーンが怖い。それもあってか1発目から衝撃度の高い不気味な映像だと思います。

投稿者が吐くって珍しいですね。「皆さんもこの映像の見過ぎにはご注意いただきたい…」ってナレーションあったけど逆に見過ぎる人の方が怖いよ(笑)

 

• 海岸

レベル 0.7 / 5

内容

投稿者たちがとある海水浴場へ遊びに行った際に撮影された映像。水着姿の女性が寝そべるデッキチェアの下に焦げたような黒い腕が映っていた。

この海岸は太平洋戦争中、戦争による死者を埋葬する場所が無かったため、この砂浜に遺体が埋められたのだという。

感想

腕。以上。

 

 

• シリーズ監視カメラ 河川

レベル 1.8 / 5

内容

河川の増水や氾濫などを監視する為に設けられた監視カメラの映像。監視カメラには橋が映っており、人々や車が行き交う。その時、自転車に乗った男性が橋を渡るのだが、自転車の後ろ、男性にしがみつくように髪の長い女性が映り込んでいた。一見すると2人乗りをしているようにも見えるのだが下半身が消失している。

感想

河川かと思ったらそっちかい(笑)髪が長いというだけでなんか不気味ではあって興味深い仕上がりの映像です。

 

 

• 肝試し 前編

レベル -

内容

投稿者の吉田さんはアルバイト先の友人である宮前さんと一緒にお酒を飲んだ勢いで自宅近くにある心霊スポットとして名高い公園を訪れていた際の映像である。宮前さんはオカルトや心霊スポットなど、そういう類が凄く好きであったため、乗り気では無い吉田さんを連れてその公園へ行ったのだという。

そこには結核病棟の廃病院があるという話であったのだが、病院の廃墟は壊されて公園として整備されていたのである。吉田さん達はその公園でカメラを回していて、そこに妙なものが写っていたのだという。

その後は特に何事もなく宮前さんの自宅に帰ってきた吉田さんと宮前さん。

しかし、自宅に帰ってきてからの宮前さんの様子は明らかにおかしく、無言になってしまい何を話しても上の空という感じだったという。そんな中、吉田さんは腹痛に襲われてトイレに駆け込む。すると、

『そういうことから始まったんだ』

という宮前さんの声が聞こえ、彼は徐に家を出て行ってしまったという。吉田さんは朝まで彼の家で待ってみたのだが宮前さんが帰ってくる事はなかった。

吉田さんは用事があったため、宮前さんの家を空けたが夜に戻ってくると鍵がかかっていたのだという。その後、宮前さんはバイト先にも姿を現すことがなく、結局クビになってしまい、現在も連絡がとれない状態であるという。

児玉Dと演出補・長田は映像が撮影された公園へと出向くが、確かにそこは「公園」であった。調べてみるとその公園にはかつて結核病棟の廃墟があり2000年代に入ってから解体されたとのことであった。また心霊スポットとしても名高い場所であったことが判明する。

その後、吉田さんから連絡が入る。

吉田さんによると、バイト先の店長に事情を話して、宮前さんの実家の連絡先を聞くことができたという。吉田さんは宮前さんの実家へ電話すると、宮前さんは実家で病気の療養中であることが判明した。しかし宮前さん本人に電話を代わってくれと頼んでもいかんせん具合が悪く、代わってくれなかったのだという。

そこでスタッフは宮前さんの元恋人に取材を申し込んだ。

感想

長田の関西訛りが気になりますね。それと長田の背後にある菊池の遺影のような写真にしか目が行かなかった(笑)

ちなみにこの公園は中野にある「江古田の森公園」という場所で、実際に2007年に公園として整備される前まで中野病院という病院廃墟があったそうです。

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• 家族旅行

レベル 4.1 / 5

内容

投稿者と家族はカニで有名な観光地へ旅行へ行った際、旅先の旅館で撮影された映像である。カニが並ぶ夕食のシーンから一転、部屋を引き払う前に撮影された子ども達がはしゃぐ映像の中、窓の外からこちらを覗く女が現れる。この部屋は2階であり、投稿者の話では外に誰か立てるようなスペースは無いようである。

感想

元祖・恐怖映像というか、地上波でも見かける映像です。なので筆者が子供の頃に初めて観たんですけどその時はあまりにも怖かったです。今観ても不気味だなぁと思います。というか夕食のシーンがカニ・オン・パレードで笑うし家族がカニを食らうシーンもモザイクのせいで何がなんだか分からないし、テレビ(?)からXの「Forever Love」が流れてて笑った。

 

 

• 黒い物体

レベル 4.3 / 5

内容

投稿者の秋山さんが恋人と渋谷・道玄坂にあるラブホテルへ泊まりに行った際、携帯カメラで撮影した映像。映像内で秋山さんは恋人にヤってるところを撮影しないか?と言うが断られてい(そりゃそうだ)。

しかし、男という生き物は諦め切れないものである。恋人のシャワーシーンを隠し撮りする秋山さん。恋人の裸体には全身モザイクがかかっているのであるが…。そんなおふざけを続けていると、携帯カメラの前を黒い影が横切る。その影に気づいた秋山さんは影のいた方向にカメラを向ける。すると黒い女性の頭部と思しき物体がカメラに向かって近づいてくる。慄いた秋山さんは「チョット… 何かいる!!!」恋人に助けを求めるが恋人は何も居ないと言う。

後日、そのホテルについて調べたところ、心霊マニアの間ではかなり有名な曰く付きのホテルであったことが判明した。男に物凄いフラれ方をした女性が自殺したという。

秋山さんは取材の数日後、電車に飛び込み自殺をしてしまったという。

感想

本巻の白眉コーナーです。黒い女の頭部が一定のスピードで近づいてくるシーンは戦慄もの。しかし、SEXを撮影しようと言って拒絶されたり、挙句シャワーシーンを隠し撮りしたと思えば、招かれざる者に弄ばれ結局恋人を呼ぶという秋山さんの情けなさには少し笑える。でも彼の自殺が事実なら笑えないけど。

 

 

• 暗闇から…

レベル 2.9 / 5

内容

投稿者の梶山さんは息子の幸一くんと夜、花火をしている動画を撮影し、九州に単身赴任中の父親に元気でやっているということを伝えるために動画を撮影していた。

動画を撮影した翌日、幸一くんは首の痛みを訴えたという。幸一くんの首には痣が出来ており、病院で打撲と診断されたという。梶山さんは改めて花火の動画を確認すると光一くんの肩から首にかけて青白い手が彼の首を掴んでいた。

感想

手…、なんだけど青白い不可解な手は大きさとか色とか不気味この上ない映像だな、と思います。しかも割とはっきり映っているので部位ではあるものの、恐怖度はそれなりに高いかと。

 

 

バナナの叩き売り

レベル 2.4 / 5

内容

現在では縁日でもほとんど見かけることの無くなった「バナナの叩き売り」。投稿者は偶然街の中でこのバナナの叩き売りに遭遇して物珍しさに撮影したという映像。よく見ると、売買で使われている鍵テーブルの下から逆さになった人の顔と思しきものが一瞬映り込む。

感想

例の顔なんですが、よく見つけたなと思うほど申し訳程度に小さく映っています。ただ、逆さにしてアップになるにつれてちょっと怖いなと思いました。っていうか、いくらなんでも顔小さすぎ…。

 

 

• 肝試し 後編

レベル 4.2 / 5

内容

スタッフは宮前さんの恋人であったという沢井さんへインタビューを行う。沢井さんは宮前さんとお祭りに行く約束をしていたのだという。しかし待ち合わせ時間になっても彼が現れなかったために彼のアパートへ行ってみることにしたという。するとベッドでボーッとしている宮前さんの姿が。沢井さんは激怒していたのだが宮前さんは態度を変える事はなかったため、別れを切り出し宮前さんのアパートにある私物を全部袋にまとめて出て行ったのだという。しかし大抵謝ってくる事が多い宮前さんだがこの時は何の連絡も無かったという。

沢井さんが彼のアパートに行ってみると既に空き部屋となっていたという。沢井さんと宮前さんが最後に会った日は7月12日。投稿映像が撮影された2日後のことであった。

後日、沢井さんから連絡が入る。

沢井さんが宮前さんに貸しっぱなしであったデジタルカメラのSDカードを送ってきたのである。そのカメラは肝試しに行った際に宮前さんが持っているものと同じであった。7月12日に沢井さんが略奪した際にこのカメラも持って帰ったというのだが、SDカードには肝試しに行った際に撮影されたであろう写真が何枚か入っていた。

スタッフの長田はその中に妙な写真がある事に気づく。

それは2人で肝試しに行ったはずなのに2人が被写体となって写っている写真があったからだ。宮前さんはデジカメを持っているし、どう考えても第三者が撮影したとしか思えないものであった。しかも写真が全体的に歪んでおり吉田さんの顔は判別がつきづらいほどであった。

長田は電話にて吉田さんにそのことを報告すると、あの場所には2人しかいないはずであったと、ただただ怖いと長田に話したそうである。

 

問題の映像は公園で肝試しをする吉田さんと宮前さん。

カメラが宮前さんを映すと機械音のような音声とノイズが混ざった事象が3回起こる。1回目のそれは完全に人間の額から目にかけての部分であり、宮前さんの首元に現れている。

スタッフはそのノイズの部分だけを切り取り3つを繋ぎ合わせると歪んだ人間の顔が浮かび上がった。

また、機械音のような音声を繋ぐと

 

『ミシ』

『テ!』

『ヤーン』

 

これは『見せてやる』と言っているように聴こえるのだが…。

感想

問題の映像はなかなか怖いものでした。ノイズよりも音の方が先に気になるけど…。宮前さんには一体何を見せてくれたのだろうか?それより宮前さんのその後が不明なのでそっちも気になるんだけども…。

 

 

まとめ

シンプルかつ恐怖度の高い映像が多い気がする本作。『海岸』を除けば全編通してかなり怖いと思います。それから長田の背後にある菊池の遺影がめっちゃ気になるし死んだような扱いになってて笑った。

 

 

あとがき

Part 13収録の『…とある住人』の舞台となったマンションの特定ができました。


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東京江東区越中島にある都営住宅で1972年に竣工した歴史あるマンションみたいです。

 

また次巻!